新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

今朝の出来事

2014-11-24 18:02:24 | コラム
若く見られることは喜ぶべきかどうかが問題なのだ:

今朝ほどフィットネスクラブのロッカールームで「鍵が開かない」と苦戦している老人がいた。開かないのではなく、ここのロッカーは鍵かかかっておらず、手で開けてから会員カードをスロットに入れると施錠出来るようになる方式。

それを教えて上げると「私も歳を取ったもので、こんな事を若い人に教えられた」と言うので、これまでに何度か経験したことなので思い切って言ってみた。「もしかすると私の方が年上ですよ。一昨日で82歳になったばかりで、手っ取り早い例では石原慎太郎君が同期生」と。

彼は驚いた表情で「私は2歳下で裕次郎と同期」と答えてきた。このように「またか」と思わせられたのだが、決して自慢したいのではなくて、イヤな出来事なのだ。これまでに何度も繰り返して若く見られて舐められたこともあり、情けなくもあるし、不愉快な気分を味合わせられてきた。そして、「俺には年齢相応の貫禄という物がないのか」と嘆きたい思いをさせられてきた。だから「またか」なのだ。

2006年1月の心筋梗塞以来大小の病気が続き、それなりに老化るかと秘かに期待?したのだが、一向に効果が出てこず、今朝のようなことが続くのだ。「良いことじゃないか」と言って下さる方は多いが、若く見られた当人にとっては深刻な問題であるし、微妙な気分なのだ。正直なところ、多少は誇らしい気分もあるにはあるが。

思うに若く見られる原因の一つには、20年以上もアメリカ人の中で過ごした為に彼等の着るものは年齢とは関係なく自分の好きなように装っていれば良いという文化に毒されて?と言うか影響されて、未だに40歳台ないしはそれ以前の服装(ナリ)の如きことを続けていることがあるのかも知れない。

またさらには、そもそも体質に合わないので酒類を嗜まず、営業上でのつきあいがなくなった20年前のリタイヤー後には飲まずに過ごしていることに加えて、生まれてこの方喫煙しなかったことの影響もあるのかも知れない。

以上がが今朝の小さな出来事で、気分も重く且つ軽くジムに上がっていったのだった。

世界各国の1人当たりの年間紙・板紙消費量に思う

2014-11-24 08:50:15 | コラム
ここには重大な問題が潜んでいるのでは:

私は「もしも中国でこのまま13億余の膨大な数の国民の生活水準が上がり続けていけば、何も紙パルプだけではなく世界中のあらゆる産業で原料不足が生じるのも遠い先のことではない」と本気で懸念している。現に中国は資源小国でありながら紙と板紙の生産量が世界一で、個人消費量は世界の平均の60%見当でしかない。もしも遠からぬ将来に世界の平均値まで成長したら、紙パルプ産業界だけでも深刻な原料不足が生じかねないのだ。

中国には紙パだけではなく国全体の需要に見合うだけの木材資源がない。それかあらぬか、嘗て小平はウエアーハウザーを公式訪問して言った「私は木を買いに来たのではない。その育て方を教えて貰いに来た」と。問題点の所在を承知していたのだった。

現に中国の紙パルプ産業はパルプも古紙も大幅に輸入に依存し、中国が買いに出たかどうかで相場大きく変動し大袈裟に言えば世界市場の需給関係のバランスが変わるほどなのだ。古紙ではアメリカが世界最大の供給国でありながら、その中国が輸出する印刷用紙に対して高率の関税を賦課して輸入を阻んでいたりする。

私はこのような古い表現で恐縮だが「加工貿易」に依存している中国が、国内需要を大幅に上回る生産設備を拡張し続ければ、何も紙パルプ産業に限定されたことではなく、エネルギー源等を始めとして全世界市場から買い漁っていくことになるのは明らかだと見なしている。もしも中国が原材料確保に自信があれば、あれほどアフリカだの旧ソ連圏に石油等の確保の為に進出してこなかっただろうと考えている。

紙パルプ産業界だけを見ても、BRICsの一角を占めるブラジルではその豊富な木材資源を有効活用すべく、大型のパルプ工場を続々と新設しているが、その中には中国市場での需要増を当て込んでいる企業もある。このような新増設は明らかに1人当たりの年間紙・板紙消費量が世界平均に満たない諸国の需要の伸びを期待しているとしか考えられない。

中国のオーストラリアへの原料供給の依存度が高いのは事実だろうし、また中国からの移民の急増にオーストラリア政府が対策を講じ始めたと宮崎正弘氏はその新刊の本で指摘されていた。私が指摘したいことは、新興勢力での原料の需要が増大することは明らかだが、中国は既に諸国に先んじて手を打ってあるので、いざとなった時に非常に有利な地位を占めることが予測できる。

「風が吹けば桶屋が儲かる」式な論法で行けば、その際には、何も紙パルプ産業だけではなく世界的な原料獲得合戦と価格上昇という時代になるだろうということ。そこには食料も、水も供給不足に陥る危険性があるとの専門家の予測もある。文明の発展とICT化の進捗が持たすだろう事態を考えると、悲観論者の私は、何となく空恐ろしいものを感じさせられるのだ。

11月23日

2014-11-24 08:03:09 | コラム
良い日だった:

三連休とやらの中日を主にスポーツの面から振り返ってみる。

先ずはゴルフだが、珍しくも国内で行われたトーナメントで男女とも日本人が勝ったのは非常に気分が良いことだった。男子ではアメリカと日本を往復していた松山英樹がプレーオフまで持ち込んで、同じ東北福祉大の先輩だという岩田寛を追い抜いて優勝した。韓国勢にしては珍しく金髪に染めたI.H.ホなる者はミスが出て終盤で沈んでしまった。しかし、アメリカやオーストラリアの者たちも迫ってきたので少しハラハラさせられた。

女子では横峯さくらが結婚後初という形容詞?を付けて、今年初という優勝を成し遂げた。ここでは珍しく優勝を競り合ったのは日本人だけで、韓国人がいなかった。だが、横峰が優勝したものの、賞金女王にはアン・ソン・ジュが3度目となるタイトルを獲得したと報じられて、「目出度さも中ぐらいなり」という気分にさせられた。

私が常々思っていることを包み隠さずに言えば「我が国のゴルフ界は度量が広く、何年も何年も韓国勢に蹂躙されていながら、何の対抗手段も講じていないのは不満である。一方では韓国の司法は産経の加藤前支局長を理不尽にも在宅起訴して出国禁止にしているではないか」なのだ。日本での道場荒らしを認めずに「アメリカか日本か何れの市場で活動するかを決めて我が国のトーナメントに参加せよ」くらいは言う狭量さ?があっても良いのでは」と言いたい。

だが、このような危ないことを言う前に、我が国のプロゴルファーたちに一層の奮励努力を期待したいのだ。もっと厳しい環境下に身を置いて韓国勢に負けないだけの技術と力を養えと言いたいのだ。現状ではウオン高に苦しむ韓国に対するゴルフによる資金援助かと思わせるほどやられているではないか。恥ずかしい。

次は関東大学アメリカンフットボール・リーグだ。昨日は横浜で日大対法政の優勝を決める試合があった。何年ぶりかで観戦に行こうかと考えたが、試合終了が夕方になるのでは万一のことがあってはならないと敬遠して、リーグのHPで経過を見ていた。結果では愚息の1人がお世話になっていた日大が17:14というFG(フィールド・ゴールは3点)差で勝って三連覇だった。

この辺りをフットボールに馴染みがない方の為に細かく解説すれば、TD(タッチ・ダウンは6点だが、キックで1点追加の7点)では双方とも2本だったのだ。これで一安心だった。実質的に年内に残ったのは甲子園ボウルで、恐らく昨年に続いて長年の宿敵・関西学院大学が相手になるだろう。

相撲は全く関心がないので誰が優勝しようと何だろうと、マスコミが騒ぐのに任せている。また、名優だったそうだ高倉健の死を連日マスコミが追悼しているのは解らないでもない。だが、彼の全盛期を知らず主演映画をテレビでしか見た記憶がないので、「なるほど、そういうものだったか。勲章まで貰っていた名優だったか」とあらためて知らされた感が深い。私の価値観の圏外の人だったと言うこと。

実は、1日前の11月22日は「良い夫婦の日」だったそうだが、私にとっては戸籍上は措くとしても実質的に82歳となってしまった日だった。感銘も感激もないが、2006年1月の心筋梗塞以来、大小の病気が続き体力も気力も気が付けば年齢相応の衰えてきた。だが、当人は未だに40歳台だった頃の積もりで動きたい時がある。危ないものだ。

その表れがフットボール観戦の横浜行きを見送った辺りだ。しかし、中学・高校同期の石原君は結局また衆議院選挙に出ると報じられた。偉いものだとは思うが、どうやって衰えた気力と体力を補っていくかが気懸かりだ。無事に当選して仮令「次世代の党」が野党であっても、お国の為に妙な野党が蔓延らないように活動して貰いたいと希望する。