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東武8000系(2)

2006-06-02 | 鉄道[首都圏・私鉄等]
こちらは東武8000系(修繕工事後)の車内です。

8000系の修繕工事後の内装は、画像の様にアイボリーの化粧板にグリーンの座席モケット、茶色の床敷物となっています。

この修繕後の内装は、修繕工事が開始された頃から東武が新造し、現在でも多数が伊勢崎線や東上線で活躍する10030系と同じレベルに仕上げられているので、10030系とは車内手すりやつり革の形状などが違うとはいえ、この車両とも大差ない感じです。その為東武の電車に日頃乗車される方は、大抵この内装はお馴染みといった感じで、MAKIKYUもその一員ですが、同じ様な内装ばかりなので飽きが来るかも知れません。

この車両の修繕工事も時代の変化に合わせ、途中から車椅子スペース設置や、更にバリアフリー対応としてドアチャイム、ドア上LED案内表示装置、自動放送装置の設置なども行われています。しかしこの内装は20年間殆ど変化がなく、現在の新造車両とは随分格差があり、修繕工事を終えたばかりの車両でも難有りと感じますので、内装に関しては修繕工事自体が陳腐化している気がします。

またこの形式の過半数はドアの客室側がペンキで塗装され、近年の首都圏では珍しい存在となっていますが、修繕後の化粧板が柄入りなのに対してここはアイボリー(クリームに近い)単色で、ガラスの支持金具手前まで塗装されています。金具外側のゴム部分もペンキが塗られ、ここから塗装のひび割れをしている車両も結構目立つので、これは何とかならないものかと思うのはMAKIKYUだけでしょうか?


東武8000系

2006-06-02 | 鉄道[首都圏・私鉄等]
昨日は所用で千葉市内へ出向いていましたが、その帰りには船橋から東武野田線を利用し8000系に乗車、野田線では現在全ての定期列車がこの車両で運行されています。

8000系は大手私鉄でも首都圏一の規模を誇り、1都4県(東京都・埼玉県・千葉県・群馬県・栃木県)に跨る東武の殆どの路線で使用されており、1963年から約20年もの長い期間製造されています。

その為製造両数は712両と日本の私鉄界最大の両数を誇り、日本一の両数が製造された旧国鉄の103系と製造年代もほぼ同期である事から「私鉄の103系」と呼ばれる事もある様です。

東武沿線の東向島[Higashi-Mukoujima]にある東武博物館の大レイアウトで、この車両の模型が動き出した時の解説でも、私鉄最大両数を誇る事が強調されて東武も相当この事を誇りにしており、経済性や汎用性に関しては相当の傑作だった様で、量的にこの車両を越える私鉄車両は当分出てこないものと思われます。

この8000系は製造年代が長い割りには変化に乏しいのも特徴で、細かな変更点は幾つかある様ですが、大きな変化といえば1970年代途中から台車やドアなどが変更された程度です。

塗装はオレンジ+ベージュ→クリーム単色→現行(白にブルーと水色)と2回変更されているとはいえ、当初非冷房で製造された車両も、冷房改造時に新製冷房車と大差ない仕上がりになっており、同じ様な電車ばかりが走っている感を受けます。

また1980年代中頃から修繕工事が開始され、この修繕工事も現在に至るまで約20年にわたって行われています。初期に修繕工事を行った一部の車両を除いて前面形状と運転台が更新されているのが大きな特徴で、写真の車両も修繕後の姿です。
(修繕前の姿は、5月22日に紹介した5050系とほぼ同様です)

近年の修繕車両では行先表示のLED化や前照灯のHID(高照度の青白いライト)化が行われるなど修繕内容も追加され、バリアフリー対応や、更にワンマン運転に対応した車両も存在します。

またこの車両は発電ブレーキが付いていない事もあり、停車時にゴムの焦げた様な臭いが車内に漂ってくる事も多く、特に急行で100㎞/hを超える運転を行う東上線でこの傾向は顕著な気がします。

この8000系も最初の製造から40年以上が経過し、首都圏の他大手私鉄で同期の車両が軒並み退役している中、最近一部の中間車が改造に伴う余剰廃車となった以外、今でも殆どの車両が活躍しており、まだまだ健闘が続きそうです。

走行範囲や年代が多岐に跨る事もあり、MAKIKYUもこの車両には随分世話になっていますが、このページをご覧の皆様の中にも8000系に日々乗車し、数々の思い出や愛着を持たれている方も多いかと思います。

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