新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

英語は簡単な言葉で

2016-09-01 08:09:19 | コラム
英語は簡単な言葉で:

始めにお断りしておきたいことがある。これまで何度かこういう英語の表現を取り上げて論じてきたのは、そういう表現の仕方を成る可く多くの方に知って置いて頂きたいと願っていることもある。だが、最早22年以上も365日英語の世界で暮らしていたことから離れて、こういう表現の仕方を忘れかけて来たので、それを自分の為にも防ごうと思い、頭に浮かんだ時に書き留めたものを纏めている次第である。

そういう背景があるとご承知の上で、面白いと思って頂けたならば、何卒黙読ではなく、声に出してお読み頂ければと念じている。今回も和文英訳方式にする。ここに出てくるのは言わば基本文型であるから、その中の主語や目的語の入れ替えで応用範囲が広がると考えている。

「貴方にお任せします」:
解説)先ずは丁寧な言い方で一寸余計な表現まで入れると”May I leave the matter up to your capable hands?”というのがある。肝は”leave the matter up”だからお世辞色が濃厚な”capable hands”は不要かも知れない。簡単にすれば”Let me leave the settlement of this issue up to you.”でも良いだろうし”Leave it up to me.”も通用するだろう。そこまで言い切る自信がなければ”I’ll try to see what I can do.”に格下げすると良い。

「貴方次第です」「決めるのは貴方」
解説)”It depends on you.”などと言いたくなるかも知れない。それでも十分だとは思う。だが、ここではもっと簡単に”It’s up to you.”で良いようだし、一般的だと思う。こういう言われ方をすると、その瞬間に「何と訳せば良いのかな」と迷われるかも知れないが、前後の脈絡から判断できると思う。昼食を中華にするかメキシカンにするかは”It’s up to you.”だという具合に使える。

「君は良くやっている。その調子で続けてくれ」
解説)英文から入った方が良かったかと一寸後悔している。”You are doing a very good job. Keep up with it.”なのだが、肝は”keep up with it”である。これも「こういう時にはこう言えば良いのか」と思って覚えた言い方。”keep up with the good job”のことだが、”it”をこの”job”のように入れ替えれば応用範囲は広がると思う。余談だが、近頃テレビでしきりに「良く出来た」か「良くやった」の意味で「グッド・ジョブ」と芸人どもに言わせているのは気に入らない。アメリカ国では決して「ジョブ」とはならない。あれは「ジャブ」である。

「貴方は~するのですか、それとも何か他に?」:
解説)何とも妙な例文だが、例えば”Are you going to leave us now or what?”などと言えば「貴方は今お帰りですか、それとも他に何かご予定が?」とでもなるだろうか。ここでは”or what”を採り上げたかったので、「こちらの質問以外に何か考えがあるのか予定があるのか」と尋ねたい時に”or what?”と追加で言えるのだ。これも、アメリカ人が言うのを聞いて覚えた表現である。他には”I like cream of corn soup or something like that.”と言えば「コーンスープと何かそれに似たようなものが好物だ」となるので、”something like ~”が面白いと思う。”Is this ramen or something like that?”のように使える。

「その場になったら決めよう」:
解説)「出たとこ勝負で決めれば良いだろう」といったような意味で”Let’s play it by ear.”というのがある。例えば、皆で昼食に出かける時に誰かが「何処に行くか決めてから」と発議する。すると上司が「良いじゃないか、その場になったら決めよう」と上記の例文のように言ったのである。彼らに聞いたところでは”it”を”music”に替えて譜面なしで演奏する(暗譜?かその場で何とかする)が語源で、「その場になってから決めよう」と言いたい時に使われるようになったとか。



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