今日はそれ程寒くはない。
辰巳の団地は百棟近くの五階建ての鉄筋コンクリートの建物が並ぶ。中程には、一棟だけ十階を超える棟がある。その棟とそのとなりの棟の一階には店舗が入り、商店街となっている。どことなく昭和の空気が漂っている気がする。 大興飯店はこのねんきの入った静かな商店街の一店だ。
店内は質素だがテーブルの間隔が広くくつろげる。 oさんと共に焼きそばとカニ玉を頼んだ。 多めの油で所々しっかり焦げ目がつくまで炒め(焼かれ)た麺に地味な色のとろみのついた具がかけられている。油っぽいのが好みの方にはお勧めだ。油っぽいのが苦手なはずのoさんもたいらげた。かなり以前六本木の楼外楼で食べた焼きそばを思い出した。 カニ玉は柔らかくさっぱりしていてきれいな色だ。 共に塩辛くなく、結構いける。