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MAKIKYUの公共交通を主体とした気紛れなページ。
初めてアクセスされた方はまず「このページについて」をご覧下さい。

PCの不調につき暫くの間…(お詫び)

2008-10-27 | Weblog
皆様、いつも「MAKIKYUのページ」にアクセス頂きありがとうございます。

今日MAKIKYUが日頃使用しているPC(1年半程使用しているノート型です)を起動させた所、液晶画面が上部3分の1程度しか表示されないトラブル(他にも不具合が生じているかもしれません)に見舞われ、現在この記事も正常に表示されている画面の上部3分の1を用い、非常に不便な状況で作成しています。

この状況が続く様であれば、近日中にPCの修理(或いは買い替え)といった措置が必要となり、正常な状況でPCが使用可能になるまでの暫くの間、更新頻度が極端に低下、コメント返答やTB反映も大幅に遅れる事になりますが、悪しからずご了承下さい。

またPC不調or使用不可能期間においても、可能な範囲(週1~2回程度が限度かと思います)で現状報告をはじめとした記事更新に努めると共に、正常な状況に復帰した際には、その旨も告知したいと思っていますので、今後も「MAKIKYUのページ」を宜しくお願いします。

加悦フェローライン~かつての加悦鉄道も今では…

2008-10-26 | バス[近畿]

  

ここ最近「MAKIKYUのページ」では、北近畿タンゴ鉄道に関する記事が続いていますが、MAKIKYUが豊岡から「タンゴディズカバリー」号に乗車し、野田川で下車した際は、その後加悦フェローラインと呼ばれるバスに乗車する機会がありました。

野田川駅は以前丹後山田駅と呼ばれ、宮津線の北近畿タンゴ鉄道転換時に駅名が改称されていますが、ここからはかつて加悦(かや)方面へ向かう小さなローカル私鉄・加悦鉄道(1985年廃線)が分岐していた事でも知られていますが、この鉄道の代替で運行しているバスが加悦フェローラインです。

現在野田川から加悦方面へ公共交通機関は路線バスのみとなっており、そのバスもフェローラインと丹後海陸交通(丹海バス)の双方を合わせても1日10本程度、それも両者の運行時刻が近接している時間帯もあり、丹海バスは休日運休便も多数あるなど、決して便も良いとは言えない状況です。

加悦フェローラインの路線は、宮津~野田川駅~加悦~SL広場~加悦の里間の1路線のみ、それも野田川駅~宮津間は鉄道(KTR)並行路線と言う事もあって僅か2往復のみの運行、また加悦の里へ乗り入れる便も限られていますので、実質的には野田川駅~SL広場間の運行がメインで、一部はSL広場まで行かずに加悦(旧加悦町役場)発着となっています。

ダイヤを見る限りでは、1日1台のバスだけで足りてしまう程で、その使用車両自体も三菱ふそう製のマイクロバス・ROSAという状況(フェローライン自体は路線バス以外にスクール輸送なども行っており、こちらには大型路線車も使われています)で、運賃箱も自動両替機などは備えていないシンプルなモノを用いているなど、路線バスとしては必要最小限のモノだけを取り揃えたと言う感があります。

この状況を考えると、以前鉄道が走っていた事自体が信じ難い程ですが、加悦ではフェローライン以外に丹海バスの便もあり、路線の大半が並行している事などを考えると、これで充分なのかもしれません。

ちなみに加悦フェローラインは日本冶金系の「カヤ興産」と呼ばれる事業者が運営しており、その前身は旧加悦鉄道ですので、その代替交通機関的存在とも言えますが、カヤ興産はフェローラインの終点(一部便のみ更に加悦の里まで運行)・SL広場で「加悦SL広場」を運営している事でも知られており、フェローラインはそのアクセス交通機関の一つにもなっています。
(加悦SL広場へのアクセスは福知山~与謝~野田川駅~傘松ケーブル間の丹海バスもSL広場には直接立ち寄らないものの、徒歩5分程度の所に「鉱山口」バス停がありますので、福知山方面からのアクセスやフェローラインの運行がない時間帯などは、こちらの利用も可能です)

ここでは加悦鉄道廃線から20年以上の月日が経過した今もなお、廃線当時の車両をはじめ、日本で残存している鉄道車両の中では2番目に古く、国の重要文化財に指定されている蒸気機関車(123号)など、かつて加悦鉄道で活躍した車両を中心に数々の車両が美しい姿で保存されている事は喜ばしい限りです。

MAKIKYUも加悦SL広場訪問が先月の旅行の目的の一つだった程ですが、機会があれば「MAKIKYUのページ」でも取り上げたいと思っています。

(追記)残念ながら2009年に加悦フェローラインの路線バスは廃止となっています。
なお大部分の区間で並行する丹海バスは引き続き運行していますので、野田川駅から加悦SL広場などを訪れる場合は、こちらを利用してアクセスする事は可能です。


北近畿タンゴ鉄道・タンゴ悠遊号に充当された「丹後ゆめ列車」

2008-10-25 | 鉄道[近畿・その他私鉄等]

最近「MAKIKYUのページ」で何度か記事を取り上げている北近畿タンゴ鉄道(KTR)ですが、KTRでは最近になって景勝地等で一時停車のサービスを行う観光列車を走らせており、その一つが「タンゴ悠遊号」と呼ばれる列車です。
(KTRでは他に同種の列車として「タンゴ浪漫号」と呼ばれる列車も走らせており、こちらは快速扱いとなっています)

MAKIKYUが先月KTRに乗車した際は、この列車の姿を見ただけで、実際に乗車する機会はなかったのですが、特定の普通列車を土休日に限り、「タンゴ悠遊号」という愛称で運転しているもので、JRなどが一部で運行している観光列車の様な専用車両を用いている訳ではないものの、専用のヘッドマークも掲出されます。

現在KTRの中でも特急列車が走らない区間となっている宮津線・宮津~西舞鶴間の一部箇所(MAKIKYUも明るい時間にタンゴエクスプローラー車両で同区間を通りましたが、丹後由良・栗田(くんだ)周辺の車窓はかなり良いです)で最徐行や一時停車を行う事もあって、通常の普通列車に比べて所要時間も若干長くなっているのが特徴です。

KTRではこの列車の運転に際して、乗車証明書付きの「タンゴ悠遊号きっぷ」(西舞鶴~宮津or天橋立間で設定され、それぞれ両区間の普通運賃)も発売している程で、結構力を入れている事もあるのか、MAKIKYUがこの列車を見た際には1両だけの短編成(列車によっては豊岡~天橋立間タンゴディスカバリー号として運行され、この列車の場合は当然タンゴディスカバリー車両(KTR8000形)が充当されます)ながらも、座席は結構埋まっている様に見受けられ、評判も上々の様でした。

またMAKIKYUが「タンゴ悠遊号」の姿を目撃した際には、観光列車である故に敢えてこの車両を充当したのか、それともたまたまだったのかは分かりませんが、KTRトレインデザインコンペの最優秀賞作品を描いたKTR701号車「丹後ゆめ列車」が充当されていました。

この車両の充当により、KTRが力を入れている観光列車が、更に目立つ存在となっていましたが、宮福線開業20周年記念「ペアきっぷ」のデザインにも採用されているこの車両の遭遇率は低いだけに、余所者がふらりとKTRに乗車し、実際にその姿を偶然目撃できたのは非常に幸いと感じたものです。


北近畿タンゴ鉄道 KTR700/800形気動車~こちらも比較的豪華な設備を誇るのですが…

2008-10-24 | 鉄道[近畿・その他私鉄等]

 

「MAKIKYUのページ」では最近、北近畿タンゴ鉄道(KTR)に関する記事を何度か取り上げていますが、今日は宮津線(西舞鶴~宮津~豊岡)の主力として活躍し、宮福線の一部列車にも用いられる普通列車用のKTR700/800形気動車に関して取り上げたいと思います。

この車両は宮津線がJR西日本からKTRに移管されるのに合わせ、1990年頃に製造されたワンマン運転対応の軽快気動車で、形式はKTR700形とKTR800形に分かれていますが、両者の違いはトイレ設備の有無程度で、両者は実質的にほぼ同等の車両と言っても過言ではない状況です。

外観のデザインは前面を見ると、宮福鉄道発足時に導入され、既に「MAKIKYUのページ」でも取り上げたMF100/200形と良く似ており、客ドアが銀色になっている点なども同車との共通点と言えます。

塗装も宮福線用のMF100/200形とは異なる水色を基調とした装い(最近は異なる塗装の車両も走っており、近日中に別記事で取り上げたいと思っています)となり、車体長も20mと長くなっている他、側面は2連式の一段下降窓がズラリと並んでおり、宮福線用の車両とは随分様相が異なるモノとなっています。

車内も普通列車用車両としては異例のリクライニングシートを採用した、宮福線用のMF100/200形気動車程ではないものの、転換式クロスシートがズラリと並び、普通列車用車両にしては極めて豪華な設備を誇りますので、KTRのサービス水準の高さを感じさせられるものがあります。

ただMAKIKYUが先月KTRに乗車した際は、全区間乗り通すと所要約2時間となる豊岡→西舞鶴間の宮津線全線を通し運行する普通列車に、トイレなしのKTR800形1両のみで運行している列車にも遭遇しています。

トイレなしのKTR800形は、両数は比較的少なく遭遇頻度は低いとはいえ、必ずしもトイレ付きのKTR700形などとペアを組んで運行する増結用車両という位置付けではない様で、所要時間が長いにも関わらず…という事も時々発生している模様(MAKIKYUがKTR800形1両のワンマン列車に乗車した際は、乗車時間は短かったので問題なしでしたが…)です。

各駅の時刻表などにも「トイレなし」といった表記(JRの一部ローカル線などではよく見かけますが…)も見当たらなかった事から、KTR800形の運用も特定できる状況ではありません。

長時間乗車で運悪くKTR800形を引き当てる可能性(遭遇率は低いですので、かえって嬉しいと感じる方もいるかと思います)も…というのが現状で、車両のグレードが高く、土地柄を考えると運行本数もそこそこあると感じるなど、全体的にサービスレベルが高いと感じるKTRであるだけに、この点は非常に気になったものです。


北近畿タンゴ鉄道 MF100形気動車(未更新車)~宮福線開業時からの姿もまもなく…

2008-10-23 | 鉄道[近畿・その他私鉄等]

 

「MAKIKYUのページ」では数日前に、先月MAKIKYUが乗車した北近畿タンゴ鉄道(KTR)のMF200形気動車に関して取り上げましたが、今日はその兄弟車的存在ともいえるMF100形気動車に関して取り上げたいと思います。

MF100形は先日の記事でも記したとおり、KTRの前身ともいえる宮福鉄道開業時に導入され、KTRになった今日に至るまで、ずっと宮福線内のローカル列車で活躍し続けている軽快気動車ですが、先日取り上げたMF200形は2両だけしか存在していないのに対し、こちらは4両存在していますので、KTR宮福線の普通列車に乗車する場合は、過半数の確率でこの車両に当たる事になります。
(他に宮福線では宮津線用のKTR700/800形気動車や、JRの電車が充当される普通列車も僅かに存在しています)

MAKIKYUが先月KTRを利用した際には、残念ながら宮福線の主力とも言えるこの車両に乗車する機会はなかったのですが、宮津駅で停車中の姿を目撃する事が出来、車内の造りなどを見ると、兄弟車的存在のMF200形との違いが幾つか見られたのは興味深いものでした。

またMF100/200形は宮福線開業時に導入された事から、導入からおよそ20年の月日(現在KTRではこれを記念したフリー乗車券の発売も行われており、MAKIKYUも先月この乗車券を利用したのですが、KTRのHPでも案内されています)を経ており、「比較的新しい鉄道」という印象が強い宮福線も、開業から結構な月日が経っているものと感じるものです。

各地の第3セクター鉄道などで導入されている軽快気動車ともなれば、第3セクターの開業ラッシュとなった80年代後半から20年余りも使い続けると、元々が比較的簡素な造りの車両であるだけに、改装や代替となるケースが多くなっており、KTRでも既に先日取り上げたMF200形の様にリニューアル車が登場しています。

今後もKTRでは順次宮福線車両のリニューアルを行っていく事が発表されていますので、車内を見るとローカル用車両にしてはかなり豪華な車両とはいえ、経年の影響でやや草臥れた印象が否めず、リニューアルは必須と感じた反面、開業当初からの装いで走り続ける車両の姿が見られる時間はさほど残されていないかと思いますので、このリニューアル前の姿を見られたのも有難かったと感じたものです。


小田急・ファミリー鉄道展2008に参加して~凝った車両展示などは行われなかったものの…

2008-10-20 | 小田急グループ

 

去る18日・19日の両日は、小田急の「ファミリー鉄道展」が海老名で開催され、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中には、このイベントに参加された方も居られるかと思いますが、昨日はMAKIKYUも日程が確保できたこと(初日はダメでした)もあって、このイベントに参加してきましたので、その様子や感想を少々取り上げたいと思います。

毎年秋に恒例となっている「ファミリー鉄道展」は、MAKIKYUは以前にも何度か参加した事があり、概ねその年の注目車両を初めとする車両展示などが行われ、特に昨年は小田急電鉄80周年&ロマンスカー50周年という節目の年だった事もあり、千代田線直通用の新型特急車両・60000形MSEと、ロマンスカー50周年を記念してバーミリオンの旧塗装を復活させた7000形LSEが並び、更には日頃非公開で海老名の車両基地内に保存されている旧3000形SE車、これに加えてやはり現役を引退して喜多見の車両基地内に保存されている3100形NSE車が並び、もはやこの様なシーンは2度と…と感じさせられる程の豪華なラインナップとなった事もあって、例年賑わうファミリー鉄道展の中でも、群れを抜いて混み合う状況でした。

その上昨年は鉄道車両だけでなく、会場内では小田急グループの路線バス展示(これは例年行われるものではありません)も行われ、その中には日頃非公開でまず見かける機会がない神奈中の木炭バス・三太号(当然ながら営業用ではなく、イベントなどで時折公開されるのみです)をはじめ、日頃営業用車両として用いられながらも、なかなか捕まえ難い特徴的な珍車が幾つも並ぶなど、これらも非常に注目という状況でした。

これに比べると今年は、車両展示は告知ポスターでもそのイラストが描かれた5000形・8000形・4000形の通勤車3形式と、ロマンスカー10000形Hi-SEの4車種がそれぞれ離して展示される形態(今まで何度か参加したファミリー鉄道展では、展示編成が一同に並ぶ形態でした)となり、各車両共に現役車両でHi-SE以外は比較的ありふれた存在、また撮影専用の列は廃止されるなど、例年に比べると車両展示の面では…と感じたもので、この事もあるのか、昨年に比べると会場内は随分動き回りやすい状況だったと感じたものです。

通常非公開となっている保存車両(小田急は昨年公開したロマンスカー以外にも、モハ1形・2200形・2600形・9000形などを保存車両として保有しています)は、展示の為の移送を行うにも手間を要する事から、今回は全て野外公開を見送った(3000形SE車は格納庫内で公開)のは致し方ないのかもしれませんが、神出鬼没の検測用車両「テクノインスペクター」や、小田急線に詳しい人間が見れば異彩を放っている車両と感じられる5200形の4両編成短縮車両(3編成のみの捕まえ難い存在ですが、昨日は海老名の車両基地内で他編成と併結して動いている姿も目撃しています)辺りは登場しても良かったのでは…と感じたものです。

ただこの事は昨年の会場内大混雑で、「ファミリー鉄道展」と名乗りつつも、対象層と言える家族連れなどが楽しむには…という状況を踏まえると、敢えて凝った内容を排除する事で過度の混雑を避け、家族連れなどがゆっくりと会場内を廻れる様に画策したのであれば、この形態でのイベント進行も一つの試みなのかもしれません。

またかなり凝った車両展示は行わなかったものの、車内公開は行わずに展示のみが行われた5000形は、如何にも小田急らしさを感じさせられて好感が持てる車両ながらも、廃車が始まっていて全面引退もさほど遠くないと想定される車両(全面引退の惜別イベントが開催されるなら、その賑わいは相当なものになると想定されます)であるだけに、この車両が比較的すっきりとした状況で撮影(他の車両は余り撮影し易い状況でないと感じたものです)できる様になっており、それも「急行・箱根湯本」の行先表示を出していた辺りなどは、ささやかなファンサービスだったのでは…と感じたものです。

毎年恒例となった小田急のファミリー鉄道展、来年以降も開催されるのであれば、今後どの様な形態となるのかも気になる所ですが、参加された方は如何感じられたでしょうか?

写真は展示車両各種を遠方から望んだ様子と、会場内に展示された5000形通勤型車両です。


北近畿タンゴ鉄道 MF200形気動車(更新車)~開業20周年を迎え、装いも新たに…

2008-10-19 | 鉄道[近畿・その他私鉄等]

 

「MAKIKYUのページ」では最近、北近畿タンゴ鉄道(KTR)の特急用車両に関する記事を取り上げましたが、MAKIKYUが先月KTRに乗車した際は、特急列車や特急用車両を用いた快速列車以外に、一般車両を用いた普通列車にも乗車しています。

その中でもKTRが宮津線をJRから引き受ける前から運行していた宮福線は、宮津線引き受け前は宮福鉄道と名乗っており、現在でも同線の普通列車の大半は、約20年前の宮福鉄道発足時に導入された気動車が用いられています。

宮福鉄道発足時に導入された気動車は、MF100形とMF200形の2形式があり、MFは「宮(Miya)」と「福(Fuku)」から1文字づつ取ったものですが、KTR発足後もこの2形式は宮福線専用車という位置づけもあるのか、MFの形式名はそのままとなっています。
(他のKTR車両は、KTR○○形と名乗っています)

この両形式は車体長16m程度の小柄な軽快気動車で、両者は外観も同一ですが、MF100形は緑色、MF200形は赤色と塗装が異なっており、車内もMF200形はイベント用車両と言う位置づけで製造された事(特急車両がゴロゴロしている現在のKTRでは、普通用車両で特にイベント用車両を用意する必要性は乏しいですが…)もあって、やや高級な造りとなっているなど、若干の差異が見受けられます。

両者は運用上の区別もなく、実質的にほぼ同等の車両と言えますが、その車内は廃車発生品ながらも、2+1配列で回転式リクライニングシートが並んでおり、この座席は当初、普通列車にしては極めて豪華な設備と話題を呼んだ程ですが、KTRではその後の普通列車用車両(宮津線用のKTR700/800形)でも転換式クロスシートを採用しており、KTRのサービスレベルの高さを感じさせられるものです。

ただ豪華な設備を誇る車両とはいえ、20年も使い続けるとさすがに老朽化も進行して来る事もあり、最近になって更新工事が始まっています。

MAKIKYUが宮福線の普通列車に乗車した際、やって来た車両がこのMF200形更新車両だったのですが、この車両は内装の化粧板や座席モケット張替えだけに留まらず、外観も扉部分を従来は無塗装(銀色)としていたモノ(首都圏の西武線などを連想させられますが…)を、黄色く塗装しているのが大きな特徴となっています。

そのため外観を見ただけでも、更新車両である事を一目で見分けられる様になっており、一般への周知にも役立ちそうな反面、この新たな装いは好みが分かれそうですが、これでまだ暫くは活躍が見込まれ、宮福線の主として今後も末永く活躍する事に期待したいと感じたものです。


関東鉄道 キハ101号気動車~首都圏色となったキハ30形

2008-10-16 | 鉄道[北関東]

  

MAKIKYUが今月初頭につくば周辺へ出向いた際には、守谷→下妻間(水海道乗り換え)で関東鉄道常総線にも乗車したのですが、今日はその際水海道以北の区間で乗車したキハ101号と呼ばれる気動車に関して取り上げたいと思います。

この車両は旧国鉄→JRの通勤型気動車・キハ30形を関東鉄道が譲受し、関東鉄道ではキハ300形という形式を付けられた車両を、更に車内運賃収受式のワンマン運転に対応する改造を施してキハ100形に形式変更した車両で、この車両に乗車すると、整理券発行機の設置場所などに苦心している様子が伺えるのですが、現在このキハ100形は2両が活躍しています。

キハ30形は同形の片運転台車・キハ35形を含めても、通勤型気動車を用いていた線区の相次ぐ電化や、車両自体の老朽化などもあって、現在定期列車で活躍する線区は関東鉄道常総線と、JR久留里線(キハ30形のみ)の2線区のみにまで減少しています(他に臨時列車用として、会津鉄道のトロッコ車両などがありますが…)ので、非常に希少な存在となっています。

そのためこの車両を見る機会自体が、非常に少ない状況になっていますが、その中でも関東鉄道が水海道以北の閑散区間ワンマン運転用に使用しているキハ100形の1両(キハ101号)は、キハ30系列では久しく見られなくなっていたものの、旧国鉄時代~JR転換直後などによく見られ、通称首都圏色と呼ばれるタラコ色一色の装いに改められて活躍しています。

この車両はエンジンの換装や冷房化改造を受けており、その上前面にスカートも設置されているなど、キハ30系列全盛期とは随分異なる点も見受けられ、今日のリバイバルブームを実感させられる面もありますが、特徴ある外吊り式の乗降扉や前面形状などはそのままで活躍しており、専ら単行運転ながらも、東京近郊の八高線などでかつて活躍した姿を連想させるものがあります。

またこの列車の「水海道=下館」と表示した側面行先表示サボも、敢えて古風な雰囲気のモノを用い、一年代前の雰囲気を演出している点は、この車両の充当列車に遭遇して感心したものですが、関東鉄道でもこの車両の充当列車時刻をHPで公表している程で、常総線もTX(つくばエクスプレス)などを使えば、東京都心などからはその気になれば比較的訪問しやすい場所にありますので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も興味がありましたら、是非首都圏色となったキハ30形こと関東鉄道キハ101号気動車に乗車してみては如何でしょうか?

写真は下妻駅を発車するキハ101号と車内の様子、古風な雰囲気の側面サボです。


北近畿タンゴ鉄道 KTR001形気動車~KTRの花形として活躍する特急用気動車

2008-10-15 | 鉄道[近畿・その他私鉄等]

 

先日北近畿タンゴ鉄道(KTR)の特急列車「タンゴディスカバリー」号などに用いられる特急用気動車・KTR8000形に関して取り上げましたが、同社はこの車両を導入する以前にも、特急用気動車を導入しており、その車両が今日取り上げるKTR001形気動車です。

この車両は1990年のJR宮津線→KTR転換時に、KTRの看板車両として3両1編成が製造された特急用気動車で、その後もう1編成が増備されて今日に至っていますが、「タンゴエクスプローラー」と呼ばれる愛称を持つこの車両は、今も同名の特急列車を主体に活躍しており、活躍する2編成は塗装などに差異が存在している様です。

またKTR車両の車庫(宮福線車両を除く)が西舞鶴にある事から、現在特急列車の設定がない宮津線・西舞鶴~宮津間においても、普通・快速列車の一往復に充当されていますが、編成が3両という事や、運用上の都合などもあって、同じKTRの特急用車両でも、「タンゴディスカバリー」に比べると、普通・快速列車での充当は極めて少ない状況です。
(ちなみに同車使用の普通・快速列車は宮津発西舞鶴行き最終普通と、西舞鶴7時台発の宮津行き快速が該当し、この列車は時刻表上では「タンゴエクスプローラー」とは別列車扱いですが、列車はそのまま特急→普通・快速→特急となり、現地ではその旨も案内されています)

MAKIKYUが先月下旬に丹後半島を訪問した際には、「タンゴエクスプローラー」号への乗車機会こそなかったものの、西舞鶴→宮津間の快速列車でKTR001形の第2編成(後に増備された編成)に乗車する事ができ、その車内は特急普通車では一般的な背面テーブル付きの回転式リクライニングシートが並んでいるのですが、そのヘッドカバーには「タンゴディスカバリー」と同様に丹後ちりめんを用いるなど、沿線の地域性を打ち出しており、「乗った瞬間から丹後半島」と言える車両になっています。

そしてこの車両の大きな特徴と言えるハイデッカー構造の客席は、側面窓がカーブして屋根肩まで届く程で、その上天窓まで設けられているなど、展望性を重視した構造になっているのも特徴で、先頭車最前部からの展望性も考慮されているなど、KTRの花形に相応しい車両に仕上がっています。

ただこの様な構造故に荷物棚が客席上部に設置できず、空港アクセス列車の如く車両端部に設けられた荷物スペースに置く様になっている点は、使い勝手の面ではやや難があり、またハイデッカー構造故にバリアフリー対応の問題もあります。

とはいえKTR乗り入れ列車をはじめとする北近畿エリアのJR特急は、福知山で各方面列車が接続するネットワークの利便性を謳い、車両にその事を派手に宣伝したステッカーまで貼り付けていますが、特急にしてはさほど早くない上に、未だに国鉄から継承した旧式車両ばかりが走る有様ですので、グレードの面でもお世辞にも…という状況です。

そのため登場から15年以上の月日を経た今日においても、設備面や車両の独自性といった点では、やはり同車の特急車両である「タンゴディズカバリー」と共に、北近畿方面へ向かう特急列車の中では、気動車でありながらも突出した存在である事には変わりなく、日本三景の一つに数えられる天橋立をはじめ、KTR沿線やその周辺を訪問する機会があれば、是非乗車したい車両の一つです。

写真は丹後由良駅に停車中の快速列車充当中のKTR001形気動車と、その車内の様子です。


北近畿タンゴ鉄道・KTR8000形気動車~車両自体はかなりの意欲作ですが…

2008-10-14 | 鉄道[近畿・その他私鉄等]

 

先月MAKIKYUが北近畿方面へ出向いた際には、豊岡で「はまかぜ」号を降りてから、宮福線開業20周年を記念し、来年3月までの期間限定で発売されている「ぺアきっぷ」(購入日から1ヶ月以内の任意の2日間(或いは2人で1日)、北近畿タンゴ鉄道全線が乗り放題で、別途料金を支払えば特急利用も可能)を使用し、北近畿タンゴ鉄道(KTR)沿線を廻っていました。

その際には「はまかぜ」号が山陽本線内で発生した人身事故の影響で、豊岡には30分以上の延着となり、予定していた豊岡でのKTRの接続列車(普通列車)とは不接続となった事もあり、MAKIKYUは約1時間後に豊岡を発車する特急「タンゴディズカバリー」号に乗車する事になったのですが、この特急で使用されている車両が列車名にもなっている「タンゴディスカバリー」の名称を持つ気動車・KTR8000形です。

この車両は1996年に2両5本が製造された特急用気動車で、第3セクター鉄道で5編成もの特急用車両(その上KTRには、この形式以外の特急用車両も存在しています)を擁するのは、JR在来線のバイパス的な役割を果たす高速化された鉄道(北越急行や智頭急行など)を除くと、極めて異例と言えます。

2両1編成で構成されるこの車両は2両共に普通車で、回転式リクライニングシートが並ぶ車内は、特急用車両では一般的な設備と言えますが、座席のカバーに「丹後ちりめん」を用い、その事を表記している辺りは丹後半島に拠点を置く鉄道ならではと感じると共に、豊岡方の先頭車両運転席寄りに展望スペースを設けている事も、この車両の設備面における大きな特徴と言えます。

車内は座席間隔等もそこそこ確保されている様に感じられ、落ち着いた雰囲気の車内は現代の特急車両に相応しい設備を備えていると言え、国鉄時代からの旧年式車ばかりが走る、北近畿エリアのJR特急車両などに比べると、同じ特急料金で乗車できる特急列車にしては、外観・設備などのあらゆる面で、随分な格差があるものと感じさせられます。

現在はKTR線内の他に、JR線に乗り入れて京都へ向かう特急(それどころか列車によってはJR線内のみ、その上全線電化区間のみを走行する列車も存在しています)にも用いられていますが、以前は豊岡から山陰本線の乗り入れて城崎温泉まで至る列車(この区間は快速扱いで運行し、以前MAKIKYUも乗車した事があります)や、183系電車(485系からの改造車)にぶら下がる格好(KTR8000形は動力非稼動・一部車両のみが電車併結に対応)で新大阪までの列車に用いられた事もあります。

前面には貫通路も設けられている事から、2編成併結で車両間に貫通路を構成した状態で運行する事も可能になっているなど、運用の柔軟性が高い車両というのも大きな特徴ですが、現在電車との併結を行う運用は存在しておらず、現在城崎温泉(乗り入れ取り止め)や新大阪(充当車両変更)へ乗り入れる運用にも充当されなくなっています。

ただ最近では通勤・通学時間帯の列車を充実させる背策や、西舞鶴~宮津間で特急として運行する列車の設定を取りやめた事なども影響してか、KTR線内では俗に「開放扱い」と呼ばれる普通・快速列車扱いで運転される列車に充当されるケースも多くなっています。

この中には西舞鶴~豊岡間の宮津線全線に跨って運転され、通過駅は久美浜~豊岡間にあるホーム1本のみの無人駅・但馬三江駅以外のみという、実質的に普通列車とほぼ同等の快速列車(朝に運転されますが、列車番号の番号帯が他の同区間を走るローカル列車と大きく異なりますので、時刻表上でも容易に判読できます)でも運用される状況です。

こんな列車が走っているとなると、開放扱いとなる列車に当った際には乗り得感を感じて嬉しい反面、豊岡~天橋立間を走るKTR線内特急「タンゴディスカバリー」号に豊岡から野田川まで乗車した際には、通過駅が僅か2駅のみ(野田川以遠では、天橋立までの間に岩滝口駅も通過)で、所要時間も普通列車と変わらない状況でした。

そのためMAKIKYUが乗車した際には「タンゴディスカバリー」号の乗車率は低く、指定席(2両しかない編成にも関わらず1両設定されており、設備的には自由席と同等ながらも、特急料金は100円割高になります)に至っては空気輸送という有様でしたので、軽快気動車がワンマン運転を行っている普通列車でも、比較的グレードが高い車両を用いているKTRにおいては、JR直通以外のKTR線内特急の必要性自体に疑問を感じたもので、特に指定席の存在意義は大いに疑問符が付くものでした。

とはいえ車両自体はかなりの意欲作で、この車両の姿を見れば、日本三景の一つとして知られる著名な観光地・天橋立をはじめとするKTR沿線に足を運ぶ機会があれば、是非この車両に…と感じる車両の一つです。

もっと京阪神方面などからKTR沿線に観光客などを呼び込むためにJR直通列車での充当を増やすなど、優秀な車両だけに運用面での工夫次第でもっと活用策があるのでは…と感じたものです。
(そうすれば特急車両にしては質が劣ると言わざるを得ない旧年式車ばかりがゴロゴロ走る、北近畿方面特急の惨状も、多少は改善されますので…)


成田空港・空港内ターミナル間循環バスで活躍する3扉ノンステップバス

2008-10-13 | バス[首都圏]

先日神姫バスで活躍する前後扉ノンステップバスの記事を公開した際、3扉ノンステップバスに関するコメントが寄せられた事もありますので、今日は前後扉ノンステップバス程の珍車ではありませんが、見かける機会が比較的少ない3扉ノンステップバスが走る事で知られる、成田空港内のターミナル間循環バスに関して取り上げたいと思います。

このバスは新東京国際空港(成田空港)内にある第2・第1の各旅客ターミナル(最寄駅はそれぞれJR/京成の空港第2ビル駅・成田空港駅)と、京成・芝山鉄道の東成田駅(旧成田空港駅・空港ターミナル直下に新駅が完成した後に駅名改称)の間を循環運行しているバスで、運行は成田空港発着の一部リムジンバスや、以前「MAKIKYUのページ」でも取り上げた事がある北総監獄(千葉ニュータウン)への深夜急行バス(該当記事はこちら)などを運行している成田空港交通が受託しています。

成田空港は入場の際に身分証確認が求められ、要人訪問の際には入場が制限されるなど、状況によっては訪問し難い環境になる難点はありますが、このバスの運行区間は制限エリア(搭乗手続き等を済ませ、航空機に搭乗する旅客と関係者のみが立入可能なエリア)内ではなく、その上空港内ターミナル間の移動の便宜を図るために運行されている事もあって、空港訪問者は誰でも無料で乗車できます。

そのため海外訪問自体は何度かあるものの、大の飛行機嫌いで、首都圏に居るにも関わらず成田空港から出入国した事は一度もないMAKIKYUでも、このバスには何度か乗車した事があるのですが、この無料循環バスは第1・第2の両ターミナル間を移動して航空機を乗り継ぐ旅客や、空港関係者、下車駅を間違ってしまった空港利用旅客以外でも、鉄道運賃を浮かせる為に東成田駅や空港第2ビル駅で電車を下車し、成田空港駅(第1ターミナル)までこのバスを利用するといった利用法も可能(荷物の多い海外旅行客は大抵こんな事はしないと思いますので、どちらかと言うとこの方法は空港見学者向けですが…)です。
(具体的な例としては、JR線の成田~空港第2ビル間190円/~成田空港間230円や、京成線の押上~東成田間880円/~空港第2ビル・成田空港間950円などが挙げられ、後者は空港第2ビルから横芝方面へ向かう「空港シャトルバス」(JR総武本線松尾駅まで徒歩10分足らずの「松尾五反田」停留所まで200円で乗車できます)を利用する際に知っていると良いかもしれません)

また空港内シャトルバスの使用車両も、この手のバスは変り種が用いられている事が多く、以前は運転席背後にエンジンが搭載されて客席と完全に分離されており、扉が真ん中と後ろに配置されているなど、日本国内の路線バスでは構造上まず使えないNEOPLAN製の特殊な車両が用いられていた事もありますが、この車両は残念ながら既に退役しています。

ただその後成田空港内では三菱ふそう製の3扉ノンステップバスが導入され、写真がその車両(この後にCNGノンステップバスが導入され、現在主力となっています)ですが、この車両も3扉である上に機械式AT車であるなど、以前のNEOPLAN製車両に比べれば平凡に感じてしまうものの、かなり特徴あるものです。

とはいえこの車両もそろそろ代替時期(ここ最近MAKIKYUは成田空港へは出向いていませんので、もしかしたらもう姿は見られないかもしれません)ですので、国内では他空港でも以前「MAKIKYUのページ」で取り上げた事がある羽田空港内ターミナル間循環バスのAEROSTAR ECO HYBRID(シリーズ式ハイブリッドバス・該当記事はこちら)や、福岡空港内を走る国内線~国際線ターミナル間連絡バスの中扉4枚折戸ノンステップ車などが知られていますが、成田空港内ターミナル間連絡バスにおいても、今後以前のNEOPLAN製や、この3扉ノンステップ車の様な個性的な車両が登場するのか否かも気になる所です。


JR姫新線・姫路駅地上ホームと停車中のキハ40系列~この姿もまもなく…

2008-10-12 | 鉄道[近畿・JR]

 

「MAKIKYUのページ」ではここ数日、姫路関連の話題が続きましたが、姫路駅はJRだけでも山陽新幹線と山陽本線の途中駅となっている他に、播但線と姫新線の起点駅にもなっており、その内在来線は近年の連続立体交差化工事によって、山陽本線は真新しい高架ホームからの発着となっています。

ただ播但線と姫新線はまだ連続立体化工事の途上という事もあって、現在旧来の地平ホームから発着していますが、特に非電化で優等列車も走らず、運転列車の大半が2両程度のワンマン列車となっている姫新線の発着ホームは、列車到着時以外は閑散としています。

先月姫路駅を利用した際には姫新線に乗車する機会はなかった(以前MAKIKYUは姫新線に乗車した事がありますが、区間によっては本数が少ない上に昼間時間帯全面運休となる日も設定されている有様で、キハ120形という居住性の悪い軽快気動車も多数走り回るなど、高速バスなどに押されて長距離利用を想定しない路線となっているため、新見までの全線を乗り通すと非常に疲れる路線です)ものの、その様子を視察してきました。

姫新線ホームは架線もなく古びた雰囲気が漂っており、のりばには「0番線」も存在するなど、大阪方面への新快速列車など長編成新型ステンレス車をはじめとする電車がひっきりなしに発着する高架ホームに比べると、別世界とも言える状況になっています。

とはいえ姫新線と播但線の発着ホームも、山陽本線に比べると工事が遅れているとはいえ、12月には高架の新ホームに移る予定となっており、この別世界とも言える雰囲気のホームから列車が発着する姿も、もうまもなく見納めとなります。

その上姫新線では現在活躍しているキハ40系列(キハ40形・キハ47形)も、来年には非電化のままながらも高速化工事と共に、姫路周辺の兵庫県内区間では新快速で使用している223系電車に近い雰囲気のステンレス製新形式気動車(キハ122・127系)が導入される事も公式に発表されているため、同線は大きく様相が変わる事になります。

そのため現在当たり前の光景として見られる姫新線地上ホーム停車中の、姫新線オリジナル塗装を纏ったキハ40系列の姿が見られるのもあと僅かで、この車両の導入(営業開始前に試運転を行う必要があり、特に新形式故にその期間もそれなりに必要になります)と高架化切り替えは時期的にも重なるため、新形式気動車が古びた雰囲気の地上ホームに入線する機会があるのか否かも気になる所です。

また現在活躍しているオレンジ色の姫新線オリジナル塗装を纏ったキハ40系列が、新しい高架ホームを発着する姿も短い期間になりますが、機会があればこの様な姿も捉えておきたいと感じたものです。
(ただMAKIKYUは姫新線ホーム高架化完成&キハ40系列残存中に姫路駅を訪れる可能性は低く、これは実現しない公算が高そうですが…)

写真はその姿を見られるのもあと僅かとなった姫路駅の姫新線ホームと、やはり姫新線姫路周辺での活躍はもうじき見られなくなる、同線オリジナル塗装のキハ40形+47形気動車です。


神姫バス・前後扉のノンステップ車両~三菱製ノンステップ車は各地で活躍するものの…

2008-10-10 | バス[近畿]

 

先日姫路市内を走る神姫バスの「城周辺観光ループバス」に関して取り上げましたが、MAKIKYUは先月姫路でこのバスに乗車した後、神姫バスの一般路線にも乗車しており、その際にやって来た車両は、三菱ふそう製のノンステップバスでした。

俗に「NEW AEROSTAR」と呼ばれる最近の三菱ふそう製大型路線車は、ノンステップ車も全国各地で多数が活躍しており、NEW AEROSTARのノンステップ車自体は特に珍しいものではなく、非常にありふれた存在ですので、MAKIKYUとしては特に有り難味を感じる車両ではないのも事実です。

この車両の99.9%程度は前中扉配置となっており、更に後輪後部にも扉が設けられている3扉車(成田空港内のターミナル間無料循環バスなど、幾つかの使用実例があります)を見かけただけでも、かなり珍しい車両に遭遇したと感じるものです。

この事はリアエンジンのノンステップ車では、中扉から後部の床が高くなる構造を考えると当然といえ、ノンステップ車に限らずワンステップ車も含めた低床車が幅を利かせるようになった最近では、今まで前後扉のバスを多数導入してきた関西などにおいても、前中扉車ばかりが導入される大きな要因になっていますが、こんな事を書くと、前後扉では低床バスは…と考える方も多いかと思います。

勿論神姫バスにおいても、比較的古い車両は概ね前後扉車であるものの、最近導入されている車両の大半は前中扉となっており、姫路市内でも前中扉のノンステップ車が走る姿は多数目撃していますが、中には「ノンステップ・前後扉」という他に類を見ない車両も存在しています。

この車両は神姫バスでも本格導入された車両ではなく、メーカーの試作車を購入した車両という事で、狙ってもなかなか遭遇できる車両ではないのですが、MAKIKYUが姫路を訪問した際には、以前にも何度かその姿を目撃しており、先月姫路で乗車した三菱ふそう製ノンステップバスもこの車両でした。

MAKIKYU自体が姫路はもとより、関西圏自体に地縁のある人間でもないですので、こんな車両に乗車したのは初めてでしたが、車内は1+2列の座席が通路から一段段上げされた状態で並んでおり、ノンステップ部分は通路のみという状況になっています。

また通常のノンステップバス(前中扉)では、中扉が車椅子乗車口も兼ねる構造となっており、扉下部に手動スロープ板が備えられている車両が多いのですが、この車両は後扉から乗車して通路を前に進むにも、構造上後輪部分のタイヤハウスが出っ張っている事もあって、ここは車椅子が通れる幅は確保されていません。

そのためノンステップバスにも関わらず、車椅子での乗車は困難な車両となっており、通常の路線バスに比べて割高であるにも関わらず、一般的にはバリアフリーの観点から補助金が支給されて導入が進められる事が多いノンステップバスの性質を考えると、極めて異色の存在と言えますが、この事もあってか、ノンステップバスでは前面行先表示器脇などに当たり前の様に見かける「車椅子マーク」が掲出されていないのも大きな特徴です。

その上メーカーの試作車という事もあってか、この車両は機械式オートマチック車となっている事も大きな特徴で、こんな車両は実用上の使い勝手は決して良いとは言えず、他事業者も含めて量産される事はまずないと思われる代物ですが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も姫路を訪問され、見るからに異様な雰囲気を放つこの前後扉ノンステップ車を見かける機会がありましたら、是非一度乗車してみては如何でしょうか?

写真は姫路駅前を走る前後扉ノンステップ車(姫路駅前での降車後に撮影しましたので、行先表示は回送になっています)と、その車内の様子です。


関鉄パープルバス・下妻駅=つくばセンター線~KEKの前を通るバス路線

2008-10-09 | バス[北関東]

   

先日ノーベル賞の受賞者が発表され、6年ぶりに日本人が同賞を受賞した事が今話題に上がっていますが、素粒子物理学の発展に大きく貢献した事で評価され、ノーベル物理学賞を受賞した3人の内、2人は大学等の研究機関を改組・統合した大学共同利用機関法人「高エネルギー加速器研究機構」(KEK)という組織に属しており、同機構は日本でも有数の研究学園都市として知られるつくば市内に研究施設を構えています。

数日前にMAKIKYUがつくば方面へ出向いた際にも、KEKの前を通る機会があったのですが、その時に乗車した路線バスが、関鉄パープルバスの下妻駅~つくばセンター(TXつくば駅)間を結ぶ路線(一部は更に学園並木まで運行)で、MAKIKYUが同社のバスに乗車するのは先日が初めてでしたが、KEKのHP上でも、同施設へのアクセス交通機関の一つとして取り上げられています。

この路線は関鉄常総線とTX(つくばエクスプレス)の両鉄道路線間を結ぶ路線の一つで、決して本数も多いとは言えませんが、概ね1~2時間毎に運行されており、下妻駅を発着するバス路線の中では、土浦発着の次に本数が多い路線となっています。
(かつては結城方面へ向かう路線などもありましたが、路線の相次ぐ縮小・廃止で、現在下妻駅を発着する路線バスはかなり少なくなっているのが実情です)

同線の一部は、折り返しで石毛駅~つくばセンター間の便に充当されており、この3路線は関東鉄道本体から下妻営業所を分離した関鉄パープルバスにおいては、重要度の高い路線にもなっています。

とはいえ自家用車利用が浸透した地域であるだけに、MAKIKYUが昼間にこの路線に乗車した際は、下妻市内では他に乗客の姿がなく、筑波山を車窓に望みながら暫く走り、今話題となっている「高エネルギー加速器研究機構」(目の前に同名のバス停が存在しており、非常に印象的な停留所名という事もあって鮮明に覚えています)を過ぎて、大穂庁舎辺りから乗客の姿がボチボチ…という状況でした。

この路線の運賃は下妻駅から乗車すると、大穂庁舎辺りで運賃は700円近くにまでなるものの、720円で運賃が打ち止めとなる事もあって、つくばセンター到着時には運賃表示器の若番は「720」の数字がズラリと並ぶ様が印象的でした。

またMAKIKYUが乗車した便に充当され、少し前の関鉄では最もポピュラーな存在、今でもパープルバスをはじめ、関鉄では多数が活躍するいすゞ製中型車でも充分過ぎる程でしたが、この車両は関鉄の自社発注車では比較的よく見られ、中ドアから後部がロングシートの座席配列となっている車両であると共に、首都圏では最近乗車機会が少なくなった床が板張りの車両で、茨城県は排ガス規制対象外という事もあって、この様な車両が今も多数活躍しています。

しかもつくばセンターと言えばTX開業のお陰で秋葉原から快速列車で45分、北千住からは僅か35分程度で行ける所であるだけに、東京都心から1時間足らずで、この様な車両に遭遇する機会が度々あるのは嬉しいものですが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方もTXなどでつくば方面へ足を伸ばされる機会がありましたら、今話題の「高エネルギー加速器研究機構」の車窓観光(施設内は基本的に一般公開されていない模様です)も兼ねて、下妻駅~つくばセンター間を走る関鉄パープルバスに揺られてみては如何でしょうか?

写真はMAKIKYUが乗車したバスとその車内、つくばセンター到着時の運賃表示と筑波山を望む車窓のワンシーンです。


神姫バス・城周辺観光ループバス~姫路城へのアクセスなどに活用できる100円バス

2008-10-08 | バス[近畿]

先日「MAKIKYUのページ」では、今や希少な存在となったJR西日本の0系新幹線と、キハ181系気動車に関して取り上げましたが、時刻表を熟読されている方などは、現行ダイヤでは前者が用いられる下り「こだま」号から、姫路で後者が用いられる下り「はまかぜ」号への乗り継ぎは、結構な時間が空いている事に気付かれた方も居られるかと思います。

この姫路での1時間半強の乗り継ぎ時間(実際は山陽本線人身事故発生の影響で「はまかぜ」号が大幅に遅れ、2時間程度にまでなったのですが…)では、MAKIKYUは一旦姫路駅で途中下車して街中を動き回っていたのですが、その際姫路駅前で見かけて乗車したバスの一つが、神姫バスが運行する城周辺観光ループバスで、このバスは毎日(冬季は土・日・祝日のみ)9時~17時頃までの間、30分間隔で運行しています。

運行ルートは姫路駅を基点に、姫路城周辺をラケット状に循環し、約20分程で姫路駅へ戻る形態となっていますが、使用車両もオレンジを基調とした神姫バスの一般路線車とは大きく様相が異なり、「お姫様」と名乗る可愛らしいボンネットのレトロ調バスを用いています。

このバスは日本の古城の中では、極めて大きい部類に入る姫路城の周囲をぐるりと回るルート設定となっていますので、このバスを活用する事で、単に姫路駅から徒歩などで姫路城にアクセスするのとは異なり、城の周囲を一望してからアクセスするといった使い方も出来ますし、NicoPa(神姫バス独自のICカード乗車券)やICOCAなどは利用できないものの、1回乗車100円という格安運賃で乗車でき、専用の一日乗車券(300円)も発売されているのは嬉しい限りです。

ただ専用の一日乗車券は、運行本数の限られる「城周辺観光ループバス」のみの通用で、姫路城周辺など、市内を多数走り回る神姫バスの一般路線では通用しない事は難点と言えます。

また姫路駅周辺は100円運賃区間となっており、このバスの運行区間も一部が含まれますが、姫路城周辺でも神姫バス一般路線は100円運賃区間から外れている停留所(姫山公園南など)があり、この様な停留所から姫路駅まで一般路線を利用した場合は、170円(通常の初乗り運賃・こちらはNicoPaやICOCAが通用します)を要するので要注意です。