夜は冷え込み、温かいものが欲しくなる。
龍泉はたしか持ち帰りの寿司屋のあった場所にできた店で、何年た経ち、すっかり豊洲の風景にとけ込んだ。 夜はいつも数名の勤め人が何組か一杯やりながら気楽に会話を楽しんでいる。
頼んでから、数分で半ラーメンと中華丼のセットが出される。 厨房の店員さんの中国語での会話が聞こえてくる。
中華丼のとろみには食欲をそそる光沢がある。食べてみるとこれぞ中華という味がする。そして白菜からはすばらしい甘みが余すところなく引き出されている。この白菜の甘みは、豊洲らーめんという店の豊洲らーめんと肩を並べる。
中華丼にスープがつくより、半ラーメンがついたほうが、満足できる。麺を食べてしまっても、中華丼とスープのセットのような感じとなるからである。
残念なのは今日のシナチクは香りが好みでないことだ。