MAKIKYUのページ

MAKIKYUの公共交通を主体とした気紛れなページ。
初めてアクセスされた方はまず「このページについて」をご覧下さい。

広東省・肇慶駅近隣のバスターミナルと路線バス

2018-08-25 | バス[中華人民共和国]

先日「MAKIKYUのページ」では、昨夏MAKIKYUが乗車した中国鉄路の準高速動車・CRH6型車両に関して取り上げましたが、MAKIKYUが広州からこの車両に乗車して終点の肇慶まで乗車した後は、広州へ戻る列車の乗車時間まで1時間半程の空き時間がありました。
(
その気になればすぐに引き返す事もできましたが、食事時間などを考慮し1本後の列車を利用しました)

 
肇慶駅は真新しい城際鉄路と既存の非電化鉄路の駅舎が別になっており、駅周辺はまだ整備途上で立入禁止区域も多数存在、城際鉄路の駅舎を出て駅前の通りに出るだけでも一苦労と感じさせられる有様でした。


駅前の通りに出て数分歩くと汽車駅(バスターミナル)が存在、折返し列車の時間もあり肇慶のバスには乗車していないものの、バスターミナルからは市内公共汽車だけでなく、近郊都市へ向かう長途汽車(都市間バス)の姿も多数見受けられたものでした。

  
バスターミナル内を発着する市内公共汽車は小さめの車両ばかりでしたが、ターミナル前の大通りを走る系統では大きめの車両も散見、塗装はオレンジ色基調と緑色基調の2タイプが多く見られる状況でした。


長途汽車も広州へ向かう路線などでは大型車両が活躍、広州方面は城際鉄路が開業しても根強い需要がありそうな印象でした。

  
ただ近隣の街へ向かう路線は小さめの車両が主体、発着便に占めるマイクロバスの比率もかなり高い様に見受けられ、城際鉄路を使えば広州から割合容易に足を運べる街とは言えども、バスターミナルは田舎の典型と言っても過言ではない印象を受けたものでした。


またバスターミナル内には安食堂が何店か営業、目の前を通りかかったら客引きの声がかかり、何店かある内の1店を利用したものでした。


入店した店ではメニューに書かれているものでも「没有」が幾つもある状況でしたが、結局注文した肉入りの面は10元でお釣りが来る程。
(
面と共に写っている飲料は別途購入したものです)

この面は安さの割に食べ応えがあり結構満足感のあるもので、鄙びた雰囲気の店ながら悪くない印象を受けたものでした。


中国鉄路 CRH6A型~城際列車向けに導入された準高速動車

2018-08-15 | 鉄道[中華人民共和国]

昨夏MAKIKYUが中国と東南アジアへ足を運んだ際には、各国で様々な列車に乗車機会があったものの、ブログ記事として取り上げる事が出来ずに…という列車が多数あります。

その中の一つが近年、中国鉄路が大都市近郊の中距離列車(城際列車)向けに導入している準高速動車・CRH6型で、この車両には約1年前の昨夏、広東省の広州~肇慶間で初めて乗車したものでした。

中国の高速鉄道用車両は、大きく分けてCRH1235型という海外技術を用いた動車組車両が登場、その中でもCRH2型は日本の新幹線(JR東日本E2)をベースにした車両としても知られ、他の3形式は欧州のビッグ3と言われるボンバルディア・シーメンス・アルストームの高速車両をベースにした車両となっています。

その後これらの美味しい部分を寄せ集め、小改良を施した車両としてCRH380シリーズが登場し、初期のCRHは動車組列車(列車番号D~次)CRH380シリーズ各形式は高速動車(列車番号G~次)の主力として活躍、また最新型のCRH400シリーズも運行を開始していますが、中国の動車組列車はこの他に大都市近郊を走る短距離列車(列車番号C~次)も存在しています。

C
~次も既存CRH各車種が用いられる列車が圧倒的に多い状況ですが、近年ではこの短距離高速列車向けに新形式導入も実施されており、この短距離高速列車向けに特化した新形式車両がCRH6型です。

CRH
シリーズの中でも、ボンバルディアのCRH1型は元々近郊型車両がベース、扉数削減や車幅拡張、座席増設などが中国向けの変更点で、同型は他の動車組車両に比べて座席も簡素なモノが用いられています。

同型の派生型でドア数をベース車同様にした上で座席数を減らし、代わりに通路幅を広げて立席空間を増やした車両を導入しても良かったのでは…と思いますが、わざわざCRH6形という新形式を登場させたのは、中国鉄路が売店や1等座、デッキなどもない純粋な近郊輸送用高速車両を欲したのか…とも感じます。


外観は近郊型電車と高速鉄道の合の子と言った雰囲気、客扉は片開式で各車両2箇所ながらも他の高速鉄道用車両に比べると広めとなっており、専ら短距離運行で乗降性を重視した車両である事を強く実感させられたものです。


中間車は両端に客扉を設けているものの、先頭車は真ん中と乗務員室のない側の車端に客扉を配した変則配置となっており、今後設計変更で中間車を3扉にした車両の製造なども検討しているのか…と感じます。

車内に足を踏み入れると、高速列車と地鉄などの都市鉄道用車両を折衷した雰囲気、デッキなしの乗降口付近には折畳式ロングシートも設けられています。


隣車両との間の通路は一応貫通扉付ながらも、中華圏地鉄では標準的な広幅貫通扉なし車両にガラス製貫通扉を増設したのでは…と思わせる雰囲気となっており、他の高速鉄道用車両各形式とは雰囲気も大きく異なります。



車内設備も先述の通り売店や1等座もないモノクラス(2等座のみ)となっており、この座席は向きが固定されており半数が進行方向と逆向きに着席、リクライニング機能もない簡素なモノです。


通路幅を広く確保して立席空間を増やす事を意図したのか、座席自体は2+2列配置となっており、何ヶ所か座席が向かい合わせとなる箇所には大型テーブルも装備。


客車硬座に比べれば遥かにマシと感じるものの、客車軟座と大差ないグレードと言っても良く、
2等座でもJR在来線並の座席が当たり前のCRHシリーズ他形式に比べると、見劣りが否めないと感じたものです。


中国鉄路の列車では標準装備と言っても過言ではない給湯機も見当たらない状況、ただトイレだけは辛うじて設置されており、輸送障害発生などで駅間に長時間停車する事になった際の事なども考慮しているのか…と感じたものです。

総体的に見れば乗降性の良さは評価できるものの、設備は全般的に簡素で近郊輸送向けに割り切った車両という印象を強く受け、CRHシリーズ他車両に比べて設備が簡素な分、設備に見合った料金設定で短距離運行に特化した運用をして欲しいと感じたものです。

また中国では高速鉄道整備は随分進んだものの、都市内交通機関の速達性は難ありと感じる事も多い状況ですので、今後CRH6型はこの方面での活躍にも期待したいと感じたものでした。


バースデーマークを掲げたHAPPY PARTY TRAIN~運行期間中は当該マーク図柄のバッジ付き乗車券も

2018-08-07 | 鉄道[東海]

伊豆箱根鉄道駿豆線で運行中の3000系1編成をアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」キャラクター図柄でラッピングした「HAPPY PARTY TRAIN」、以前「MAKIKYUのページ」でも取り上げた事がありますが、この電車は前面にヘッドマークが掲げられているのも大きな特徴となっています。

このヘッドマークは運行開始1周年の際に別デザインのマークに交換された事に加え、「ラブライブ!サンシャイン!!」に登場するキャラクター9名の誕生日前後になると、当該キャラクターをデザインしたヘッドマークが期間限定で掲出されますので、現段階では計11種類のヘッドマーク掲出歴がある車両になっています。

その中でもキャラクターをデザインしたバースデーマークは、掲出期間が限られている事もあり、駿豆線乗車時は狙わなくても「HAPPY PARTY TRAIN」に遭遇する事が多いMAKIKYUでもなかなか…という状況です。

しかしながら今月もMAKIKYUは駿豆線に乗車機会があり、その際には丁度バースデーマーク掲出期間という事もあって、期間限定のバースデーマークを掲げた「HAPPY PARTY TRAIN」に乗車・撮影する事ができました。


MAKIKYUがバースデーマークを掲出した「HAPPY PARTY TRAIN」に乗車したのは、数日前の乗車時で2回目ですが、今回のマークは「ラブライブ!サンシャイン!!」の主人公・高海千歌をデザインしたものです。


11日まで運行予定となっており、ヘッドマークにもデザインされた高海千歌は、三島方先頭車の乗務員室に最も近い箇所に描かれています。

またこのバースデーマーク掲出期間中は、バースデーマークのアクリルバッジをセットにした1日乗車券(三島駅のみ発売・乗車券代+180円)も発売、先日こちらも初めて購入してみました。


乗車券は結構厚手の紙でできており、アクリルバッジも街中のガチャガチャで300円程度のランダム商品などと比較して遜色ないか、むしろそれ以上に上等と感じる位。

時々駿豆線を利用する機会があるならば、通常の1日乗車券+180円程度で購入できるなら悪くないと感じたものでした。


ちなみにMAKIKYUは半年程前にも、バースデーマーク掲出の「HAPPY PARTY TRAIN」に乗車していますが、この時は「HAPPY PARTY TRAIN」のセンターを務めた松浦果南がデザインされたものでした。


松浦果南は修善寺方の乗務員室に最も近い箇所に描かれていますので、「ラブライブ!サンシャイン!!」の主役(主人公)と「HAPPY PARTY TRAIN」の主役(センター)は、編成を撮影した際に見栄えのする位置に意図して配したのかな…とも感じたものでした。