飯倉の美林華飯店、Roblesの辺りから細い坂を下って行くと麻布十番に行くことができる。 坂を下った所には車の修理かなにかの店がある。その建物の横には、島崎藤村が住んでいたことを示す石碑がある。進行方向右の植木坂を登りきり高台に出ると道が広がり、左右に木々が生い茂る落ち着いた空間が現れる。美術館や邸宅などが広い敷地に建っている。それらを通り越し階段と高速道路横の坂道を下ると更科そばの汁の工場の建物がある。そこには蕎麦屋の由来が書かれた石碑がある。坂を下りきると麻布十番だ。 藤村の石碑の辺りから左手の鼠坂を下るとこのあたりの災害時の非難場所の狸穴公園[まみあなこうえん]につながる。公園を横切り右手の石垣沿いに進めば高速横の坂道に突き当たるので左に曲がる。
うすい雲が空をおおおうとしているが、まだ晴れだ。気温も高くなく歩いていて気持ちよい。
美林華飯店の隣の店に入る。 店の前に置かれているメニューは英語と日本語で書かれている。 お客さんは外国人のビジネスマンと日本の女性が多い。 落ち着いた雰囲気で力強いが静かにBGMが流れる。
ランチは五種類ほどある。前菜もやはり五種類ほどあり、それぞれ選んで注文する。それに、スープとパンが付く。 前菜のシーザーサラダと、本日のパスタ(アスパラ・ズッキーニ・キノコのボロネーゼ)を頼む。
店員さんに、料理の写真を撮ってもよいかと確認をすると、明るく問題ないとの返事が返ってくる。その一言で居心地がよくなる。
スープは旨みがある。パンにはオリーブオイルが添えられている。 サラダの薄いチーズは良い感じだ。 スパゲティはかためにゆでられている。少ししょっぱい。
お会計はテーブルで済ませる形式だ。
今日は蒸してはいないが暑い。良く晴れている。
六本木から飯倉の交差点までは人通りが多い。そしてその四分の一は外国人だ。 飯倉交差点の警備は昔と変わらず物々しい。 このあたりはオープンエアの造りの店が多く、お客さんのほとんどが外国人の店もある。
飯倉の交差点を渡り東京タワーの方向に進み、外務省公館の向かいのコンビニの二階に美林華飯店[ビリンカハンテン]はある。普通のきれいな中華料理の店で日本人の勤め人(男女とも)でにぎわっている。
ご飯は小さなお茶碗だが、お代わりができる。肉団子は挽き肉がうまく小さな空気の部屋を持つようにできていて、柔らかい。少ししょっぱめだが、中華風の醤油の肉団子はおもしろい。 とろみのついたチンゲンサイが(添えられたというより)大量に皿にもられ、野菜不足とは無縁の昼食である。