製作地 中国 景徳鎮等の民窯
製作年代(推定) 17世紀 明朝末~清朝初期
渡来地・使用地 カンボジア
サイズ 口径18.5cm、高さ8.5cm
粗野とも言える大らかな筆致ながら、器からはみ出す勢いの奔放で生命力あふれる”龍”の染め意匠に心惹かれるカンボジア渡りの青花碗(鉢)。
”蛇龍神ナーガ”が王国・仏教の守護神として崇められてきたクメール王国において、”龍”の染付けはとくに好まれたものと思われます。そして見込みに描かれた”鉢花文様”はカンボジアの絹絣に描かれる”供花文様”と符号点を見出すことができます。
●参考画像 クメール絹絣に描かれた龍(ナーガ)と鉢花としての供物文
※上画像は福岡市美術館刊「カンボジアの染織」より転載いたしております