日がのび、気付くと19時に近い。急いで自転車で京成大久保の桂林に向かう。 ほぼ満席だ。 時間がかかるかもしれないが、席につく。 店員さんは水や料理をだしたり注文を取ったり皿を下げたりを小走りでこなしている。 それ程待たないうちに、厨房からコックさんがカタ焼きそばを持って来てくれる。
麺は太めで乾いていても汁が染み込んできても良い感じだ。細くて口内に刺さりそうなものがよくあるが、これは安心して食べられる。
白菜の甘み、ホタテのくずれながら発する旨み、控え目で最適なプリプリ感のあるエビ、小気味よく噛み切れるキクラゲ、純粋な透明な感じのイカ。それらを包むこれは本物と感じる味付け。
ういういしい味覚体験がここではできる。
お酒は酔ってくるとどんどん飲んでしまうことがある。 その感覚に近いものを食べ物で感じる。食べ物の魅力で店に可能な限り来てしまうのだ。