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韓国の交通カード

2006-06-16 | 鉄道[大韓民国・広域電鉄/地下鉄等]
韓国の鉄道・そしてバスも取り上げるなら…という事で、今日は地下鉄や市内バスで通用するICカード乗車券についても取り上げます。


韓国はIT先進国として知られていますが、クレジットカード(韓国では信用カードと言います)やICカードに関しても日本を凌ぐのではと思う程導入が進んでおり、現在韓国を運行する地下鉄は各都市ともICカード対応になっている程です。(但しソウル~仁川Incheonを除き共通利用は不可)

MAKIKYUが初めて韓国を訪れたのは4年前ですが、その時には既に釜山BusanやソウルではICカードでの地下鉄利用は可能で、また同じカードで市内を走る大半の路線バスも利用できたので、日本ももっと頑張ってもらわなければ…と思う程です。

その後日本でもICカードの導入が進み、MAKIKYUの手元にもJRや一部の私鉄・路線バスで利用できるICOCAをはじめ、Rapica(かごしま共通カード)などのICバスカードがありますが、皮肉にもMAKIKYUのICカードでのバス初乗車は釜山であり、電車・バス相互利用という意味では随分遅れをとっていると言わざるを得ない状況です。

現在MAKIKYUの手元にある韓国の交通カードは釜山のHANARO CARDとソウル(首都圏)のT-moneyの2種類で、これらの特徴としては日本のICカードの様にデポジット(預かり金)を払うのではなく、カード自体を購入する(MAKIKYUが持っているT-moneyの場合W1500ですが、現在は変わっている模様)のが特徴で、その代わりに地下鉄・バス利用時に運賃が約10%程割引となります。(チャージの際にプレミアは付きません)

普通のカードサイズの他に高級型と呼ばれるキーホルダーの様な形をしたモノ(値段も少し高い)も出回っており、これを携帯電話にストラップ代わりに付けて利用している姿もよく見られますが、初めて見た時は驚かされたものです。

また最近韓国の首都圏(韓国でも首都ソウルとその周辺の仁川・京畿道Gyeonggi-doをこの様に呼ぶ)では電車(ソウル・仁川の地下鉄と韓国鉄道KORAILの首都圏電鉄線)・バスの運賃が一体で計算される画期的な新運賃制度が導入されており、これは利用距離に応じて運賃が差し引かれ、電車を降りてからバスに乗車する場合や、バス同士を短距離で乗り継ぐ際、乗車の度に初乗り運賃が課される事もなく非常に便利です。

ただしこの運賃通算はカード利用時のみ適用となり、現金乗車時には適用されない他、レッドバス(広域急行バス)やソウル市以外を走る大半のバス、それにソウル市内の一部路線(概ね他の市へ直通するもの)等は適用されないので注意が必要です。

またソウルでカード(T-money)を使用してバスに乗車する際は、前乗り中降りの先払い(現金の場合大半が均一運賃)方式ですが、カード利用時は下車時にも降車口付近のカードリーダーにタッチする必要があります。(そうしないと乗継割引が適用されません)

また交通カード機能付き信用カード(恐らくPiTaPa!の様な後払い)で乗車する客が多く見受けられ、青少年カード(日本でも一部のバス会社等で通常より割引率の高い学生回数券・カードを発売しており、MAKIKYUも何度か利用した事があります)が設定されている事も注目です。

皆様も色々なICカードを利用されているかと思いますが、韓国へ行かれた際もICカードの利用は如何でしょうか?


写真:左上がHANARO CARD(釜山)・左下がT-money(ソウル)のICカード
右側は地下鉄の乗車券(上:ソウルの小児券)(下:大邱Daeguの普通券・IC内蔵)です

韓国の路線バス

2006-06-16 | バス[大韓民国]
今日は新カテゴリー、お隣の国・韓国の路線バスについて取り上げさせて頂きます。

韓国は日本から見るとかなり国土が小さく、それでいて人口は4000万人以上という事で人口密度は日本以上、その事もあってか首都圏(韓国でも首都ソウルとその周辺の仁川Incheon・京畿道Gyeonggi-doをこの様に呼びます)をはじめ、地方でも各地で30階建て位のアパート(韓国ではこの呼び方ですが、日本でいう所の高層マンションや団地です)が立ち並ぶ光景が随所で見られます。

そんな状況にも関らず鉄道の整備が遅れており(というより日本の首都圏や京阪神が特別かもしれません)、その反面道路の整備が非常に進んでいる(国土が狭いにも関らず、片側3~4車線程度は当たり前です)という事もあり、都市内・都市間共バス交通が日本とは比べ物にならないほど充実しており、街中を走るバスの数の多さには驚かされます。

案内表示は基本的に韓国語のみ(釜山Busan等では一部に漢字を併記したものも見たことがあります)、停留所の時刻も始発と終車時刻、それに配車(運転)間隔が書かれているだけで詳細な予定時刻が書かれていない等、外国人にはやや使いにくい所もありますが、反面市内バスは全て前乗り前払い(殆どが均一運賃)でそれも大半がW1000以内という運賃の安さは魅力です。

またDynamic KOREA!と銘打って観光PRをしている国だけあるのか、バスの運転も非常にダイナミックで、急発進・急停車、発車後のドア扱いや無理な割り込み、クラクションの連打など、日本とのあまりの違いに驚かされますが、脇に巨大なアパートが乱立する片側4車線以上はある道路(韓国は日本と逆の右側通行です)の右側を疾走するバスに乗車し、韓国語のアナウンス(日本と異なりGPSを使用している様です)やラジオ(運転士が任意で流しています)が流れる車内に身を置くと嫌でも韓国にいる事を実感させられ、MAKIKYUは定番の観光地を見ているよりずっと韓国らしく面白いのでは…と思う程です。

これから先、気が向いた時に韓国のバスについて、鉄道と平行して取り上げて行く予定ですので宜しくお願いします。

皆様も韓国路線バスの旅は如何でしょうか?