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MAKIKYUの公共交通を主体とした気紛れなページ。
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在りし日の東急8000系~この姿も今では…

2007-06-30 | 鉄道[首都圏・私鉄等]

今日(6月30日)・明日(7月1西)の2日間は、東急東横線で8000系電車の引退を記念して「リバイバル急行8000系号」が運行され、公表されているダイヤを見ると急行にしてはやたらと所要時間がかかり過ぎ、その上元町・中華街駅での折り返し時間が随分短いのが気になりますが、この列車の運行に関しては同社HPや車内広告、また「MAKIKYUのページ」リンク先をはじめとする多数のブログなどでも取り上げられていますので、ご存知の方も多いかと思います。

このリバイバル急行では、昔の銀色ステンレス字1色の装いに改められた8039編成(「MAKIKYUのページ」で以前取り上げた記事はこちら)が用いられ、最盛期であった1980年代の姿に近づけたリバイバル列車の運行をもって注目の存在であった8039編成も東急では最後の花道となる様です。
(その後は譲渡になるか否かも注目です)

ただ東横線では数年前には嫌というほど8000系は走っており、MAKIKYUとしてはハズレ車両という感覚(知り合いの中にはこの系列を猛烈に信仰しており、好んで乗車する酔狂な者も居ますが、半蔵門線で乗ってしまえば大差ない車両に嫌でも乗る(最近はこちらも状況が変わりつつありますが…)身としては、自動放送装置取付+ほぼ東横線&みなとみらい線限定の9000系がお気に入りです)でしたが、既に多数の編成が現役を退いており、最近では狙ってもなかなか乗れない車両になっています。

ちなみに現役を退いた8000系の中には、近年は全面が歌舞伎塗装と呼ばれる強烈な印象を受ける赤と黒に塗装されたものや、赤帯一本だけの比較的シンプルな印象を受けるものなどがあり、また行先表示もLED式に改められたものと字幕を用いているものが存在するなど、意外と個性がなさそうでもバリエーションは幾つか存在する状況でした。

写真既に東横線からは退いた車両で、4年ほど前に所用で乗車したついでにたまたま撮影していたものですが、このホームに停車する電車の姿や、東急の電車が営業運転でこの行先を表示している姿を見る事も叶わない状況です。

近年はみなとみらい線との直通運転が開始され、この写真のシーンが既に見られない事や、一時は主力の座を占めていた8000系が消滅して急速な車両の入れ替えが進む状況を見ると、ここ数年で東横線は随分変わったものと感じさせられます。

今後は地下鉄副都心線への直通運転も予定されていますので、東横線は更に大きな変貌を遂げる事になりますが、MAKIKYUも現在は横浜市民の一人として都心方面などへ出向く際には愛用している東急東横線、今まで活躍してきた8000系電車の活躍を労うと共に、東横間を最も安く(渋谷~横浜間:片道260円)、そして快適に結ぶこの路線の更なる発展にも期待したいものです。


南昌市を走る路線バス(3)~都心と郊外を結ぶ2階建てバス

2007-06-28 | バス[中華人民共和国]

「MAKIKYUのページ」では以前にも2回ほど、MAKIKYUが4月に訪問した中国・江西省の省都・南昌市を走る路線バスに関して取り上げていますが、今日もまた南昌市を走る路線バスに関して取り上げたいと思います。

写真の車両は、南昌市の郊外にある高新開発区と呼ばれる所に位置する車庫を基点に、市内中心部にある八一広場などを通り、洪城客運站(長距離バスターミナル)までの間を走る602路と呼ばれる路線で使用されている2階建てバスです。
(ちなみにこの系統は火車站は経由しませんが、火車站から徒歩で10分程度の老福山という所を通ります)

この路線で使用されている車両は、MAKIKYUが見た限りでは全てこの2階建てバスで、違いはせいぜい車体広告の有無程度でしたが、南昌では2階建てバスは比較的少数派で、この車両は空調車という事もあって運賃は2元均一となっています。

MAKIKYUが南昌で乗車した他のバスは1元(非空調)ばかりでしたので、うっかり運賃箱に1元だけ投入して乗車しようとしたら、司機(運転士)に指で「2」と合図される有様でしたが、高新開発区からは市内中心部まで30分以上の時間を要しますので、空調車(中国の場合、道路上の大気汚染も著しいですので、窓を全開にした非空調車では夏場でなくても結構堪えます)でなおかつ2階からの展望を楽しみながらゆったりと座って行けますので、1元を余計に払うだけの価値は十分にあると感じます。

この様なバスですので、非空調車が主流を占める南昌市を走る路線バスにおいては比較的高級な部類に属する方で、見た目も比較的スマートな印象(ミラーも注目です)を受けますが、それでも座席はプラスチック製となっており、非力な音を立てて走る様は、やはり中国のバスという印象を受けるものです。


「KKK」ならぬ「IKK」~移籍車に限らず、自社発注の新車にも…

2007-06-27 | バス[東北]
 

先日取り上げた岩手県交通を走る国際興業カラーのバスですが、同社で走っている国際興業からの移籍車両には「バス共通カード取扱車」ステッカーをそのまま活用した車両だけでなく、「KKK」ロゴ(最近は見かけなくなりましたが…)を活用し、最初の「K」の文字だけ右側の三角を削った「IKK」(Iwate Ken Kotsu)としたバスもよく見かけます。

しかもこの「IKK」ロゴをつけたバスは、国際興業からの移籍車両に限らず、自社発注の新車にも見受けられ、しかもその車両の塗装が、親会社の国際興業では少なくなりつつある旧塗装(白に緑の濃淡ですが、最近増殖している塗装に比べて淡い色合い)となっている車両を多数見かけますので、ERGAMIO(いすゞ製中型車で割合新しい車両)でこの装いは少々奇妙な感じがします。

それにしてもこの塗装の車両、東京から新幹線などで岩手へ向かうと、駅から一歩出た途端に姿を見られるほど今ではポピュラーな存在になっていますが、この様なバスが走っている事を知らずに岩手の地を訪れた場合、少し前の首都圏にタイムスリップした印象を受けるかと思います。

MAKIKYUとしては、グレーと青の塗装をまとった旧型群などに惹かれてしまうのですが、新型はともかくとして最近の首都圏移籍組車両もまた注目で、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も岩手へ行かれる機会がありましたら、是非この様な車両にも乗車されてみては如何でしょうか?

ちなみに写真は3年程前に盛岡市内で撮影した「IKK」ロゴ付きの国際興業移籍車両(先日取り上げた車両と同形ですが、ロゴなど細部が異なります)と、新型車ERGAMIO(この車両はもう首都圏の感覚では新車とは言えませんが、現在もこの形態の車両が増殖中)です。

岩手県交通の「バス共通カード取扱車」~最近増殖している車両ですが、このステッカーは…

2007-06-26 | バス[東北]

先日「MAKIKYUのページ」では岩手県交通の旧型車両(CJMシリーズ)に関する記事を公開しましたが、近年親会社の国際興業から移籍した車両に関しては、他の国際興業グループ各社と同様に親会社塗装のまま使用されており、MAKIKYUが3月に東北を訪問した際にも多数が活躍している姿を目撃していますが、この車両は首都圏でお馴染みの国際興業バスが地方各地へ進出しているかの様な錯覚を覚えます。

その中でも岩手県交通は盛岡地区の都市圏輸送を抱え、岩手県内では圧倒的なシェアを誇る事業者である事から、国際興業からの移籍車両数も群れを抜く状況で、次々とやって来る写真のキュービックによってCJMシリーズなどを急速に淘汰していますが、岩手県交通では他の国際興業グループ各社と異なり磁気バスカードが用いられている事もあって、同社に移籍した車両の中には「バスカード取扱車」ステッカーの代わりに、首都圏でお馴染みの「バス共通カード取扱車」ステッカーをそのまま使用した車両を見かける事があります。

岩手県では岩手県交通と岩手県北バスの2社で共通使用可能なバスカードが発売されており、岩手県交通の車両では基本的に「バスカード取扱車」という緑色に白文字のステッカーが貼られているのですが、一応2社で共通となっている事から「バス共通カード」という言葉にも偽りはなく、このステッカーでも問題はないのですが、首都圏でお馴染みの「バス共通カード取扱車」ステッカーを貼ったバスを見かけると、バス共通カードをそのまま使ってしまいそうになります。
(まあ岩手県交通を利用する乗客の大半は地元の方で、バス共通カードを持ち合わせて乗車する乗客は稀有なのでしょうが…ちなみに当然ながら、首都圏のバス共通カードは通用しません)

また写真の車両は側面後部に広告が貼られてしまっていますが、岩手県交通の最近の車両の中には、今や国際興業バスで見かけなくなった「KKK」ロゴの最初の「K」文字の三角形2つを削り、「IKK」(Iwate Ken Kotsu)としているバスも多数見かけ、これまた国際興業バスと錯覚させられそうですが、今はまだ何も変哲のない有り触れた車両に感じるこのキュービックも、今後首都圏でのキュービック淘汰や新塗装への塗り替えが進み、またPASMO(ICカード)導入に伴って現行の「バス共通カード取扱車」ステッカーを貼り付けたバスが数を減らすようになれば、数年前の国際興業バスを思い出させる懐かしの車両として、注目すべき存在になるかもしれません。


JR東日本 E231系(近郊型)~首都圏各地で活躍している通勤型(?)電車

2007-06-23 | 鉄道[首都圏・JR]

昨日はJR東日本の大宮~さいたま新都心で朝ラッシュ時に架線切断事故が発生し、甚大な影響がありましたが、これはこの区間を走る電車の系統が非常に多岐に渡り、そのため影響が各方面に波及した事も一因となっています。

今回の事故で影響が大きかったのは、都心方面へ向かう列車の全てが該当区間を経由する高崎線と宇都宮線ですが、それ以外にも湘南新宿ラインと称して都心を介し、新宿経由で東海道線や横須賀線へも乗り入れを行っている関係で、一見今回の事故とは余り縁がなさそうな神奈川県内にも影響が出ている有様で、ネットワークの拡がりも一方では大きな落とし穴がある事を再認識させられるものです。
(この事はJR東日本に限らず、アーバンネットワークと称するエリアなどにも言える事ですが…)

ところでこの高崎線や宇都宮線、そして湘南新宿ラインですが、これらの路線で現在主力として使われている車両はE231系と呼ばれる車両で、特に現在特急やライナー列車を除く湘南新宿ラインで運用される列車は全てこの車両、また高崎線や宇都宮線、そして東海道線でも多数が活躍しています。

そのためこの車両は千葉県を除く関東地方各県、そして静岡県で姿を見る事ができますので、活躍の場はかなり広いものとなっており、首都圏各地で活躍しているといっても過言ではない状況です。

このE231系は近郊型仕様として衝撃吸収構造を採用したスペースの大きな運転台や、トイレ設備を設けた事などが特徴となっており、下回りも異なるものが使用されている事や、10両編成(現在の基本編成)は中間に2両の2階建てグリーン車を組み込んでいる事、そして一部車両のドア間にはボックスシートが設置されている事などが同系通勤型との違いとして挙げられます。

しかし近郊型仕様とは言っても、4扉車で普通車はロングシート主体(オールロングシートの車両が過半数を占めます)という状況ですので、設備的には通勤型車両と大差なく、また某社の「一回用カメラ(レンズ付きフィルム)」に良く似たあだ名で呼ばれる事が多い車両だけあって、寒々しく随分質素な印象を受ける内装も同系通勤型(山手線を除く)と大差ない状況ですので、この車両で始発から終点まで乗り通すとなると、比較的短距離の列車やグリーン車でもない限りは少々厳しく感じられるかもしれません。

ただこのE231系近郊型仕様も、増備の途中で余りに硬過ぎた座席の材質改良や、車内LED案内表示装置の内容充実(6文字分しか表示できず、次駅等を案内するだけの最低限の内容から、2段式に改める事で運行状況なども表示)など、幾つかの改良が行われていますので、割合後期に製造された車両(東海道線での出没率が高いです)では随分改善されています。

とはいえ長距離を快適に過ごせる車両というには程遠い印象があり、JRの運賃も普通運賃は決して安いとはいえない気がしますので、短距離はともかく、長距離の移動であれば期間限定の格安きっぷ・青春18きっぷを使うのでもなければ、都心~神奈川(横浜・藤沢など)、或いは北関東方面(宇都宮など)を移動するには競合する私鉄を使いたくなってしまうのが実情です。
(私鉄のほうが一般的に時間は余計にかかりますが、運賃は大幅に安いですので…)

まあこの車両の増備は一段落し、現在JR東日本が増備している車両は内装などが多少高級になりつつあるのは救いですが、それでもまだまだという印象は否めず、せめて線路が繋がっている東海道線を走る他社並の車両を期待したいものですが、粗製乱造&使い捨てという車両に関する施策を見ていると、余り期待できない気が…

それに比べれば東海道線では最近、トイレなしロングシート車両が多数走る事で知られる地区にも新型車両が導入されており、こちらはトイレ付きながらもオールロングシートという事で結構不評を買っている様で、「MAKIKYUのページ」リンク先サイトの幾つかでも取り上げられている程ですが、それでも少々高級感を感じる内装などが羨ましく感じてしまうのはMAKIKYUだけでしょうか?


JR西日本 キハ120形気動車(浜田鉄道部)~長時間の乗車は厳しいですが…

2007-06-21 | 鉄道[中国]

昨日7月号の時刻表を見ていた所、以前にも話は聞いていたのですが、16日から三江線全線復旧と出ており、ようやく復旧か…と感じさせられましたが、今日はこの三江線を走るキハ120形気動車(浜田鉄道部)に関して取り上げたいと思います。

三江線は名前の通り、広島県の三次(Miyoshi)と島根県の江津(Gotsu)の間を結ぶ陰陽連絡(山陽と山陰側を結ぶ)ルートの一端を担う路線で、路線長100km強の全線単線・非電化のローカル線ですが、一日当りの利用客数は全線で数百名程度と極めて少ない状況ですので列車本数もかなり少なく、全線を通して乗車可能な列車は一日に2~3往復程度しかありませんので、極めて乗り難い路線の一つとして知られています。

運行される列車も普通列車のみですし、しかも近年は交換設備の撤廃や徐行箇所の増大などによって所要時間も更に増大する傾向にあり、3年程前にMAKIKYUが乗車した際も随分時間を要したものの、現在は更に余計に時間を要している状況ですので、形としては陰陽連絡ルートの一端をなしているとはいえ、実質的に陰陽の都市間移動に使える状況ではなく、三江線乗車を目的とした一部の旅行者や学生の休暇時期に合わせて発売される「青春18きっぷ」の利用者が利用するほかは、専ら数少ない地域住民の足(沿線はかなりの過疎地域です)として機能している状況です。

そのため昨年夏に災害で不通となった際は、果たして復旧するのか懸念される程でしたが、災害の程度が小さかった浜原以南の区間は昨年冬に復旧、そして16日には残る浜原~江津間が復旧し、長い間行われていた代行バス運行から、本来の列車運行に戻っています。

その三江線を走る車両がキハ120形と呼ばれる車両で、この車両はJR西日本各地のローカル線区に導入されており、「MAKIKYUのページ」でも以前岡山地区を走る同系に関して取り上げていますが、導入路線によって塗装が異なる為に彩り豊かな印象を受け、三江線と山陰本線(出雲市~益田間)の一部普通列車で使用される浜田鉄道部の同形は、写真の通り青の濃淡と赤色の帯を巻いた塗装となっており、現在三江線の定期列車は基本的に同形1両編成での運行に統一されています。

この車両はさほど輸送力を要しない路線を中心に導入されている事もあって、車体長は短く、ワンマン運転にも対応した設計となっているのが特徴ですが、トイレを設置していない事や、電車と異なりエンジンの振動が伝わってくる気動車でありながらやたらと薄くて硬い座席を装備している事から、長時間乗車では非常に疲労感を感じるものです。

ただこの車両が使用される路線は三江線をはじめ、過半数がキハ120形一形式で統一されている有様ですので、そうなると他に選択肢はなく、否応なしにこの車両に乗車する事になります。

そのためMAKIKYUが3年程前に一度だけ三江線を乗り通した際には、雪の降る寒い時期の朝という事もあって、トイレなしのこの車両には随分苦しめられたものですが、列車を一本見送ると次の列車まで数時間は待たされる路線で使用される事が多く、しかも乗客のトイレ待ちによる列車遅延まで発生する事がしばしばあった事から、近年はトイレ取付改造(これなら最初から付けていた方が…と感じるのはMAKIKYUだけでしょうか?)が進められ、三江線でも16日の全線復旧に合わせて全車両がトイレ付きとなった模様ですので、以前よりは多少快適に乗車できそうです。

また全線復旧に際しては、ダイヤも災害以前と比べると多少変化があり、三次→石見川本(Iwami-Kawamoto)間の列車の時刻が2時間程度遅くなっていますので、石見川本で江津行きに乗り継ぐ旅程(それでも結構な待ち時間があり、一人旅で時間を潰すのは多少難儀しそうです)を考えている方には多少朗報かと思いますが、ただでさえ運行本数が極端に少ない三江線において、江津~石見川本間の列車一往復(時間帯を考えると、旅行者はまず使わないダイヤでしたが…)が減らされている点は気になるものです。

あと別件ですが、今月末にはこちらも長い間不通となっており、三江線と同じキハ120形気動車(多少の差異はありますが…)が活躍する福井県の越美北線が全線復旧する模様ですので、機会があればこの路線も是非乗ってみたいものです。
(MAKIKYUとしては、JR西日本の在来線で唯一乗車した事がない路線という事もありますので…)

ちなみに写真は3年程前にMAKIKYUが三江線に乗車した際、途中の口羽(Kuchiba)駅で交換待ちの際に撮影したものです。


南昌市を走る路線バス(2)~デザインはまあまあですが…

2007-06-20 | バス[中華人民共和国]

今日は以前に引き続き、MAKIKYUが4月に訪問した中国江西省の省都・南昌市を走る市内公共汽車(路線バス)について取り上げたいと思います。

写真の車両は火車站の近くに停車していたバスの一台で、MAKIKYUはこの車両と同じタイプの車両にも乗車する機会がありましたが、デザインはまあまあ悪くない印象を受けます。

この車は一応リアエンジン(日本や韓国の路線バスと同様に、後輪より後部にエンジン設置)ですので、中国のボロバスではよく見られるキャブオーバー(前輪より前部にエンジンが設置)とも言うべき車両から見れば、まだ多少程度の良い部類に入ります。

しかし車体は短めにも関わらず、かなり非力なエンジンを使っているのか、停車中のアイドリング時などはブルブルと振動が凄まじく、加速も非常に鈍い状況(中国のバスは全体的にこの傾向がありますが、その中でも特に顕著でした)、またMAKIKYUが中国のバスに乗車した限りでは余り見かけない板張りの床であった事も記憶しています。

ただこの車両も南昌では主流の非空調車(8割~9割程度)だけあって運賃も1元均一と割安ですので、庶民の生活を垣間見ながらの乗車も面白いのですが、居住性はお世辞にも良いとは言えず、MAKIKYUはこの車両に市内中心部から郊外の終点まで30分以上乗車しましたが、貧弱な外国人が長時間乗車していると結構体力を消耗するものです。


神奈中HP~リニューアルされて更に見易く

2007-06-19 | 小田急グループ

MAKIKYUが永らく幽閉されていた首都圏の辺境・北総監獄(千葉ニュータウン)から晴れて保釈され神奈川へ移ってからは、公私様々な場面で地元横浜をはじめとする県内各地や、東京都の町田周辺などで幅広く路線を展開する神奈川中央交通(神奈中)のバスを利用する機会がかなり多くなっています。
(それ以前も時々利用する機会はありましたが…)

そのため時刻検索などで神奈中HPにアクセスする機会も結構多いのですが、今日もバスの時刻検索で同社HPにアクセスした所、トップページがリニューアルされて更に見易い構成となっていました。

トップページを除く内容に関しては大きく変わっている訳ではなく、見た所では従来からのコンテンツが並んでいますが、環境定期券制度などをいち早く取り入れ、近年では日本発のノンステップ連接バス(Twin Liner:現在日本国内で同種のバスは他にありません)を導入するなど、業界の中でも先駆けた施策を次々と打ち出している事業者だけあって、時刻表・運賃案内(MAKIKYUはこれをよく使っています)に加え、バスの運行状況や到着予定時刻などを検索可能なリアル運行状況(順次導入中ですので、現在は一部路線のみ検索可能です)なども調べることが出来るなど、充実した内容となっています。

神奈川県内や町田周辺などにお住まいの方やこの方面へよく出向かれる方などは、同社HPにアクセスする機会もあるかと思いますが、まだリニューアルされた神奈中HPへアクセスされていない方は、是非アクセスしてみては如何でしょうか?

ちなみに写真は神奈中の三菱製ノンステップバス・近年神奈中が導入している車両はワンステップバスが主流ですが、写真の多摩営業所所属車両をはじめ、横浜市内にある舞岡営業所などでもノンステップバスが多数導入されており、東京都内や横浜市内では結構よく遭遇します。


リンク先サイト追加のお知らせ(070617)

2007-06-17 | Weblog
いつも「MAKIKYUのページ」をご覧頂きありがとうございます。

本日より以下の2サイトへのリンクを開始致しましたのでご案内致します。

「八草きよぴ非公式モリゾー愛ブログ」(八草きよぴ様)
http://yaplog.jp/kiyop/
「きよきよぴの冒険旅行。」(http://www4.plala.or.jp/nisuto/kiyohp/) のブログページという位置づけですが、更新はブログがメインとなっており、小田急線や御殿場線に関する話題をはじめ、国内各地を旅行された際の記事や、香港に関して取り扱った記事など、様々な内容を取り扱われています。

「岸田法眼のRailway Blog」(岸田法眼様)
http://blog.so-net.ne.jp/railway583/
おもに汽車旅をテーマにつづったレールファン向けのブログ。最新の話題から少々以前の事まで、国内各地を幅広く取り扱われています。

上記2サイトへのリンクにつきましては、トップページのBOOKMARKに1週間~10日程度は周知期間として掲載するほか、リンク集(1)から随時リンク可能です。

なお「MAKIKYUのページ」では鉄道・バス関連サイトや韓国・中国関連サイトをはじめ、それ以外の内容を取り扱ったサイトを含めてリンク先サイト様を引き続き募集しておりますので、「MAKIKYUのページ」へのリンク希望される方はコメント欄或いはメール(連絡先は「このページについて」の項目に記しています)にてお知らせ下さい。


岩手県交通の旧型車~少し前ならゴロゴロしていましたが…

2007-06-17 | バス[東北]

先月「MAKIKYUのページ」で新常磐交通の旧型車に関する記事を公開した際、写真の車両には残念ながら乗車できなかったものの、「この日は他事業者で、モノコックボディの路線車乗車というリベンジを果たしたのですが…」と記しましたが、MAKIKYUが3月にリベンジを果たして乗車したモノコックボディの旧型路線車は、岩手県内では最大手、東北でも有数の規模を誇る国際興業グループのバス事業者・岩手県交通のバスで、今日はこの車両に関して取り上げたいと思います。

この車両は1980年代前半に導入されたいすゞ製のCJMシリーズと呼ばれる車両(これもエンジンの種類などで、更にCLMなど数種類に分別されます)で、岩手県交通で活躍している同車は専ら親会社の国際興業から移籍した車両ですが、いすゞ車ばかりを導入している国際興業では一時期主力として活躍した車両です。

首都圏では排ガス規制の影響などもあって90年代中頃には姿を消し、国際興業で使用されていたこのタイプのバスは多数が系列事業者に移籍しています。

その中でも岩手県交通は規模が飛びぬけて大きく、また非冷房車をはじめとする古参車両が多数使用されていた事や、盛岡の都市圏輸送の中核を担い、大型車を多数要する事などから、国際興業からは最も多くCJMシリーズの車両が移籍しており、一時期は盛岡市内をはじめ、県内の主要都市(岩手県北バスエリアの宮古などは除外)へ足を運べば嫌でも姿を見かけるほどゴロゴロ走っていました。

この状況は首都圏ではモノコックボディを見かけなくなり、地方でも割合珍しさを感じるようになった21世紀に入った頃(2000年辺り)でもまだ続いており、そこそこの規模を誇る都市圏輸送で多数の路線バスが街中を行きかう盛岡市内では、まるでタイムスリップしたかの様な錯覚を覚える程で、MAKIKYUも岩手へ足を運んだ際にはCJMシリーズのバスを選んで乗車していた程でした。

しかしここ2~3年は排ガス規制の更なる強化などで大都市圏で使用している路線バスの代替が著しく、MAKIKYUが現在居る横浜をはじめ、大都市圏ではこの車両より10年は新しい1993~94年式の車両が次々と退役している状況ですので、岩手県交通でも親会社の国際興業をはじめ、大都市圏で退役を余儀なくされたまだまだ使える車両を次々と購入しています。

割合最近には日本で最後まで残ったBUと呼ばれるCJMシリーズより更に古い車両(これも一時期岩手県交通では多数が走っていました)が全車退役した他、CJMシリーズも急速に代替が進み、一時期は街中で嫌というほど姿を見かけた盛岡でも絶滅する程の状況ですので、現在では岩手県交通でも風前の灯、老朽化も進行していますので、ラッシュ時間帯などに輸送力を要するスクール輸送用などに少数が残存している程度になっています。

CJMシリーズがゴロゴロしていた頃を知る者としては、この車両がやって来るまで数十分も待ち続ける様な現状は信じがたいのですが、それでも3月にMAKIKYUが東北を訪れた際には、北上駅で一時間程度の列車待ち時間に駅前に出ていると、運よく北上市役所(バスは少々回り道しますが、まっすぐ歩けば北上駅との間は徒歩10分程度です)行きとして姿を現し、短い時間ながらも僅か140円(岩手県交通の現行初乗り運賃)で味わいあるこの車両の乗り心地を堪能する事が出来ました。

個人的にはまだまだ走り続けて欲しい車両ですが、老朽化の進行やサービス面、それに運転に要する労力の大きさなどを考えると、既にCJMシリーズ路線車が絶滅している秋北バスなどの国際興業グループ他事業者と同じ道を辿り、そう遠くない内に全車退役となる事はほぼ確実ですので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も岩手へ足を運ばれ、幸運にもこの車両に遭遇する機会がありましたら、是非乗車されてみては如何でしょうか?


韓国鉄道1000系(4)~登場当時の車両は日本的色彩が色濃く… & リンク先サイト追加のお知らせ

2007-06-16 | 鉄道[大韓民国・広域電鉄/地下鉄等]

「MAKIKYUのページ」でも何度か取り上げてきた地下鉄1号線直通各線で活躍している韓国鉄道(KORAIL)の抵抗制御車・1000系ですが、1号線開通当初に導入された日本製の車両をはじめ、その後暫くの間に製造された車両(韓国製)は、現在走っている1000系とは外観も随分異なるものになっており、車内の作りも現在走っている1000系よりも日本の車両に良く似た感じとなっていました。

この車両が最初に導入された際には、日本の車両メーカー数社が手がけており、車体長20m4ドアの規格で下回りも旧国鉄→JR103系とほぼ同等のものが使われていますので、随所に日本の電車と類似した点が見受けられますが、前面形状はこの車両のモデルとなった旧国鉄301系というよりも、301系が乗り入れていた地下鉄東西線の5000系電車に似ている様に感じられます。
(最近JR西日本の岡山地区に現れた、115系先頭車化改造車が似ているという声も聞かれますが…)

このデザインは日本の電車に乗り慣れた人間には非常に親近感を感じますが、車体は軌道も標準軌(1435mm)で車体限界が大きい事もあってか大陸規格ともいえる大柄な車体が特徴で、その為前面も少々間延びした印象を受けます。

ちなみに写真の車両は現役を引退し、ソウル郊外の京畿道儀旺Uiwang市にある鉄道博物館に収蔵されている保存車両ですが、1000系もこのタイプは残念ながら既に全車が老朽化と韓国の車両使用年数の短さ(約25年で廃車代替)もあって現役を退いています。

これはソウル特別市地下鉄公社(現ソウルメトロ)に在籍していた色違いの同形車(塗装は赤とクリーム)も同様ですが、この形の車両が今も残存してKORAIL新塗装にでも塗り替えられていたらと思うと、想像するだけでも凄いモノがあります。
(半島の北側では未だに戦前の日本時代の車両が残っているという説もありますし、この車両のベースとなった日本の103系電車が未だに多数残存している事等を考えると、物理的には不可能な話ではないですが…)

また写真の保存車両は塗装変更を経たものの、保存に際して塗装も登場当時の紺色とクリーム色のツートンが復元されていますが、後年改造で取り付けられた冷房装置(登場当時は非冷房です)はさすがに撤去されずそのままとなっており、ここまでは手が回らなかったのでしょうが、これも80年代~90年代辺りの1000系初期車最盛期を模している様で悪くない気がします。
(残念ながらこの年代の韓国にMAKIKYUは行った事は有りませんが…)

あと本日より、鉄道やバス、旅に関する事などつづり、日本国内のみならず韓国など海外の話題も取り扱われている日記系Blog「ゆりかもめ通信 on the blog」(ゆりかもめ様)とのリンクを開始致しましたのでご案内致します。

URLは以下の通りです。
http://blog.livedoor.jp/yurikamome77/

このブログへのリンクにつきましては、トップページのBOOKMARKに1週間~10日程度は周知期間として掲載するほか、リンク集(1)から随時リンク可能です。

なお「MAKIKYUのページ」では鉄道・バス関連サイトや韓国・中国関連サイトをはじめ、それ以外の内容を取り扱ったサイトを含めてリンク先サイト様を引き続き募集しておりますので、「MAKIKYUのページ」へのリンク希望される方はコメント欄或いはメール(連絡先は「このページについて」の項目に記しています)にてお知らせ下さい。


横浜市営バス4系統~最近全面移管されてしまいましたが…

2007-06-14 | バス[首都圏]

 

MAKIKYUが永らく幽閉されていた首都圏の辺境・北総監獄(千葉ニュータウン)から保釈され、横浜の地に移ってから早1ヶ月が経過しましたが、横浜では最近横浜市交通局の路線バス(市営バス)再編が大々的に行われており、多数の系統が廃止・改変・民営移管されています。

その中でも4系統と呼ばれる路線は、横浜市南部の磯子駅~追浜(市営バスは追浜駅の少し先にある追浜天神橋まで)を運行していた路線で、そこそこの本数が運行されていて乗客も決して少なくはなかったのですが、同区間で併走する京浜急行バス(こちらは追浜天神橋の更に先に位置する追浜日産自動車・追浜車庫まで運行)と全区間で路線が重なっていた事や、京浜急行(鉄道)と併走する区間が大半を占めている事などから赤字路線の筆頭に挙がるほどで、今年春に市営バスは4系統から撤退して京浜急行バスに移管され、4系統は現在同社による単独運行となっています。

4系統の民営移管により唯一横須賀市に乗り入れていた市営バスは消滅し、路線の過半数を占める金沢区内でも、同系統移管前に金沢文庫駅~洋光台駅間を運行していた市営バス(市営時代の一部は更に港南車庫まで運行)が京急に移管されていますので、この方面での市営バスは激減しています。

この事は運行の効率化という観点では有利なのでしょうが、乗客の立場から見ると運賃は据え置かれ、バス共通カードや横浜市が発行する乗車証などは従前通り通用しますので最低限の利便性は確保されたものの、マリンカード(地下鉄・バス共通のプリペイドカード)や、横浜市内の幅広いエリアで使用可能な市営バス一日乗車券(現在でも発売しており、現行の市営バス各路線で利用可能)などが使用できなくなった事は大きな痛手です。
(この点では近年市営バスが民間に全面移管された札幌、函館や秋田などは、逆に移管路線を含めた指定範囲の民営バスで一日乗車券が通用する様になり、従来は市営のみで通用した一日乗車券の利便性が向上していますので、横浜市も何とかならなかったものなのかと感じてしまいます)

ちなみに写真は3月にたまたま民営移管直前の4系統に乗車する機会があり、その際に撮影したものですが、この姿は今や思い出のワンシーン、4系統を市営バスが運行していた姿を知っている方は、往時の市営バスが活躍していた頃を思い出して頂ければ幸いです。


南昌市を走る路線バス(1)~東北地方の都市に迷い込んだ様な…

2007-06-12 | バス[中華人民共和国]

「MAKIKYUのページ」では先日、江西省の省都・南昌市を走る無軌電車(トロリーバス)に関して触れ、また南昌を発着する列車の乗車記も合わせて公開しましたが、市内を走るバスの大半は一般のディーゼルバスで、これは南昌でも中国の他都市と同様に様々なメーカーの車両が入り乱れています。

この街のバスに関しては日本では余り取り上げられる事がありません(というよりも、南昌自体が省都でありながら、その割には比較的地味な存在ですので、街の名前自体を知らない方もいるかもしれません)ので、南昌市の路線バスを数度に渡って取り上げて行きたいと思います。

南昌は中国では比較的南方に位置しており、気候もさほど涼しい所ではありませんが、ディーゼルバスも大半が非空調車となっており、非空調のバスは運賃も概ね1元均一に設定されています。

2元(或いはそれ以上)の空調バスが次々とやって来る上海や広州などの大都市に比べると随分な格差があり、地理的にさほど遠くない武漢(日本の感覚で言えば全然近くないですが…)でもそこそこ空調車が走っている事などを踏まえると、まだまだ近代化が遅れている印象を受けますが、中には写真の様に東北地方で多数が活躍している黄海製の車両(他地域でも探せばあるのですが…)も活躍しており、非空調の黄海車が走っている姿を見ると、何となく東北地方の都市にでも迷い込んだかの様な錯覚を感じさせられます。


南昌市を走る無軌電車~1路線だけしか見かけませんでしたが…

2007-06-10 | バス[中華人民共和国]

4月にMAKIKYUが中国を訪問した際には、北京と上海というメジャーな都市を移動する際に、そのまま向かうのでは面白みが…という事で、時間も多少余裕がありましたので、少々大回りして江西省の省都・南昌市にも立ち寄ったのですが、この街にも無軌電車(トロリーバス)が走っており、今日はこのトロリーバスを取り上げたいと思います。

南昌を走る汽車(バス)は殆どが一般のディーゼル車で、トロリーバスはMAKIKYUが見た限りでは、南昌火車站を起点に市内中心部をラケット上に環状運行する2路と呼ばれる路線(環路)だけで、その2路の中でも外線(外回り)と区間車(途中まで運行)のみがトロリーバス(内線=内回りは一般のディーゼル車)を使用しているのですが、この路線は火車站と中心部を移動するには便利な路線で運賃も1元均一ですので、南昌の市内中心部を公共交通で移動するとなると非常に重宝します。
(少なくとも火車站を発着するトロリーバスはこの2路のみです)

車両は写真の中堅格と言った感を受ける1車種(乗車した車両のプレートを見た限りでは、2001年製でした)のみで、車両はワンステップ車にも関わらず非空調車ですが、外観上のバリエーションも広告を除くと系統表示部分が電光表示となっているか否かという程度ですので、趣味的な観点からは少々物足りなく感じるかもしれません。
(それでも南昌クラスの地方都市では、この様な乗り物に乗車できるだけ贅沢な話かもしれませんが…)

またMAKIKYUが乗車した際には、交差点内で架線近くに駐車車両が存在し、他のディーゼルバスが次々と走り去る中でトロリーバスだけがなかなか進めないといった事もあり、利便性も劣る面がありますが、騒音や居住性、環境面でのメリットもある乗り物ですので、少数派でありながらも末永く活躍する事を願いたいものです。

あとMAKIKYUが北京から南昌へ移動する際に乗車した列車(1453次:乗車記はこちら)と、南昌滞在時に近郊の新余まで乗車した列車(N527次:乗車記はこちら)の乗車記を、それぞれ乗車日に合わせた過去ログ投稿として公開致しましたので、興味のある方はこちらもご覧頂けると幸いです。


神奈中のAEROSTAR M~この姿も随分少なくなって来ましたが…

2007-06-08 | 小田急グループ

先月晴れて首都圏の辺境・北総監獄(千葉ニュータウン)を保釈され、横浜に移り住んだMAKIKYUですが、今日は所用で市内を走る神奈川中央交通(通称:神奈中)のバスに乗車する機会があり、何度か乗車した同社バスの一つが今日取り上げるAEROSTAR Mです。

神奈中(かなちゅう)は本州最大(日本全国でも西日本鉄道(西鉄)についで2番目)の規模を誇る小田急グループのバス事業者で、バス専業事業者の中では日本最大手の規模を誇る位ですので、神奈川の路線バスといえば神奈中を連想させられるといっても過言ではない状況です。

また同社は規模だけでなくサービス面でも業界他社に先駆けた施策を多数打ち出している事でも知られていますが、神奈中のバスは三菱ふそうの車両を多数導入している事が特徴で、三菱製の車両は同社エリアの至る所で目にする事が出来ます。

現在使用している車両は、その中でも96年以降に製造されたNEW AEROSTARと呼ばれる大型路線車(以前同社のNEW AEROSTARを取り上げた際の記事はこちらをクリック:この車両も年式によってエンジンや形式などが異なり、結構バリエーションがあるのですが…)が多数を占めていますが、同社エリアは大都市圏の排ガス規制対象エリアにも含まれる事もあって、旧年式車は次々と淘汰されてNEW AEROSTAR以前の車種は比率にすると少数派となっており、現在残存しているNEW AEROSTAR登場以前の三菱製大型路線車はAEROSTAR Mのみとなっています。

この車両は1993~95年にかけて導入され、AEROSTARシリーズでは恒例の死角確認窓の代わりに、神奈中では一般的な運賃支払い方法を案内する字幕が取り付けられているのが大きな特徴ですが、現在廃車が進行していますので、この姿を見る機会は徐々に減少しています。

ただそれでも三菱車が多数を占めている神奈中だけあって、横浜市内をはじめ神奈川県内各地や町田などではまだまだ見かける機会は多く、乗車も比較的容易な状況ですが、比較的近年まで多数が稼動していたAEROSTAR Kと呼ばれる車種は現在の神奈中では見ることが出来ませんし、AEROSTAR Mも一昔前の神奈中といえばこの座席、とでも言うべき独特な感触の赤いモケットの車両を中心に次々と退役していますので、興味のある方は早めに乗車や撮影をしておいた方が良さそうです。

ちなみに写真は4年程前に横浜市内の鶴ヶ峰駅(バスターミナル)で撮影した大和営業所のAEROSTAR Mですが、現在神奈中で見る事が出来るAEROSTAR Mは行先表示器がLEDに取り替えられており、写真の行先表示幕を見る事は出来ません。