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東京臨海高速鉄道 70-000系

2006-06-30 | 鉄道[首都圏・私鉄等]
先週JR209系3100番台を取り上げた際、近い内にりんかい線の車両も…という事で、本当はもう少し早く紹介する予定でしたが、色々と他の記事が相次いだので今日公開させて頂きます。
(気まぐれなページですので、MAKIKYUの気分次第で出て来るものが変わります…)

東京臨海高速鉄道(りんかい線)の70-000系はステンレス製のインバーター制御車で、この鉄道に所属する唯一の営業車です。

かつては4両や6両で運行され、りんかい線内専用で運用された車両もありましたが、現在は全て10両編成で運行され、全ての編成が大崎で接続する埼京[Saikyo]線にへの乗り入れに対応、また埼京線は大宮から川越[Kawagoe]線にも直通するので、多数派の205系と呼ばれるJRの車両に紛れて、東京都心から少々離れた川越線で姿を見る事もできます。
(写真も川越線指扇[Sashiougi]駅で撮影したものです)

またこの車両はJRの209系(「JRはボッタクリ?」の項を参照)と仕様を合わせた車両である事が特徴で、編成を10両に統一する為に組み換えを行った際、発生した余剰車がJR東日本に引き取られ、現在209系3100番台(MAKIKYUのページでも先週紹介)として走っている車両もあります。
(ちなみに209系3100番台については、以下のアドレスに記事があります)
http://blog.goo.ne.jp/makikyu/e/9692e343bca1fa84a5cdfbc9d855b9c1
(「JRはボッタクリ?」の記事はこちらです)
http://blog.goo.ne.jp/makikyu/e/f55a601e7d7f25053cfc610b4477b3b3

209系3100番台は現在川越線(川越以西)~八高線(高麗川[Komagawa]以南)で活躍し、どちらも本数が少ないので時々ですが、川越駅では両車が顔を合わせる事もあります。

この様な車両ですので、JR東日本の車両に乗っている錯覚を覚える事もありますが、内装や前面デザインはJR209系とは異なるオリジナルのモノで、首都圏の辺境・北総監獄(千葉ニュータウン)を走る「開発を止めた某鉄道」(元○○開発鉄道)の新型車の様にベース車と全く同じ内装で、ドアのステッカーまで同じという、余りに独自性のなさ過ぎる車両が出ている現状では評価できる事と思います。


また余談ですが、りんかい線は海底トンネル等もある事から建設費が巨額で、臨海副都心の開発も決して順調な状況ではない状況なので莫大な債務を抱えています。
しかしその様な状況においても、多少高い(初乗り200円)とはいえ常識の範疇に収まる範囲の運賃設定(大崎~新木場間12.2㎞:380円)を行い、そこそこの運行本数を確保している事などは評価出来る事で、首都圏の辺境を走る「開発を止めた某鉄道」の様な悪評名高い鉄道ではない事を最後に付け加えておきます。