MAKIKYUのページ

MAKIKYUの公共交通を主体とした気紛れなページ。
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相鉄グループご利用実態調査の謝礼進呈に当選~不在の間に自宅ドアポストに…

2012-02-29 | Weblog

ここ最近更新をお休みしていた「MAKIKYUのページ」ですが、この間管理人MAKIKYUは韓国まで足を運んでおり、1週間程国外に出払っていました。


日本~韓国間の交通手段は、MAKIKYUの韓国旅行では定番となっている福岡~釜山間のJR九州高速船「BEETLE」で、日韓間を片道3時間で結ぶこの航路は、運航開始から既に20年余りが経過しており、当初は振るわなかった「BEETLE」も、今や日本発着の国際旅客航路の代表格に成長しています。
(写真は出国間際の釜山港の様子で、奥に見えるのがMAKIKYUが乗船した高速船です)

MAKIKYUの初乗船(=初の海外旅行)からも今年で10年、出国歴は今回で8回目となり、手元にある10年間有効のパスポートもそろそろ更新を…という状況ですが、空を飛ぶ(=航空機に搭乗する)のがダメでも、気兼ねなく容易に海外旅行を堪能できる「BEETLE」の存在は非常に頼もしい存在です。

MAKIKYUは九州ではなく本州(現在横浜市内某所)に居住しているものの、日韓間を移動する際には、釜関フェリー「星希」を利用した一度の例外を除いて「BEETLE」(共同運航の「KOBEE」を含む)を利用しており、今後も韓国へ足を運ぶ機会があれば、是非また「BEETLE」を選んで利用したいものです。


ところで前置きが少し長くなってしまいましたが、暫く自宅を不在にしていた間には、ドアポストに郵便物等が幾つも…という状況で、その中にはやや大きめの封筒が1通目に付いたのですが、この封筒は地元横浜の大手私鉄・相模鉄道グループ(相鉄ホールディングス株式会社)からの送付物で、宛名と共に【相鉄グループご利用実態調査 御礼】と記されていました。


封筒を開くと、中には以前相鉄HPで行っていた相鉄に関する選択式のアンケート(相鉄グループご利用実態調査)への協力に対するお礼の文面と共に、アイコンタオルが同封されており、お礼の文面にも「ささやかではございますが、どうぞご笑納ください。」とありました。

アンケート調査への謝礼として小額の金券類(商品券など)ではなく、決して高価な物品ではないものの相鉄らしさを感じさせる品が送付されたのは非常に印象的でした。

大手私鉄関連からの進呈物は、以前西日本鉄道(西鉄)がHP上において期間限定で公開していた「クイズトライアル」の商品(オリジナル卓上カレンダー)に次いで2例目となりますが、相鉄や他交通事業者のHPなどで、今後再び同種のアンケートが実施されることがあれば、また協力しても…と感じたものでした。


またMAKIKYUは今日未明に帰還したばかりで、早速今日から再び通常業務が始まると共に、帰国後に博多駅前の郵便局から、別送品で送った特大荷物(こんなモノを持って帰国したばかりに、帰国時の税関検査で「アンニョンハセヨ」という声がかかり、韓国人と間違えられたのですが…)も自宅に到着したばかり、旅行後の整理もまだこれからという状況です。

おまけに来月は公私共々多忙な月になりそうで、更新頻度がやや減少すると共に、韓国旅行関連の記事公開も少し先になりそうですが、興味のある方はお待ち頂ければ…と思います。


瀬戸内海交通の路線車(3)~急行便専用車編

2012-02-25 | バス[四国]

先日も「MAKIKYUのページ」で取り上げた瀬戸内海交通は、今治から事業基盤である大島・伯方島・大三島を結ぶしまなみ海道経由の今治桟橋~宮浦港間急行便が同社の主要路線となっています。


MAKIKYUが先月大三島を訪れた際にも、大三島の島内路線バスと共に、この急行バスにも乗車したものでしたが、このバスは高速道路のしまなみ海道(西瀬戸自動車道)を経由し、近距離高速バスの様な運行形態となっていますが、運賃後払いの整理券方式となっており、停車する各停留所間での乗車が可能になっています。

また瀬戸内海交通の島内バスと同様に、瀬戸内運輸(せとうちバス)のセット回数券も通用対象となっており、離島と今治を結ぶだけでなく、今治市内や離島内の交通手段としても利用できますので、高速バスと一般路線バスを兼ねた存在と言っても過言ではありません。

乗車時間も宮浦港~今治で1時間強ですので、高速仕様の路線車が最適な路線と言えますが、現在では専ら観光・高速用の車両が充当され、せとうちバス本体の高速車と同じ装いながらも、車体側面に今治⇔大三島と記されているのが大きな特徴になっています。

この急行便専用車は、専ら三菱ふそう製の車両が用いられており、エアロバスが活躍していますが、車両の年式には結構幅があり、中には大都市圏では殆ど姿を見かけない古参車も活躍しています。


MAKIKYUが宮浦港~今治間の急行便に乗車した際にも、古参のエアロバスに当たり、日頃首都圏に身を置いていると、なかなか乗車できない車両に乗車できたのは幸いでしたが、急行便充当可能な路線車を持て余している状況ですので、一時期この路線でも使用していたトップドア大型路線車の再充当も…と感じたものでした。


瀬戸内海交通の路線車(2)~大型路線車編

2012-02-20 | バス[四国]

先日「MAKIKYUのページ」で取り上げた瀬戸内海交通の路線バスですが、今日はその続編として大型路線車に関して取り上げたいと思います。


瀬戸内海交通の大三島など離島内を運行する一般路線は、需要の関係などもあって、中型車での運行が主体となっており、近年導入される車両も中型車ばかり…という状況ですが、比較的年式の古い車両では大型車も在籍しており、宮浦港の車庫内では何台もの大型車が停車している姿が見られたものでした。


大型車も中型車と同様に、三菱製といすゞ製の2メーカーを目撃していますが、どちらも四国では珍しく西日本車体工業製の車体を採用しているのが特徴で、特に古参の58MCとなると四国地方における他事業者での採用例はどれだけ…という状況です。
(海を隔てた広島県などでは、特に珍しい車両ではないのですが…)


ましてや中型ワンステップですらトップドア車が導入される事業者ですので、こちらも当然ながらトップドア車となっているのも特徴的で、窓形状なども車両によって差異が見受けられるのは興味深いものです。


大型車の中には、今治行きのしまなみ海道経由急行バスに充当可能な車両も在籍しており、宮浦港の車庫内でもこの車両は「急行 今治桟橋」の字幕を掲出していましたが、MAKIKYUはこの車両でしまなみ海道を通る事が出来れば…と感じたものでした。

ただ平日の朝には多数の便が運行される、しまなみ海道経由の今治行き急行バスも、関係者から伺った話では、通常は専用の高速・観光タイプ車両のみで賄えるとの事で、入試シーズンなどで多客が見込まれる際の増便などで時折走る事がある程度との事でした。

また島内の一般路線でも稼動機会は少なく、多客時などを除くと出番は少ないとの事でしたが、伯方島では西工製車体の路線車が島内バスで活躍する姿も目撃しており、今度しまなみ海道の愛媛県内離島を訪れる機会があれば、是非乗車したい車両と感じたものでした。


まもなく終焉・小田急20000形「RSE」に乗車

2012-02-18 | 小田急グループ


少し前MAKIKYUは日帰りで静岡県内へ足を運ぶ機会があり、その際には小田急線~JR御殿場線直通特急「あさぎり」号にも乗車したものでした。

「あさぎり」号は私鉄車両の国鉄~JR直通運転列車としては、かなり老舗的存在の列車で、1991年に使用車両刷新が図られた際、運行区間が新宿~御殿場間から新宿~沼津間に延伸され、現在に至っています。

91年に使用車両刷新が図られた際には、今まで小田急側の片乗り入れだった運転形態を改め、JR側も専用車両を用意する事で、原則として半数をJR車両で運行する相互直通運転としたのも大きな特徴です。

この際導入された車両は、小田急側が20000形「RSE」、JR側が371系と呼ばれる車両で、後者は「あさぎり」号以外に静岡地区の東海道線ホームライナーでも運用されますので、1編成しかない車両にも関わらず、MAKIKYUはホームライナーも含めると既に4回程乗車しており、2階建て車両の2階(グリーン車)と1階、平屋の全てを利用した事があります。


しかしながらRSEは2編成あり、「あさぎり」号以外に小田急線内の一部特急にも充当され、見かける機会は時折あるにも関わらず、乗車機会は随分前に小田急線内で「あさぎり」号を利用した一度だけ…という状況でした。
(写真は小田急線内特急に充当されているRSEで、以前別記事で使用した画像の再掲です)

そのためMAKIKYUは小田急ファンながらも、余り縁のない車両と言う有様でしたが、さほど古い車両ではないとはいえども、継続使用するにはそろそろ更新時期に差し掛かり、2編成しかない特殊車両である上に、ハイデッカー構造のためバリアフリー問題も抱えるが故に早くも「引退」が発表され、終焉を迎える前にもう一度…という事で、先日久々にRSEに乗車したものでした。


ちなみにMAKIKYUが先日の乗車区間に選んだのは御殿場→沼津間で、小田急ファンらしくない選択と思う方も居られるかと思いますが、この区間は3月のダイヤ改正以降に小田急の車両が営業運転する機会が消滅(車両メーカーからの搬入ルートでは引き続き御殿場線が利用されると思いますので、乗れない甲種輸送列車であれば、今後も時折小田急車両の姿を見る事は出来るかと思います)し、小田急の車両内で上写真の様な案内表示を見る事も叶わなくなります。


おまけに御殿場~沼津間は特急料金が自由席利用で310円(乗車後に車内巡回の車掌が発券)と割安に設定され、ホームライナー感覚で手頃に利用できるのも有り難く、この特急券を乗車記念に持ち帰る事ができるのも、同区間を選んだ要因となったものでした。
(余談ながら小田急線内は全席指定制である上に、指定の特急券を持たずに乗車すると別途車内発券料金がかかりますので、同一列車でも区間によって扱いは対照的で、関東と西方の鉄道事業者における優等列車や特別車両に対する考え方の違いが、こんな所にも現れています)


「あさぎり」号自由席の案内看板も、今度の改正における運転区間短縮と共に用済みとなり、この看板自体も恐らく撤去される運命かと思います。


そして御殿場駅でやって来た「あさぎり」号のRSEは、終焉が近い事から側面に「THE LAST RUNNING」と書かれたステッカーを貼り付けていたのも特筆点と言えます。


側面の列車名・行先表示がドア上に設置されているのも独特でユニークですが、導入当時はまだ余り普及していなかったLED式(当然3色)となっており、昼間などは視認性の面でやや難ありと感じてしまう事があるのは難点です。

 
車内に足を踏み入れると、グレー系統の内装は個人的にはやや暗めに感じてしまい、好みが分かれる所かと思いますが、車両間やデッキと客室との間に設けられた仕切り扉のガラス配置が、三角形などを組み合わせた類を見ない独特なものになっているのは目を引きます。

平屋車両の普通車座席は、特急車両では一般的な背面テーブル付きの回転式リクライニングシートで、向かい合わせにした際にもテーブルが使える様に、背面テーブルとは別に、窓側に折り畳みテーブルを設置している点は、小田急ロマンスカーならではと言えます。


しかしながら普通車座席はさほどシートピッチが広いとは言い難い上に、座席下の足元が詰まっており、ゆっくりと足を伸ばしてくつろぐ事が出来ないのは大きな欠点と感じてしまいます。

30分程度の乗車ならともかく、全区間乗り通すと約2時間を要する新宿~沼津間通し乗車では…と感じてしまうのは頂けないもので、この点は同じ「あさぎり」号に充当され、兄弟車両として対比される事が多いJRの371系に軍配が上がります。
(小田急ロマンスカー車両も、30000形「EXE」以降は座席下に足を伸ばせる構造となっており、3月のダイヤ改正以降に足元が狭く感じてしまう特急車は7000形「LSE」のみとなります)


RSEはJRとの相互直通協定に基づいて製造された車両だけあって、小田急では唯一の2階建て車両を2両組み込み、その2階部分はこれまた小田急で唯一の特別車両・グリーン車(スーパーシート)となっているのも大きな特徴で、グリーン車座席は大柄な2+1列配置の座席が並んでいますが、MAKIKYUが乗車した際には平屋普通車はそこそこの乗客を見かけたのに対し、こちらは料金差も影響してか、2両共に空気輸送状態で設備を持て余していたのは惜しい限りでした。


また2階建て車両の1階部分は、371系電車は2両共に2+1列配置の座席が並ぶ普通車になっているのですが、RSEでは1両がボックス席配置でガラス製仕切りによって仕切られたセミコンパートメントになっているのも特徴で、MAKIKYUが乗車した際にはこちらも乗客の姿を見かけなかったものでした。

とはいえ現在箱根特急の花形として活躍する50000形「VSE」にサルーン席と称するグループ客向け座席が設置されているのも、RSEにおけるセミコンパートメントの実績が…という事も考えると、先駆的設備として特筆点と言え、「あさぎり」号だけでなく、休日に箱根特急で用いられる事もある車両ならではの設備とも言えます。

このRSEは車齢約20年と、引退するにはやや早い印象があり、現在某地方私鉄が購入交渉を行っているという情報もありますが、特徴的な2階建て車両の運行などは厳しく短編成化されるにしても、出来ることなら第2の活躍舞台を見出し、新たな地での再活躍に期待したいものです。

そして今後「あさぎり」号は60000形「MSE」による小田急車両のJR御殿場線片乗り入れになり、運行区間も新宿~御殿場間に短縮されるなど、RSE導入以前の運行形態に逆戻りする格好となりますが、小田急車両で2階建て車両やグリーン車を組み込み、沼津まで営業運転で足を伸ばしたのはRSEが唯一無二の存在で、これらの功績を末永く記憶の片隅に留めておきたいものです。


瀬戸内海交通の路線車(1)~中型路線車編

2012-02-14 | バス[四国]

先月MAKIKYUが愛媛県の大三島に足を運んだ際には、宗方(Munakata)→宮浦(Miyaura)港間で大三島(Omishima)島内を走る瀬戸内海交通の路線バスに乗車したものでした。

瀬戸内海交通は、今治(Imabari)に拠点を置き、愛媛県東予地方一帯を営業基盤とする瀬戸内運輸(せとうちバス)の子会社で、しまなみ海道の大三島・伯方島・大島の3島内で路線バスを運行すると共に、今治から大島・伯方島を経由し、大三島の宮浦港へ至るしまなみ海道経由の急行バス運行も行っています。

バスの装いも瀬戸内運輸本体と同様で、車体に標記された事業社名が異なるだけとなっており、乗車券類もせとうちバスのセット回数券(2000円・車内発売あり)がそのまま通用しますので、MAKIKYUが瀬戸内海交通のバスに乗車した際には、以前西条でせとうちバスに乗車した際に購入・使用して残っていた回数券を利用して乗車したものでした。

この瀬戸内海交通が3島の島内一般路線で走らせている車両は、中型車が主流を占めており、MAKIKYUが乗車した際には三菱エアロミディのワンステップ車に当たったものでした。


離島ながらも比較的新しいバスが多い印象を受けたもので、初乗り運賃が今時珍しく2桁(90円)と言う安さを誇っているのも大きな特徴です。
(愛媛県ではせとうちバス本体も極端に古い車両は見かけませんが、松山周辺では古い車両を数多く走らせている会社もあり、この会社の子会社では相当な古参車が今でもかなりの割合でやって来ます)


MAKIKYUが乗車した車両は一般的な前中扉車で、車椅子乗車にも対応した車両でしたので、やや座席数が多い事が特徴的に感じた程度でしたが、宮浦港にある車庫にはトップドアでワンステップのエアロミディも停車しており、こちらは全国的にもかなり少数派の部類に入る珍車と言えます。

また三菱車以外にも、近年の地方路線バスでは最も典型的な車両の一つで、古参車が好きなMAKIKYUとしては、このタイプの車両がやってくると「ハズレ」と感じてしまうJ-BUSのエルガミオも活躍している姿が見られたものでした。


比較的新しい車両と言う事もあって、車両自体は物凄く個性的な車両とは言い難いのですが、前面窓下にはERGAMIOと書かれているにも関わらず、何故か前面窓下中央に三菱マークが貼られていたのが特徴で、どう見ても三菱車には見えない車両ですので、非常に奇妙な印象を受けたものでした。
(これが日野のマークなどであれば、さほどの違和感はないのですが…)

瀬戸内海交通に関しては、近日中に続編記事も取り上げたいと思います。


大三島ブルーライン~今治と大崎上島を結ぶローカル航路

2012-02-11 | 船舶[日本国内]

先月MAKIKYUが広島県の大崎上島を訪問した際は、島内には1時間程の滞在時間しかなく、その短い時間で大西~天満間を移動しましたので、実質的に島内循環バス乗車のためだけに立ち寄ったと言っても過言ではない状況で、随分短い接続時間で数々の離島航路や路線バスを乗り継いだものでした。

この大崎上島と愛媛県の今治を結ぶローカル航路が、大三島ブルーラインで、宮浦(愛媛県大三島)~旧木江町・天満(広島県大崎上島町)~宗方(愛媛県大三島)~今治間を運行しています。
(一部便は天満~宗方~今治間のみの運航です)


起終点は共に愛媛県今治市(大三島は市町村合併で、現在今治市に編入されています)でありながら、大三島の2箇所の港を発着する間に、広島県に属する離島の大崎上島を経由する少々変わったルートを辿っているのが特徴です。


宮浦からはしまなみ海道を経て、直接今治へ向かう急行バスがそこそこ走っていますので、一応運行形態的には宮浦~今治間での乗船も可能ながら、実質的には大崎上島~今治市中心部間の流動をメインに、大崎上島~大三島(宮浦・宗方)間のローカル流動や、陸路での移動では時間や運賃面で不利になる宗方~今治市中心部間の流動を対象に運航していると言っても過言ではなく、船体にも「今治-木江-大三島」と記されている程です。

また本数は7往復(天満発着を含む)しかない航路にも関わらず、使用する船舶はフェリーと快速船の2種類が存在し、快速船は小型で車載ができない他、僅かながらも運賃が高額に設定されているのも特徴です。

MAKIKYUは天満から今治行きの船に乗船し、丁度良い時刻の便が快速船でしたので、快速船の方に乗船したのですが、この船で天満~今治間は片道1000円(フェリーの場合は930円)、安芸津から安芸津フェリー~さんようバス(大崎上島循環線)と乗り継いだ場合は合計1660円となります。

呉からでも2230円(呉~安芸津間はJR呉線利用)ですので、広島県西部から今治へ向かう場合、しまなみ海道を経由する高速バスでも結構な運賃を要する事を考えると、時間が合えば利用価値は充分にある航路と言えます。

 
MAKIKYUが乗船した快速船は、比較的小型の船と言う事もあり、安芸津~大西間で乗船した安芸津フェリーに比べると、船内は狭く騒音も大きい上に、内海の瀬戸内海でも結構揺れますので、快適さと言う点では余り歓迎できず、長時間乗船は余りおススメできません。

とはいえフェリーとの所要時間差の割には快速船の運賃割増幅は小さく、快速船では今治~天満間が44分程度と言う事も考えると、余程海が荒れて揺れる状況でなければ、充分許容範囲のレベルなのでは…と感じます。

ちなみにこの日のMAKIKYUの宿泊先は今治市中心部でしたので、天満からそのまま今治まで乗船しても良かったのですが、なかなか足を運ぶ機会がない大三島にも立ち寄りたかった事もあり、快速船には僅か10分程度の乗船で到着し、大崎上島からも目視ではっきりと姿が確認できる程近い大三島の宗方で下船したものでした。

天満~宗方間でも、フェリーと快速船の運賃は若干差があり、快速船だと30円割高(280円)になりますが、本数の少なさ故に選択余地は小さいものの、この程度の乗船時間や距離では、快速船の意義は…と感じてしまったものでした。


さんようバス・大崎上島循環線(2)~路線編

2012-02-08 | バス[中国]

先日「MAKIKYUのページ」で取り上げた、広島県・大崎上島を走るさんようバスの大崎上島循環線ですが、今日は先日の続編で路線の様子などを少し取り上げたいと思います。


大崎上島循環線は、概ね島の外周を取り巻く道路を運行し、MAKIKYUが乗車した大西港→明石港→天満間の左回り半周乗車でも、海岸線に沿って走る区間が結構多く存在したもので、海岸線に沿って走る区間では、瀬戸内海に浮かぶ至近の小島の数々を目にする事もでき、風光明媚な光景が拡がります。


バスが運行する区間も片側1車線の区間が多いものの、所々で車両同士の行き違いが困難な狭い箇所も見受けられたものでした。

また大西港~天満間は乗車時間が30分以上に及ぶものの、その間には信号が一つもなく、道路を走る車の数も非常に少なく感じられたもので、大崎上島は本土とは橋やトンネルなどで陸続きになっていない、本当の「離島」である事も実感させられ、日頃MAKIKYUは余り足を運ぶ機会がない離島も、大崎上島の様に本土から比較的容易にアクセスできる所であれば、今後色々と足を運ぶのも…と感じたものでした。


そしてMAKIKYUが大崎上島循環線のバスを下車した旧木江町の天満は、古い街並みが残るのも特徴で、ここから更に愛媛県へ向かう船に乗船するまでの時間、この街並みも少々見物したものでしたが、天満から愛媛県へ向かう船に関しては、近日中に別記事で取り上げたいと思います。


あとさんようバスでは、バス停ポールは広島県内各地をはじめ、中国地方の様々な事業者でよく見られ、内に「バス」と事業者名が記されたタイプが用いられていますが、旧社名は「おおさきバス」だった事もあり、今日でもこの名称のまま残るバス停が多く見られたのも印象的でした。


さんようバス・大崎上島循環線(1)~車両編

2012-02-06 | バス[中国]

先月MAKIKYUが広島県の大崎上島を訪問した際には、大西港で安芸津フェリーを下船した後、島内を運行する路線バスで旧木江(Kinoe)町の天満へ移動したものでした。
(かつて大崎上島は3つの自治体で構成されていましたが、現在は平成の市町村合併により、島内全体が大崎上島町となっています)

その際に乗車した路線バスは、現在さんようバスという事業者が運行しており、兵庫県の神戸市西部などを運行している某準大手私鉄系バス事業者と非常に紛らわしい名前ですが、こちらは安芸津フェリーなどを運航する山陽商船系で、某準大手私鉄とは全く関係ない事業者です。

さんようバスは大崎上島内を1周する循環路線を運行するほか、安芸灘大橋を通る広島バスセンター~呉~沖友天満宮(大崎下島)間の「とびしまライナー」や、貸切バス運行なども行っていますが、MAKIKYUがこのさんようバスに乗車したのは、今回の大崎上島訪問が初めてでした。

MAKIKYUが乗車した大崎上島循環線は、名前通り島内を海岸線に沿って1周する運行形態となっており、左回り・右回り双方が各1台のバスで運行していますが、休日には全面運休となりますので、大崎上島循環線乗車狙いで大崎上島を訪問する際には要注意です。

ちなみにMAKIKYUが乗車した大西~天満間は、丁度大崎上島を半周する距離があり、大西港では左回り・右回り共にほぼ同時刻の便がありました。

最初やって来た右回り便の乗務員氏に、バスが天満へ行くかを訪ねたら、左回りの便が先着し運賃も同額との事で、大西港で右回りの便を見送り、その後すぐにやって来た左回りの便に乗車して天満へ向かったものでした。

大崎上島循環線は前乗り前降り後払いの多区間整理券方式となっており、区間毎に運賃が定められているのですが、殆どが利用する区間の運賃を覚えているのか、整理券を取って乗車する旅客は見当たらず、MAKIKYUも降りる時に整理券発行機の存在に気付いた程でした。

車内にはテープデッキの装備こそあるものの、殆どが乗り慣れた乗客という事もあるのか、案内放送も流れない(テープが用意されているのかも気になります)など、ローカルバスの雰囲気が溢れていましたが、停留所発車・通過毎にボタンを押して運賃表示器だけは切り替えており、車内の運賃表示器を見ると、初乗り運賃は110円と極めて割安でした。

距離に比例して上がる運賃も最大500円程度、MAKIKYUが乗車した大西~天満間では40分程度の乗車で290円と、離島のバスにしては比較的廉価な印象を受けたものでした。


ちなみにMAKIKYUがさんようバスの大崎上島循環線で乗車した車両は、小さな離島内を走るバスにしては随分立派な印象を受ける三菱NEW AEROSTARで、中型車でも来れば上等と思っていただけに、予想外の車両が来た事に驚いたものでした。


このNEW AEROSTARはトップドアの自家用仕様となっており、おまけに車内はリクライニングシートを装備するなど、離島の生活路線で走る車にしては贅沢過ぎる印象がありますが、後でネット上でこの車両に関して調べると、以前は「とびしまライナー」として広島バスセンターに顔を出していた事もあった様で、大崎上島には比較的最近になって移ってきた様です。

おまけにこのNEW AEROSTARはありふれたMPシリーズではなく、大型車並みの車幅ながらも車長がやや短い9m級で、中型車と同等のエンジンを装備する大型ショートのMM(KC-MM719J)で、三菱NEW AEROSTARの大型ショート車自体が希少な存在です。
(NEW AEROSTARに比べれば数が多いAEROSTAR KやAEROSTAR Mの大型ショート車でも、MAKIKYUの乗車機会は数度と言う有様ですので…)

そのためこの車両はかなり特異な存在で、同形態の車両が他事業者の路線バスで走っている箇所が、他にどれだけ存在するのかも気になる所です。


またMAKIKYUが大崎上島を訪問した際、乗車した左回りとは逆の右回り循環線で活躍していた車両は、トップドアの三菱中型車AEROMIDIで、こちらはNEW AEROSTAR MMに比べるとありふれた車両という印象がありますが、前面の行先表示器部分を使用せずに「大崎上島循環線」と標記している辺りは独特な印象を受けたものです。

さんようバス・大崎上島循環線に関しては、近日中に乗車した車内から眺めた車窓の様子なども別記事で取り上げたいと思います。


横浜に出没したグランクラス~やって来たのは座席だけですが…

2012-02-04 | 鉄道[新幹線]

MAKIKYUは数日前、所用で横浜駅周辺へ出向く機会があったのですが、その際に横浜駅でJRの改札を出ようとした所、グランクラス紹介イベントの告知を見つけたものでした。
(現在このイベントは終了しています)


この告知を見ると、イベントはすぐそばの西口コンコースで行われており、丁度イベントを実施している時間と言う事もあり、同行していた知人を誘い、このイベントに足を運んだものでした。


グランクラス紹介イベントでは、告知通り東北新幹線の最新型車両・E5系のダイヤブロック展示や青森県観光PRのパンフ配布などが行われ、イベント会場に設置されたモニターでE5系車両やグランクラスの案内を放映すると共に、今日注目を集めているE5系新幹線のグランクラス座席も、車内に設置されている座席と同等品の2人がけ1脚(実車では通路を挟んで2人がけと1人がけの横3列配置で、車両定員は18名)が展示されていました。

E5系新幹線自体は、MAKIKYUも昨年秋に北海道へ足を運んだ帰りに「はやぶさ」号で一度普通車に乗車しているのですが、グリーン車を凌ぐ設備で注目を集めている目玉のグランクラスは、乗降口に専任アテンダントがいる上に、反対側のグリーン車内から客室に入ろうとしても、車両間の貫通扉の先にもう一つ扉が設けられ、この扉にはご丁寧にも「ご利用以外の見学はご遠慮下さい」というステッカーが貼られていた程ですので、駅ホームで外から眺めるだけという有様でした。


そのためレカロ製という事でも話題のグランクラス座席は、窓越しに撮影した写真が僅かに…という有様ですので、このイベントで実物が展示されているとなると、通常はすぐそばで実物を撮影するのが難しいこの座席を撮影するまたとないチャンスと感じたものでした。

またグランクラス座席は展示しているだけでなく、NRE関係者による実演を交えた取り扱い説明の後、イベント見学者も着席体験が可能(希望者の人数が多い場合は着席人数限定の可能性ありと言う案内がありましたが…)となっており、MAKIKYUも同行していた知人と共に、グランクラス座席に初めて着席したものでした。

グランクラスの座席は、MAKIKYUが以前一度だけ利用した事があり、やはりグリーン車の上を行く設備を売り物としているDXグリーン車(JR九州787系電車の一部に設置)と同様に、リクライニング機能などは電動式となっており、普段はせいぜい新幹線・特急普通車利用が上等というMAKIKYUとしては、この様な座席を利用する事は殆どなく不慣れな事もあってか、DXグリーン車利用時と同様に少々違和感を感じたものでした。

座席自体のサイズやリクライニング角度は非常に大きく、また今回のイベント展示では座席1脚のみの展示で全く有り難味を感じないものの、バックシェルタイプで後方に気兼ねせずに存分にリクライニングできるのも特徴で、広いシートピッチとあわせ、グリーン車を凌ぐ最上級車両の座席ならではと言えます。


ただ座席モケット自体は本革を用いているものの、白色はやや重厚感に欠ける上に、2段階折り畳み式で前後スライドも可能なテーブルも、一般的なFRP製(?)という事もあり、座席のスペックはともかく、最上級車両ならではの重厚感は、木材をふんだんに用いたDXグリーン車座席の方が…と感じてしまったものでした。
(上写真はグランクラスではなく、以前DXグリーン車に関しての記事を取り上げた際に使用したDXグリーン車座席の画像(再掲)です)

またグランクラスでは車内設備だけでなく、専任アテンダントによる様々なサービスも売り物となっており、来月のダイヤ改正以降E5系で運転される「なすの」号では付帯サービスを省略する事もあってか、他列車よりもグランクラス料金を2000円引きで設定する事なども、付帯サービスに力点を置いている事の表れと言えますが、イベント会場ではグランクラス旅客向けにサービスされる飲食物に関しての紹介もありました。


グランクラス乗客(3月改正以降の「なすの」号を除く)は、軽食サービスがあり、イベント会場ではモニター放映による案内だけでなく、実際に提供している和食の1例を公開しており、季節や列車の進行方向(下り/上り)でメニューを変えるなどのこだわりがある様ですが、和食の1例を見ると食材はそれなりに高級ながらも、ご飯の量が随分少なく、本当に「軽食」といった雰囲気でした。

飲み物もアルコール類を含むフリードリンク、それも専用のガラス製容器で提供されるというこだわりぶりで、イベント会場で説明を担当したアテンダント曰く、シードルがおススメ…との事でしたが、日頃酒類とは無縁なMAKIKYUとしては、もしグランクラスに乗車する機会があったとするならば、ソフトドリンクばかりの利用になりそうです。

このグランクラス紹介イベントは横浜駅西口コンコースと言う屋外、それも底冷えする寒い日の夕方で日陰になる場所という事もあり、空調が効いて高級感のある内装を誇るであろうグランクラス車内とは大違いで、余りの寒さで快適とは程遠い環境という事もあって、実際にグランクラスを利用してみない事には、その真価を評価するのは…と感じてしまったものです。

普段の乗務とは異なる底冷えする屋外の会場で、グランクラスの魅力を説くアテンダントの方々なども大変だろうと感じたものでしたが、MAKIKYUの会社内でも「最近グランクラスに乗車して…」といった話が飛び交っていますので、機会があれば一度は試してみたいものです。


神奈中バス・1/80スケール模型を入手~モデルは最新鋭の三菱大型ノンステップ車

2012-02-02 | 小田急グループ

先日MAKIKYUは神奈川中央交通(神奈中)の路線バスを、精密に模型化した1/80スケールダイキャスト製模型を入手しました。


この模型は神奈中の路線バス車両の中で、主力の座を占める三菱ふそう製大型路線車・エアロスターの中で、AT標準装備となったノンステップ車の最新モデルを模型化したものです。


神奈中は事業規模が大きい割に、模型化されたバスの数や種類が極めて限られますので、MAKIKYUが所持する神奈中グループのバス模型はこれで4台目、その内1/80スケールの模型となると、以前横浜神奈交バスが労働組合結成10周年記念で製作したポリストーン製モデル(非売品)に続いて2台目となります。
(残り2台は創立90周年記念で発売された、1/150スケール2台セットのTOMYTEC製バスコレクションです)

以前「MAKIKYUのページ」でも取り上げた横浜神奈交バスのポリストーン製モデルは、この手のモデルでは有名な京商製でしたが、今回のモデルは京商製ではなく、企画・製造元は横浜市磯子区にあるコントレイルという会社、発売元は神奈中商事で、価格は1台3000円となっています。

MAKIKYUの個人的な嗜好としては、現在横浜市内に身を置いている事や、横浜神奈交バスのポリストーン製モデル(YK1107号車)を所持している事もあり、舞岡所属の車なら…と思う所ですが、モデルは相模原所属の(さ6号車・LKG-MP37FM)をプロトタイプにしており、三菱製大型路線車で最新鋭のAT標準装備の車両は、舞岡所属車はワンステップ車のみと言う事も考えると、これは致し方ない所です。

 
ちなみに今回発売されたダイキャスト製モデルは、車内も手すりやつり革(優先席部分のオレンジ色になったつり革まで色分け)しており、以前MAKIKYUが入手したポリストーン製のYK1107号車モデルと並べても、その精密さは比べ物にならない程良好な出来栄えと感じます。

このモデルには、車両を固定する台座と共に、この台座にはバス停のポールが付属しているのも注目点で、車体塗装のマスキング境界が少々…という印象はあるものの、内容的には価格相当かそれ以上の出来栄えと感じたものです。

神奈中バスは事業規模の大きさもあり、ファン層も相当かと思いますので、今後もこの1/80スケールモデルや、以前発売されて好評を博した1/150スケールモデル(バスコレクション)の更なる製品登場にも期待したいと感じたものです。

このモデルは神奈中HPのコレクション/関連グッズの項目でも、ネット通販のリンク案内があり、現段階でも購入可能となっていますので、興味ある方は購入を検討してみては如何でしょうか?