新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

ベネゼラとは引き分けに終わった

2014-09-10 08:47:52 | コラム
新監督はミスをした方が負けると言っていたではないか:

昨9日の夜はFIFAの評価が上位のベネゼラとは、5日の対ウルグアイ戦とは見違えるように早い寄せ、球離れ、前にいる者の動き、パスの合わせ方等で見違えるような良いサッカーをしていた。何処のティームがかと言えば、我が代表だった。その限りでは良い試合をしてくれたと褒めて上げねばなるまい。だが、サッカーというゲームの意地が悪いところで、ミスをするだろうと危惧されていた存在が、チャンとあってはならない失敗をして引き分けに終わってしまった。

だが、私は「その2点を除けば良い試合だった」などとは言わないのだ。そういう欠陥を抱えているティームであり、そこがFIFAの評価が低い水準に止まっている最大の原因であると見ているからだ。昨夜の動きと当たりの速さと武藤の持ち込んでの低いシュートや、芝崎が右側にいたにも拘わらず左からの岡崎のクロスを無理をして右足で蹴って得点したことは良かったのだ。だが、そういう良い点もあればミスもある段階に止まっているのが実態だ。

何時もうるさい松木の解説だったか中山だったかが指摘したように、あのPKになった無用のタックルになるまではシュートのコースはほぼ消してあった追い方であり、中には1人戻ってきていた。水本は久し振りの代表だったそうだが、そういう問題点が意地悪く「ここぞ」という場面でミスとなって出るものなのだ。松木は「相手が老巧で引っかけられるのを待っていて倒れた」と評したが、その辺りに南米勢の老獪さがある。

川島の中距離シュートの取り損ないは論外だ。個人攻撃であるが、私は以前から言ってきたことで川島はそれほど良いGKではなく前にいるディフェンスの者どもとの連携が不十分で立っている位置が悪く何時も危機一髪で取るという、素人目には素晴らしい捕球ないしはセービングをする名GKだと思わせる特技があるだけ。しかも、あの怖い顔で相手をにらみつけて萎縮させる技すら活用出来ている。新監督さんも年齢から来る伸びしろの無さを勘案して、西川をお使いになっては如何かな。

しかし、総合的に見れば良く動き監督と解説者期待の新星である武藤と芝崎が得点したことはトンネルの向こうに微かながら大きな灯りが見え始めたと言えるだろう。最後に無理な願いを一つ。最早全世界的に変わってしまった「トラッピング」を反対の脚でやる為に完全に「ストップ」になってしまい、パスを受けた者の前もへの進行が瞬間的にもせよ止まってしまう基本技の悪さを、何とかアギーレさんに治して頂きたいのだ。

あれでは、それでなくとも動きが遅い我が国の選手たちは相手の早い寄せの餌食になるだけだから。困難なことだろうが、何処かで誰かが気付いてくれないかなと思って長年見ているのだが。そんなことよりも、親善試合でも勝たなければ何にもならない気がするのだが。良い経験などと言うのはお為ごかしだ。

もしWOWOWの中継を見ていれば

2014-09-10 08:45:35 | コラム
錦織君の敗戦:

WOWOWを最初から見ていたら(これから先も契約して見る気はないが)、錦織君が大きなテニスラケット用のバッグを肩にかけてコートに出てきた表情を見て、その瞬間に「今日は負け」と解っただろうほど酷い顔をしていた。後で見たニュースで知ったことだった。前夜よく眠れなかったと述懐していたが、あれは緊張し過ぎで結果的に自分に負けてしまった表情だった。

相手も決勝戦は初めてのはずで、同条件だったはず。だが、錦織君の方が精神的に構えることが出来なかったという、言わば経験不足だったのだろう。そういう大変な経験をしたことがない者には解らない精神状態だ。それにも拘わらず、外野でどうのこうのと論ずるのは、敢えて言えば不謹慎であり無用だと思う。彼が精神の平静ないしは均衡状態を維持していられるように守って上げているべきだった。本人以外で「そこをかき乱したのは誰だった」だろうか。

とは言うが、所詮は勝負をするのは錦織君であり、あのような朝の表情で出てきた辺りは未だ未だ経験と訓練が不足だったことになるだろう。またの機会を掴むのは本人の努力にかかっている。周囲がゴチャゴチャ言わないことだ。チャンコーチはチャンと解っているはずだろう。