アジアの手仕事~生活と祈り~

アジア手工藝品店を営む店主が諸国で出逢った、愛すべき”ヒト・モノ・コト”を写真を中心に綴らせていただきます

婚礼用のらくだ鞍掛け飾り

2013-04-03 05:41:00 | 技巧・意匠・素材




製作地 インド・グジャラート州 サウラシュトラ地方  
製作年代(推定) 20世紀半ば
民族名 カティ族  
素材/技法 木綿 / パッチワーク、アップリケ






カティ族はサウラシュトラ地方を代表する地主・富裕層の民族で、婚礼の際に、らくだ・牛・象などの動物に手の込んだ瀟洒な飾り布を纏わせ、盛大な祭事・宴を執り行ったことが知られます。

染織・刺繍の手仕事に長けた農牧民・職人共同体が、この種の作品の製作を請け負いましたが、20世紀も半ばを過ぎるとその伝統はうすれ、現在ではほぼ失われしものとなりました。






●ラバリ族のらくだ鞍掛け布
※上画像はMapin Publishing刊「Threads of Identity」より転載いたしております






●本記事内容に関する参考(推奨)文献
  

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