鉄ある記

鉄道写真を中心に、京都の街角の情景なども写真で紹介していきたいと思います

ありがとう485型「お江列車」

2011-03-27 | 485・489系

 3月27日、JR西日本京都総合運転所の485系を使った「ありがとう485型 江のふるさと滋賀・長浜散策」号が運転されました。京都を11時出発し、湖西線を下って近江塩津で折り返して北陸線を長浜へ。乗客を長浜散策に送りだした後、車両は米原操へいったん引き上げ、その後、回送で木ノ本まで戻り、再び長浜に戻って乗客を乗せました。そして湖東を下って京都へ。琵琶湖を一周したわけです。

 日本旅行・草津の企画列車だと聞いています。当初は最少催行人数に達しないのではないかと心配されましたが、新聞報道などもあってほぼ満員になったとか。489系のありがとう運転や岡山の「ゆうゆうサロン岡山」のラストランと重なって目立ちませんでしたが、485系ファンの方々が大勢沿線で最後の力走を見送られたようです。

 きょうは、用事があって撮影に出かけられないと思っていましたが、夕方、時間ができました。できたというより作ったという方が正しいのですが。しかし、乗客を乗せた本番走行を撮りに行くだけの時間的余裕がありません。風が強く、気温も低かったのですが、幸い晴れています。そこで向日町駅で京都総合運転所に入る直前の姿を撮影しようと考えました。ホームの横までやって来ると、いわゆるホッチキスの向こう側を走るので足回りがうるさくなります。そこで、D300、70-200のズームに2倍のテレコンを組み合わせて面撮りすることにしました。

 A06編成、6両。編成逆向きで運用されましたので、塩津からは非パノ先頭でヘッドマークを出して帰って来ました。お江ら美人の浅井三姉妹のイラストをあしらったマークです。「ありがとう485型」のマークがくっきり浮き出ていました。京都からの回送でしたが、夕方の斜光線を受け、愛宕をバックに戻ってくる姿を撮ることができました。京都総合運転所の車両にふさわしいシーンでした。
 パノラマのクロにも掲げられた「ありがとう485型」のマーク。向日町操に入って行く姿は忘れることがないでしょう。

2011-3-27 JR西日本東海道線向日町で 回9085M 485系A06編成「ありがとう485型 江のふるさと滋賀・長浜散策」号回送
Nikon D300,AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VRⅡ,×2テレコンバーター使用,400mm,ISO 400
1/800秒,f8,WB:晴天,手持ち撮影

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さらばボンネット ありがとう489系

2011-03-27 | 485・489系

 3月12日のダイヤ改正が終わり、JR西日本の車両たちが引退して行く。そのうちの一つ、JR西日本金沢総合車両所のボンネット型交直両用特急電車489系の事実上のさよなら運転が26日、大阪-金沢間で行われた。私はこの「ありがとう489系」号をJR京都線の島本-山崎で撮影した。

 カモーレさんのお誘いを受け、当初はeexpressさん、カモーレさんのご友人とともに北陸方面へ出かける予定だった。しかし、天候が悪そうだとの判断で急きょ4人とも山崎界隈で撮影することに変更した。早朝、私はカモーレさんとご友人のY氏に定番位置で合流。eexpressさんは山崎駅での撮影となる。その後、トヤキです。さんが駆けつけられ、一緒に並んで撮影することに。「京都れいる倶楽部」のメンバー、原型大窓ヒサシ付さんはeexpressさんと同じ場所に行かれ、仕事で本番運用は撮影できないものの送り込みを撮られたシンキトさんも我々のところにやって来られるなど、久しぶりに大勢の仲間たちと現場で顔を合わすことができた。

 朝5時30分から本番通過までの4時間半、天候が目まぐるしく変り、すっきり晴れていたかと思うと天王山から見る見る雲がわき出し雪が降って来る。晴れているのに時雨もした。EF210-101が引くワム貨や急行「きたぐに」の回送、福知山線の特急「こうのとり」運用に入っている国鉄色381系の回送などを撮りながら、その時を待つ。金沢からの送り込み回送の489系や甲子園臨と見られるJR東日本の485系R編成も記録した。

 そして、定刻よりほんの少し遅れて「ありがとう489系」号がやって来た。このところ「北越」や「はくたか」の代走時にはヘッドマークを掲出するのに、サンダーバードの代走などで京都、大阪へやって来るときはヘッドマークなし、蛍光灯むき出しといういささか無愛想な姿ばかり見ていただけに、往年の大阪-青森間昼行特急「白鳥」号をイメージしたデザインのマークを着けた姿は、これこそが本来の形と思わせるものだった。
 直前に雲が太陽を隠してひやりとしたが、幸いすぐに回復して明るい日差しの中で雄姿を見ることができた。正面はこの時間帯どうしてもかげってしまうが、マークのおかげでそれほど気にすることもなく、撮影することができて正直ほっとしている。

 私が学生のころ、L特急「雷鳥」号の大半は481形ボンネット車だった。L特急全盛のころ、京都駅などにいると頻繁にこのボンネットが来て、うんざりしたこともある。また、国鉄色に見飽きていたこともあって地域特性を活かした色彩やJR色が登場すると、非常に斬新に思えた。けれど、そんな思いを持ったことさえある車がいざ引退と聞くと、やはり寂しく残念だ。特に大学生のころ、何度も北海道への旅路に利用したのがボンネットの「白鳥」号だっただけに、この日のヘッドマークは感慨深いものがある。
 ただ珍しいから撮るのではない。先日、廃車回送されていったキハ181系といい、この489系といい、「雷鳥」から退いた485系といい、やはり自分と同世代の国鉄車両たちにエールを送りたい。そして最後の姿を留めておきたいと考え、シャッターを切った。

 27日は「ありがとう489系」号の復路がある。485系も琵琶湖一周「お江列車」として走る。けれども27日は所用があってこれらの列車を撮影できない。私にとっての489系とのお別れは、この写真の撮影となった。

2011-3-26 JR西日本東海道本線 島本―山崎 9041M「ありがとう489系」 金沢総合車両所489系H01編成
Nikon D300,AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VRⅡ,×2テレコンバーター、270mm,ISO 400
1/800秒,f8,-0.3段,WB:晴天

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