新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

10月13日 その2 台風一過

2019-10-13 17:28:20 | コラム
台風19号に思う:

先ずは、この超大型台風の19号で災害に遭われた方々に、心からお見舞いを申し上げたい。報道で見る限りではその規模と恐ろしさは十分に解っていた。だが、幸運にも東京都区内と言うべきか山手線内と言うべき(実は、ここは山手線外回りの線路の更に外側だが)所では、テレビが報じるような災害には遭っていなかったようだった。確かに、昨12日は終日東の風が吹き荒れて、雨も降り続けたが、東の風では我が方は15号と同様に事なきを得てしまったのだ。

テレビ、特にNHKは一日中台風の状況を採り上げて報じてくれていたし、気象庁の担当課長さんもテレビ局のリポーターたちも「命を守るご準備」をと警告し続けられていた。非常に良いことだと思って受け止めていた。だが、さりとてここ新宿区の我が家では、コンクリート住宅を出て更に何処に避難すべきかの見当は付かなかった。また、そういう要求をすること自体無理があるのだろうが、警告が現実に何処の県というか都内のどの辺りを指しているのかが知りたいなと思って聞いていた。

確かに、これほど大型の台風が次から次へと襲ってくる背景には地球温暖化などという忌まわしい原因もあるのだろうが、今からでも遅くないのであれば、根本的な対策を講じて貰いたいものである。根本的な対策と言えば、目下絶大な人気を集めているラグビーのW杯の試合が台風を理由に中止されたことに対して、折角出場されたのに、引き分け扱いをされたり、またはされそうな国の代表が「予め台風が来る危険性があると承知しているのだから、それなりの備えというか規定があって然るべきでは」と厳しく苦情を申し立てているそうだ。

難しくて厄介なことではないか。我が国(東京都なのか)は来年には同じような時期にオリンピックを開催しようというのだから、今からこの台風15と19号の経験に学んで十分な対策と対抗措置を研究しておくべきだろうと思う。それにしても、またもやあれほどの住宅等の損害が出てしまえば、政府はその復旧と復興の対策を可及的速やかに立てるべきだろうし、被災者の救済案を考えて挙げる必要があるだろう。庁と国会も開かれているではないか。野党も某新任大臣の揚げ足を取ろうなどと画策しないことだ。

台風一過の青空を見て、本日は午後になってから様子を見てこようと外に出てみた。風が強いとは承知していたが、昨日とは違って猛烈な南風で思うように前進が出来ないほどだった。この風向きが昨夜に起きていたら、我が家はそれこそガラスが割られるようなこともあったかなと思わせられた。矢張り幸運に恵まれたようだった。外の暑さも相当なものだったが、我が家の室内の温度が27度というのにも多少驚かされていた。

折角出て来たのだからと、事の序でに道路の反対側にあるマイバスケットの店内に入ってみた。すると、食パン・菓子パン・それに何とコカコーラの棚が完全に空っぽなのだった。一昨日はほとんど誰も買いに出ていなかったものが、昨日は当アパートと隣接する大規模な公務員住宅の住人たちが買いに出たのだろうと思わせられた。失礼を顧みずに言えば「無駄な投資だったのでは」となる。だが、無駄になって幸いだったと思うべきだろう。台風は去ったが、今週は又ぞろ三連休でジムに行かれない事態に追い込まれている。三連休も好い加減にして貰いたいものだ。


19年9月の新宿区の人口

2019-10-13 14:41:34 | コラム
19年9月の人口は312人減少し348,275人に:

気が付けば早くも10月で、今年も第4四半期に入っていた。その10月になっても30度を超える日があって空調に頼っているようでは季節感が薄れていく一方だし、繰り返して台風がやってくる始末。私はそのうちに「衣替え」などは死語と化してしまうだろうと思っているが、どうだろう。

9月にはここ新宿区の人口は312人ほど減少して348,275人と対前月比では-0.09%となっていた。外国人は42,466人と対前月比で-599人と1.4%の減少だった。その結果で彼らが総人口に占める比率は12.2%と8月の12.4%を下回ることになっていた。一方では、日本人は305,809人と対前月比で287人の増加だった。だが、我が家からイスラム横町を経て大久保通りに出て歩き回り、業務スーパーやドンキホーテに入って見れば、外国人が減少したなどとは到底感じ取ることは出来ないほど、何処の国から来たのかも解らない外国人ばかりが動き回っている。

今月は毎年何度か出会っては語り合っている、長年のつきあいの専門商社のOBの方2人に、都下の町田市から遙々ここまで来て頂いた。折角の機会だからと昼食を挟んで3時間ほど楽しく我らが紙パルプ産業界の来し方行く末を論じ合った。言うまでもないが、決して明るい未来を語り合えた訳ではなかった。終了後にあらためてこの街を案内したのだが、そこで私自身にも意外な新発見があった。

それは、イスラム横町の裏側とも言える路地に最近出現した海外送金の事務所が麗々しく掲げている送金可能先の国のリストにフィリピンズ(英語の講釈だが、正確にはこの国名は複数形なのだ)が入っていたことだった。フィリピン人たちは通常はタガログ語で話し合っているが、スペイン語の訛りがある英語は上手いので識別できるのだが、私はこの界隈で彼らを見かけた記憶はないのだった。だが、その掲示板に載っているという事実は、彼らはここに来て国に送金するほど稼いでいるという意味になる。極めて嫌な感じがした。

因みに、この送金の事務所の建物にはこの界隈の悲しさというか虚しさを「これでもか」と言うほど表している歴史があるのだ。そもそもは、そこは長い間銭湯だったのだ。だが、その手の商売が流行らなくなったらしく、何時の間にかひっそりと廃業していた。そして、その後に入ったのがイオン系の食料品のスーパー、マイバスケットだった。だが、同じ店は50 mも離れていない表の大久保通りにもあったので、当然ながらその立地条件の悪さでこのマイバスケットも店仕舞いしてかなりの期間空き家となっていた。それが海外送金の事務所となって華々しく開店したのだった。

これまでに何度も同じ事を指摘して来たが「日本人相手の店は続々と静かに廃業し、その後釜にはハラルフードの店とか、この海外送金の事務所と化していくのだ。ごく最近の流れでは例のタピオカドリンクの店舗も「これほど急増して過当競争の感があるが、何時まで続くのか」と思わせるように開店している。私にはミルクテイーにデンプンを丸めて入れただけのドリンクに¥500~600も払って飲もうと群がる気持ちは解らない。大久保駅の直ぐ近くのロッテリアでも大きく宣伝するポスターを貼っている。

テレビも新聞も未だにこの界隈を採り上げる際には必ずと言って良いほどこの百人町/大久保界隈を「新大久保」と呼んでいるのはおかしいと思う。それはそういう地名はないからだ。山手線には新大久保という駅名があるから、そう言いたいらしい。紛らわしいことは言わないで貰いたいものだ。歴史的にも百人町の方が由緒正しき地名なのである。なお、新大久保駅は連日連夜押しかける大勢の外国人と若き女性で年がら年中大混雑だ。先日来訪された専門商社の方々も今更ながらその混雑には参ったと言われたのだった。

先ほども、テレ朝で無闇に外国人観光客を誘致することの「コインの裏側」を北野武の口を借りて指摘していたが、誠に以てその通りであると思う。安倍総理なのか政府なのか知らないが、是非ともコインの裏側には何があるかをあらためて熟慮し、再検討願いたいものだ。私は外国人を有り難がる姿勢は余り理解できないのだ。この街には不思議なほど刑事犯罪的なことをする異邦人が現れていないが、そうだからと言って無闇に「留学生ヴィザ」を発給して良いものではあるまいと思っている。簡単に言えば「好い加減に彼らに食い物にされている」と悟るべきなのだ。