おはようございます。
録画しておいた”日曜美術館/青いケシを描く、洋画家・入江一子 101歳のアトリエ”を見てびっくり。青いけし、またの名をブルーポピー。ブルーポピーといえば日本画家の堀文子と思っていたが、入江一子の青いけしもとてもいい。では、いきなり、おふたりのブルーポピーにご登場願おう。
堀文子のブルーポピー(成川美術館にて)
そして、入江一子の ”四姑娘山の青いけし” 立川中央病院に飾られている。
青いけしをアップ。
どちらも、とてもうつくしいブルーポピー。
おふたりとも、ご高齢で、堀さんが1918年生まれで、7月の誕生日がくると99歳、そして入江さんは1916年5月生まれの101歳である。現在も現役。どちらも、若き日に女子美で学んでいる。共通点はまだある。旅好きで、堀さんはイタリア、トスカーナ地方に長期滞在したり、ペルーやブラジルにも出掛けている。一方、入江さんは、50歳を過ぎてからシルクロードの旅で30か国以上、巡っている。
さて、ブルーポピー探しは何時? 堀さんは、なんと82歳のとき、ヒマラヤ(ネパール・ボカラ地区)を登った。一方、入江さんは、堀さんより前、1992年というから76歳のとき、中国四川省のチベット族自治州の四姑娘山に青いけしを訪ねた。お二人とも、すごい馬力!
番組では、入江さんが、その25年前の登山を思い出しながら、”回想四姑娘山の青いけし”の制作している様子を追う。
途中、当時の登山シーンの映像が流れる。きびしい山道で、入江さんは馬に乗っていかれたようだ。天候が悪化し、ベースキャンプに引き返そうとしたとき、ふと目をやった足元にブルーポピーが。早速、スケッチして、作品のもととなった。
そのときの感動をキャンパスにうつす。
この馬には私が乗っているんです。
当時の映像↓
こうして、”回想四姑娘山の青いけし”が完成した。
入江さんの言葉 絵がだんだんわかってくるんです。だから命がけで描いています。
堀文子さんのことば↓
”群れない 慣れない 頼らない”
”群れない”とは、いわゆる画壇に属さず、グループにも属さず、自分自身の意志決定だけで行動する。人にどう評価されようとかまわない。”慣れない”とは、同じような環境にいると、感受性が鈍ってきて、同じような絵ばかり描くようになる、進歩がない。そういうときは、外国に行き、気分転換する。そして、”頼らない”。
最後に箱根湿生花園のブルーポピー。毎年、5、6月に見に行っているが、今年は突然の病いの襲来でかなわなかった。
何事も知らぬ存ぜぬばかりのコスモスにとりましては、とても新鮮でまだ見ぬ憧れの世界をこうして、見せて頂いて、感謝感謝です。中学生の頃から、堀文子さんの
柔らかで優しい絵画が好きでした。
現在99歳とは驚きました。その上まだまだご健勝で創作に打ち込んでおられるとは。!
それに花では、青い花が好きですし、あまり数がありませんよね。
数年前に北海道の方のブログでブルーポピーの花を知りました。
未だに見たことがありません。
見れるまで長生きしたいものです。
70代のコスモス、お二人のことを思えばまだまだ「チョロイ」ですね。
なんだか元気を頂いたように思えます。いつもあなた様のブログで教えられることばかりです。
知識を得ることは、なんと素晴らしいことでしょうか!
ぼくも堀文子さんの絵が大好きで、このブルーポピーのほか、トスカーナ地方の野原の風景や、微生物の絵も気に入っています。堀さんの絵本作家時代の作品もとてもいいですね。