先行き悲観論の日だった:
本5日は専門商社の長年の輸出入の専門家と懇談した。彼は「昨日のように一度は¥114も記録した円安の為替レートであっては、輸入紙が振るわないのは当然としても輸出も海外市場が激戦の一途を辿っていては、短期的にも何にも将来に余り希望が持てない」との悲観論だった。
しかしながら、海外の大手パルプメーカーは操業を短縮してまでも価格の維持を図っているので、針葉樹パルプの輸入価格などは$1,000を超える有様で、購入パルプに依存する国内のメーカーも原料高の製品安で国内市場で苦労を重ねざるを得ないのが現状だ。現に、当家で購入している某メーカーのシャワートイレ用のペーパーなどは、先月分辺りから明らかに紙厚が減少し、コストダウンによる末端価格の維持に腐心していることが解る。
ここで解説しておけば、国内で上質紙(一般的に「模造紙」と称されるコピー用紙のような白い紙)、コート紙(週刊誌の表紙のような光沢がある紙)の価格はここに採り上げたパルプの価格よりも10%見当下回って販売されている模様だ。だが、こういう紙のメーカーはパルプを自家生産しているので、市販のパルプは購入していない。だが、紙類の末端価格の低迷には悩まされている。
因みに、アメリカの市況はと見れば、1~8月期の出荷量は、新聞用紙が対前年比で7.2%、上質紙は7.9%、コート紙は僅か?2.4%と、それぞれ減少だった。印刷媒体の衰退は止まるところを知らないと見える。
我々は「そこに目下政府は消費税率を10%に引き上げるべきか否かを、所謂有識者を集めて諮問しているが、このように紙パルプ産業界が一向に回復の兆しを見せていないのでは、景気がスポンサー様にインターネット広告以外に印刷媒体を活用するまでの余裕をもたらしていない状態であることを悲しいほど示しているのではないのか」という点で意見が一致した。悲しい一致ではないか。
彼もこの度の日銀の一層の金融緩和は既に一部で指摘されているように、黒田総裁が10%への引き上げの地均しを試みたと見るのが妥当ではないかの意見だった。私も同調したくなっている。
中国の景気の先行きが怪しくなったと言われているが、我々が語り合ったのは銀聯カードの問題だった。最近は又もや中国からの買い物客を方々で数多く見かけ、大規模小売店には「銀聯カード」を受け付ける表示がなされている。しかし、このカードはクレディット会社を経由する以外にデビットカード(debit card)で銀行の口座から即時引き落とされる性質もある。
我々は「中国からの買い物客が使用したカードで事故があったとの報道には接していないが、中国共産党の幹部とは思えないお買い物客様たちの資金力が何時まで続くのかを、もうそろそろ検討し始めても良いのではないのか」と語り合った。現在のようにICT化が進んだ時代では、カードを機械にかけた瞬間にカード会社での信用状態や口座の残高は解るはずなのだが。
即ち、「GDPの伸び率が8%を切ってきた中国の景気の先行きを心配せねばならない時期が迫っていることを、考えても良いのではないか」ということだ。来週には矢張り悲観論者である商社マンと語り合うのだが、何でも良いから明るい話が聞ければ良いのだが」と言って別れた。
本5日は専門商社の長年の輸出入の専門家と懇談した。彼は「昨日のように一度は¥114も記録した円安の為替レートであっては、輸入紙が振るわないのは当然としても輸出も海外市場が激戦の一途を辿っていては、短期的にも何にも将来に余り希望が持てない」との悲観論だった。
しかしながら、海外の大手パルプメーカーは操業を短縮してまでも価格の維持を図っているので、針葉樹パルプの輸入価格などは$1,000を超える有様で、購入パルプに依存する国内のメーカーも原料高の製品安で国内市場で苦労を重ねざるを得ないのが現状だ。現に、当家で購入している某メーカーのシャワートイレ用のペーパーなどは、先月分辺りから明らかに紙厚が減少し、コストダウンによる末端価格の維持に腐心していることが解る。
ここで解説しておけば、国内で上質紙(一般的に「模造紙」と称されるコピー用紙のような白い紙)、コート紙(週刊誌の表紙のような光沢がある紙)の価格はここに採り上げたパルプの価格よりも10%見当下回って販売されている模様だ。だが、こういう紙のメーカーはパルプを自家生産しているので、市販のパルプは購入していない。だが、紙類の末端価格の低迷には悩まされている。
因みに、アメリカの市況はと見れば、1~8月期の出荷量は、新聞用紙が対前年比で7.2%、上質紙は7.9%、コート紙は僅か?2.4%と、それぞれ減少だった。印刷媒体の衰退は止まるところを知らないと見える。
我々は「そこに目下政府は消費税率を10%に引き上げるべきか否かを、所謂有識者を集めて諮問しているが、このように紙パルプ産業界が一向に回復の兆しを見せていないのでは、景気がスポンサー様にインターネット広告以外に印刷媒体を活用するまでの余裕をもたらしていない状態であることを悲しいほど示しているのではないのか」という点で意見が一致した。悲しい一致ではないか。
彼もこの度の日銀の一層の金融緩和は既に一部で指摘されているように、黒田総裁が10%への引き上げの地均しを試みたと見るのが妥当ではないかの意見だった。私も同調したくなっている。
中国の景気の先行きが怪しくなったと言われているが、我々が語り合ったのは銀聯カードの問題だった。最近は又もや中国からの買い物客を方々で数多く見かけ、大規模小売店には「銀聯カード」を受け付ける表示がなされている。しかし、このカードはクレディット会社を経由する以外にデビットカード(debit card)で銀行の口座から即時引き落とされる性質もある。
我々は「中国からの買い物客が使用したカードで事故があったとの報道には接していないが、中国共産党の幹部とは思えないお買い物客様たちの資金力が何時まで続くのかを、もうそろそろ検討し始めても良いのではないのか」と語り合った。現在のようにICT化が進んだ時代では、カードを機械にかけた瞬間にカード会社での信用状態や口座の残高は解るはずなのだが。
即ち、「GDPの伸び率が8%を切ってきた中国の景気の先行きを心配せねばならない時期が迫っていることを、考えても良いのではないか」ということだ。来週には矢張り悲観論者である商社マンと語り合うのだが、何でも良いから明るい話が聞ければ良いのだが」と言って別れた。