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韓国高速鉄道KTX(2)

2006-06-14 | 鉄道[大韓民国・KORAIL列車]
写真は韓国高速鉄道KTXの一般室(日本の普通車相当)車内の様子で、他に一部車両が特室(日本のグリーン車相当)となっています。

この一般室、座席はかなりスマートな感じですが、見た目通り座席は結構狭く、足を組むものなら、さほど大柄でないMAKIKYUでも前の座席に膝が当る程で、残念ながら一般の列車の方が座席に関しては上等な感じです。

その上この座席、後ろに倒れるリクライニング機構は付いておらず、代わりに座席が少し前にせり出すのですが、これを使うとただでさえ狭い座席が尚更狭く感じてしまいます。

またこの座席は回転機能が付いておらず、背もたれも転換式ではないので、約半分の座席は進行方向と逆方向を向く事になり韓国でも不評の様ですが、進行方向の座席から販売し、また逆向き座席には割引を適用するなど、KORAILも苦心している様です。

ただ特室(MAKIKYUは乗車した事がありませんが)は全座席が回転でき、また1+2列の広々とした座席が並んでいる様ですので、多少高くても…という方にはこちらの方が良いかもしれません。

ちなみに釜山Busan~ソウルまで乗車した場合、一般室で45000W(日本円で5000円強)、特室で60000W(同7000円強)となっています。

このKTX、車内(特に一般室の座席)に関しては苦言が目立ってしまいましたが、高速列車だけあり、高速新線区間での速度の面では一般列車より遥かに上を行っており、(韓国の)国内航空に対する権威にもなっている様です。

またTGV相当の車両に、日本のすぐ近くで乗車できると言う意味では、韓国へ行く機会があるなら乗車の価値は充分あると思います。

皆様もKTXへのご乗車は如何でしょうか?

韓国高速鉄道KTX

2006-06-14 | 鉄道[大韓民国・KORAIL列車]
今日はお隣の国、韓国の高速鉄道KTXについて紹介したいと思います。

韓国の高速鉄道KTXは2年前の2004年春、九州新架線開通とほぼ時を同じくして(九州新幹線の方が少し早いです)開通し、MAKIKYUも昨年初めて乗車できました。

この高速鉄道は、フランスのTGVの技術を導入しており、ソウル~釜山Busan間の京釜Gyongbu線をはじめ、全羅道Jeolla-doへ向かう湖南Honam線方面へも運行されています。

ただこの高速鉄道は、日本の新幹線と異なり全線が高速新線ではなく、一部区間のみ高速線を運行し、高速線区間はソウルの南側~大邱Daeguの北側までの間(途中大田Daejeon付近は在来線)に限られ、京釜線の大邱以南の区間や湖南線では在来線に乗り入れて運行します。

その為ソウル~釜山間を運行するKTXでは、現在400㎞強の距離を約2時間半~3時間程度で運行しており、大邱以南の区間での高速線建設が今も進められています。

この様なシステムが実現できるのも、韓国鉄道(KORAIL)の在来線が世界標準軌(1435mm)を採用しているので、本家フランスのTGV同様、高速鉄道と直接乗り入れできるからこそなせる業です。

このKTX、日本・福岡から高速船で僅か3時間足らずの釜山へ行くと乗車でき、運賃もソウルまで乗車しても日本円で5000円程度、日韓共同きっぷやKOREA RAILPASS(韓国鉄道が乗り放題の外国人専用パス)でも乗車できます。

遠くて高い本家フランスのTGVはそう簡単に乗れるものではありませんが、KTXなら比較的容易に乗車でき、他にも韓国には容易に乗車できる魅力的な列車が色々走っています。

MAKIKYUのページでもこれから韓国の鉄道を色々紹介して行く予定です。皆様も是非韓国鉄道の旅は如何でしょうか?
(車内の様子は別記事で紹介します)