台風のせいか蒸し暑い8月5日涼みがてら映画を見ることにする。ジブリ映画、監督:宮崎吾朗 脚本:宮崎駿 が手がけた「コクリコ坂から」があったので見ることにしました。
私は屈託なく見られるアニメは結構好きです。宮崎駿の手がけたアニメは見てきました。「魔女の宅急便」「千と千尋」「紅のブタ」・・・etc. アニメに使われている曲も好きです。
今回のお話は主人公の父が船乗りで、高台のお家から海が見え帰らぬ父を思い浮かべ信号旗を毎日欠かさず揚げる“海”16歳と17歳の少年“俊”の淡い恋心への発展。高度成長期を背景に現代を生きる事の意味を見つめていくストーリーでした。
私の父親も外国航路の船乗りで、子供の頃ほとんど家には在席していなくて寂しい思い出があります。太平洋戦争で7回も兵隊さんを戦地に送り届け、その都度魚雷で撃沈されながらも九死に一生を得て戦死は免れて終戦を迎えました。
それからも外国航路の船長になる人が少なく、NYKから出来るだけ船に乗っていて貰いたいと言うお達しで、75歳位になるまで続行していました。一度航路に出ると何ヶ月も帰宅できない仕事でした。
私が生まれたのは神戸で山手には国鉄が走り、目の前は海が見渡せて船の姿も見える立地条件で、この映画の主人公の住む家も前が海であったので自分の環境と重なってしまい今はなき父を思い出してしまいました。
アニメの中にも船、キャプテンの姿、坂道、時代の背景等が懐かしい物ばかりでそれが思い浮かび暗い映画館で一人嗚咽してしまいました。思いがけない展開で映画を見終わって、まだ明るい外に出るには一寸恥ずかしかった状況でした。
私は映画全体の感想は良かったと思いました。
そう「親孝行したい時に親はなし」と言うことにならない様にさりげなく親孝行をお願いいたしますねえ