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View of the World

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トランプ氏に最も欠けているもの Consistency

2018-06-20 10:45:20 | 国際情勢
トランプ大統領に欠けているものと言えば、思いつくだけでも五指にあまるでしょうが、その中でぎりぎりに絞って「これだ!」というものを一つ選ぶとすれば、私は「終始一貫性」(コンシステンシー)だろうと思います。言うことが、ころころと変りすぎ、一貫性がないことはなはだしい! これはきわめて危険なリーダーです。日本のトップも国民もそこをよくよくわきまえて、警戒心をもってこの人物を見ていかないと危ないです。少しトランプを扱いすぎました。明日からは、違うテーマについても書いてゆきます。

 廣淵升彦 ジャーナリスト、文筆家。元テレビ朝日ニューヨーク及びロンドン支局長、ニュースキャスター。主著「スヌーピーたちのアメリカ」「頭にちょっと風穴を」「メディアの驕(おご)り」(いずれも新潮社)

What Mr. Trump fatally lacks -- "Consistency".
Written by Masuhiko Hirobuchi, Journalist, Book Author, Former New York and London Bureau Chief, News Caster of TV Asahi.

罠にはまったトランプ

2018-06-18 16:57:55 | 国際情勢
シンガポールでの米朝会談後、トランプ大統領は「大成功だった」と語りましたが、とんでもない。大失敗でした。いちばん「分かっていない!」と思わせたのは、記者会見で「北朝鮮はすばらしい国だ」「北はすばらしい発展を遂げるだろう」と強調したことです。この国は70年間も国民に真実を知らせず、外国からのラジオを聴くことも禁じてきました。「人民は、近代国家に必要な知識も経験もない」のです。それがどうして「すばらしい国」なのか? さらに「北はさらに発展してすばらしい国になる」と言いますが、北の指導者は「自国をすばらしい国にすることなど望んでいない」のです。むしろ「自国が発展することは独裁の妨げになる」と思っています。トランプの重大な錯覚です。恐ろしいのは、こうした彼の無知、音痴ぶりです。それが国際的な大動乱を引き起こすことを、恐れている人は多いのです。

きつねとたぬき

2018-06-07 13:09:52 | 国際情勢
いよいよシンガポールで米朝会談が始まります。いずれも一筋縄ではいかぬ役者たち。さてどちらがきつねでどちらがたぬきでしょうか? 念のためにいうと、この比喩は日本以外の地域では理解されません。文化の違いです。本当はここに重点をおいた「国際文化論」にしたほうがおもしろいでしょが、今日はまずこここまでにしましょう。