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余りに高い定期券・・・自治体も助成

2006-06-09 | 北総監獄
今日は北総監獄(千葉ニュータウン)を走る、開発を止めた某鉄道(元○○開発鉄道)の惨状について紹介させて頂きます。


北総監獄を走る開発を止めた某鉄道(元○○開発鉄道)は、常識外れとも言える余りに高過ぎる運賃で首都圏では有名で、この事は以前させて頂きましたが、この高過ぎる運賃は普通運賃だけではありません。

というのも、定期乗車券の運賃も割引率が他路線に比べて低い為、元々高い運賃とあいまって極めて高額となっており、千葉ニュータウン中央~京成高砂間(23.8㎞・運賃760円)の通勤定期券は31920円(1ヶ月)、東京23区内に路線を持つ鉄道の中では他に類を見ない高額となっています。


ちなみに首都圏の代表的な路線の、定期代の例を幾つか挙げますと…(通勤1ヶ月)

小田急:新宿~小田原(82.5㎞・運賃850円)…16930円
東武:浅草~太田(94.7㎞・運賃1030円)…20310円
JR東日本:上野~鴻巣(46.7㎞・運賃820円)…22210円
つくばエクスプレス:秋葉原~守谷(37.7㎞・運賃800円)…28800円

この様に上記の他社と比べて遥かに距離が短く普通運賃も安い区間でも、割引率の低さから極めて高額になっており、大手私鉄やJRとは比べ物にならない程です。

それどころか最近開通したばかりで、他線より高額と言われる「つくばエクスプレス」よりも遥かに高く、これではボッタクリと言う他ありません。

その上この「開発を止めた某鉄道」は沿線に用務地と言える所が殆どなく、大抵の乗客が直通運転している路線も含めた、複数の社線を利用する事になります。

そのため運賃は更に高額となり、千葉ニュータウン中央~日本橋間(36.0㎞・運賃1110円)を利用する場合、僅か1時間弱の乗車にも関らず通勤定期券は45080円(1ヶ月)にもなり、これは小田原~太田(代々木上原~北千住経由で186.2㎞・運賃1970円)の通勤定期代(1ヶ月45060円)を超えると言えば、どれだけ酷い話かご理解頂けると思います。

(それにしても小田原~太田なんて、こんな距離を毎日通勤できるのでしょうか?所要時間も、片道4時間程度要していますし…)

そのため北総監獄から東京都心に通勤するMAKIKYUの家族が持っている通勤定期券は、新幹線通勤でもないのに6ヶ月で20万円を軽く超えており、いくらこの「開発を止めた某鉄道」が新幹線と同じ線路幅(1435mm)とはいえ酷過ぎます。

(MAKIKYUの知り合いの中にも東京都心ではないですが、北総監獄から隣接する八千代市の東葉勝田台駅と言う駅まで通勤されている方が居り、その方の定期代は隣町にも関らず1ヶ月47600円!毎月数万円の定期代自己負担を強いられて大変な様です)

その上余りに高過ぎるので、相互直通運転を行っている都営地下鉄の定期券自動発行機で6ヶ月定期が購入できないという不便も強いられています。(自動発行機での上限金額は15万円だったかと…)



またこの定期券の高さは通勤定期券に限った事ではありません!通学定期券も異常な程高額で、MAKIKYUがかつて利用していた千葉ニュータウン中央~京成高砂間は18300円(通学1ヶ月)もしました。これは小田急の新宿~小田原間の通勤定期代(1ヶ月)を超えています。

この時は更に京成線に乗り継いで日暮里まで購入(更に先もあったのですが、4社線に跨り1枚では購入不可)していましたが、これでも34.4㎞しかない距離の通学定期券にも関らず、もはや東京の通勤圏を超える群馬県の太田~浅草までの通勤定期代(1ヶ月)を超える有様でした。


ただこれでは余りに酷過ぎるとの事で、最近この「開発を止めた某鉄道」の沿線自治体(白井[Shiroi]市・印西[Inzai]市・本埜[Motono]村・印旛[Inba]村)では、通学定期券に自治体が助成を出すと言う、異例の事態にまでなっています。

この助成制度は、該当市町村に居住する15歳~22歳まで(23歳以上は不可!)の通学定期券購入資格を持っている者となっており、各自治体が無償で発行する「住所証明書」の所持者に対して、通学定期券代金の25%を助成するというモノです。

ただこの制度の適用は、上記自治体以外の居住者には適用されないので、小室(船橋市)や新鎌ヶ谷以西など、「開発を止めた某鉄道」沿線の他自治体居住者や、沿線外から白井高校等の「開発を止めた某鉄道」沿線にある学校に通学する場合などは適用されません。

またこの自治体助成通学定期券は、購入可能駅が千葉ニュータウン中央と新鎌ヶ谷の2駅に限られており、その他の定期券発売駅では購入できない制約もあります。

それにしても、過疎化等で悩み鉄路の存続が危ぶまれる地方私鉄や第3セクターのローカル線ならともかく、首都圏の都市鉄道でこの有様は前代未聞で、余りに情けなく呆れる始末です。


ちなみにこの自治体助成通学定期券でも、他線の定期券より遥かに高い事は言うまでもなく、仮に新鎌ヶ谷まで通学する場合、「開発を止めた某鉄道」で10分程の千葉ニュータウン中央(11.1㎞)からの自治体助成通学定期券よりも、埼玉県を越えて更に先に位置し、東武線で片道2時間以上かかる群馬県の太田(97.5㎞)や、栃木県の東武宇都宮(116.0㎞)からの通学定期券の方が安い程です。

ちなみにMAKIKYUの家族の1人は「開発を止めた某鉄道」に乗車した後、新鎌ヶ谷から東武野田線に2*分乗車する某駅が最寄りの高校まで現在通学していますが、この某駅までの通学定期券代は自治体助成通学定期券でも1ヶ月14000円以上(助成なしでは17000円を超えます)となり、これは太田や東武宇都宮から某駅までの通学定期券代の2倍以上という惨状です。

(でも群馬県の太田や栃木県の宇都宮から千葉県まで通学する高校生はどれだけいるのでしょうか?―私立なら規定上は不可能ではない話ですが、少なくともMAKIKYUは聞いたことがありません。通学範囲はせいぜい埼玉県南の春日部辺りかと…)


(参考)主要駅から新鎌ヶ谷までの通学定期券代(1ヶ月)
東武:柏(10.4㎞)=3400円、春日部(38.1㎞)=4890円、太田(97.5㎞)=6140円、東武宇都宮(116.0㎞)=10120円
新京成:松戸(12.1㎞)=3710円、京成津田沼(14.4㎞)=4120円

ちなみに開発を止めた某鉄道(元○○開発鉄道)は…
千葉ニュータウン中央(11.1㎞)=13370円[自治体助成で10300円]
印旛日本医大(19.6㎞)=16420円[自治体助成で12320円]

こんな話は作り話では…と疑われる方もいらっしゃるかと思いますので、MAKIKYUの家族が利用している自治体助成通学定期券の画像を載せておきます。(氏名と発行No.は修正しています)


この余りの惨状に悲鳴を上げて、他の街へ移住される方も大勢いらっしゃいます。それでも北総監獄に居る人間は、MAKIKYUの様に止む無く幽閉されて、余りの酷さに嘆いている場所です。

この記事を読まれて、「開発を止めた某鉄道」(元○○開発鉄道)がお値打ちと思われる方は別ですが、そうでない方は北総監獄に居住されない方が無難です。この路線の運賃は余りに常識外れな「ボッタクリ」以外の何物でもありません。

家賃や土地代が多少安くても、交通費がそれを上回りますので、今新居を探されている方で、この「開発を止めた某鉄道」(元○○開発鉄道)と周辺の他社線沿線で迷われている方は、迷わず他社線沿線を選ばれる事をオススメします。


北総監獄は本当に地獄です。交通費の呪縛で幽閉されます。後で嘆く羽目にならない様、こんな所には住まないのが一番です。←北総監獄住人(服役囚?)の嘆き


(長くなりましたが、最後までお読み頂きありがとうございます。)

BOOKMARK(リンク)を開始しました(060609)

2006-06-09 | Weblog
皆様、本日も「MAKIKYUのページ」をご覧頂き、ありがとうございます。

本日より以下のサイト様とリンクを開始致しましたのでお知らせ致します。


「撫順鉄道案内」(にしやん様)
中国東北地方・遼寧省撫順市に語学留学されているにしやん様のサイトです。
撫順は中国では珍しい都市型電鉄が走る街として知られ、中には満鉄時代の車両も残存しています。
このサイトでは撫順を走る都市型電鉄を中心に、その他遼寧省各地の鉄道を詳細に紹介されています。
URLは以下の通りです
http://www.geocities.jp/jite1935/
*現在は残念ながら閉鎖されています


「鉄道・航空機乗り歩き」(eoskiss様)
eoskiss様が出張先で撮影された、趣味の鉄道や航空機の写真を公開しているサイトです。
eoskiss様は関西の方ですが、関西に限らず各地を廻られ、首都圏など各地の鉄道を撮影されています。
URLは以下の通りです
http://ameblo.jp/eoskiss/


「さすらい人ダイジの乗りつぶし記」(ダイジ様)
電車大好きでいつも電車で通勤!更に「鉄道乗りつくしの旅」を実践されているダイジ様のサイトです。
ダイジ様も関西の方ですが、関西に限らず各地を精力的に廻られている様です。
URLは以下の通りです
http://blog.goo.ne.jp/noritsubushi21/



以上3サイト様とリンクを開始させて頂きましたが、他にもリンクを希望される方がいらっしゃいましたら、当ページのコメント欄等でお知らせ下さい。一応リンクは許可制としていますが、鉄道・バス関連のHP/ブログは勿論、その他の内容を取り扱うサイトでも、余程の問題がない限りOKです。 (詳しくは「このページについて」をご覧下さい) 写真は中国遼寧省・撫順市を走る、満鉄時代に製造された「ジテ」と呼ばれる旧型車両です。