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会津鉄道・会津浪漫号(外観編)~特異な珍車を3両連ねた特別列車

2008-05-31 | 鉄道[東北]

  

先日MAKIKYUが会津方面へ出向いた際には、第3セクターの会津鉄道にも乗車したのですが、その際には会津若松方から順に展望車両・トロッコ車両・お座敷車両という、特異な車両ばかりを3両連結した珍列車に乗車する事も出来ましたので、今日はこの列車に関して取り上げたいと思います。

この珍車群は「会津浪漫号」(時間帯や運行方向によって、更に花・風・星などの名称が付きます)と呼ばれる、主に週末などに運行される乗車整理券の必要な臨時列車で運行されますが、会津浪漫号の他にも貸切列車などで運行される事もあり、また会津浪漫号運転日(同列車が1.5往復運転の場合)の朝に会津田島→会津若松の片道のみ運行される臨時快速列車にも充当されます。

この臨時快速列車に乗車する場合は、乗車整理券は必要なく自由席ですので、普通乗車券や各種フリーきっぷ(会津ぐるっとカード・会津東武フリーパスなど、またJR只見線乗り入れ区間となる西若松~会津若松間であれば、青春18きっぷ(有効期間内のみ)などもOKです)のみで乗車でき、MAKIKYUが会津鉄道の珍車群に乗車したのはこの臨時快速列車なのですが、この列車では最前部の「風覧坊」と呼ばれる展望車のみ乗車可能で、後2両は締切となっていますので要注意です。

ちなみにこの珍車群3両の内、MAKIKYUが乗車した展望車「風覧坊」(乗車整理券を購入して会津浪漫号に乗車する場合、整理券購入時に任意の車両を選択できる模様ですが、臨時快速ではこの車両以外は締切で選択の余地はなく、必然的に展望車への乗車となります)は、JR東日本で廃車となったキハ40形の改造車で、会津鉄道ではAT-400と呼ばれる形式が付けられています。

JRグループ各社でローカル輸送用に大活躍しているキハ40形も、JR東日本ではワンマン改造を行っていない車両(他のJRでは単行用のキハ40形は殆どがワンマン改造車です)などで老朽化や余剰による廃車がボチボチ発生している状況で、廃車車両は概ね解体(中には石巻線女川駅前にある車両の様に、美しい姿で保存されている車両もありますが…)となっていますので、大幅にグレードアップして脚光を浴びる存在となっているこの車両は、JR東日本を離脱したキハ40形の中では、最も幸運な車両とも言えます。

トロッコ車両は今や一般営業でも関東鉄道常総線とJR久留里線でしか走っていない通勤型気動車・キハ30形の改造車で、こちらも会津鉄道ではAT-300と呼ばれる形式が付けられています。

最後尾のお座敷車両は会津鉄道発足時に導入された軽快気動車AT-100形の改造車で、この車両は形式変更はなく改造前と同じAT-103を名乗っています。

同形の原型は既に新型車への取替えで全て運用離脱していますし、他鉄道で導入された同形車も車齢は20年程度ながら、酷寒地での酷使などで老朽化が進んだ事もあって次々と退役していますので、この車両も今や貴重な車両になりつつあります。

この様な外観が大きく異なる3両を混成して走る姿は、例え全てが原型であったとしても充分過ぎるほど強烈なものがあり、まして3両全ての装いを改め、特殊用途の車両に改造して混結運行している事例は他に見当たりません。

会津鉄道でも「お座敷+トロッコ+展望車」の3両編成「お座トロ列車」は日本初!などとPRしている程(その気になれば、JR東日本などは容易に出来そうですが…)ですが、珍車ばかりを3両が混結して走る姿は、ただでさえ強烈な珍車それぞれを更に強調しており、会津を訪れる機会があれば是非乗車したい列車の一つと言え、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も機会がありましたら、是非この会津鉄道の珍車群に乗車されてみては如何でしょうか?

写真は展望車「風覧坊」を先頭にした珍車群3両による臨時快速列車と中間に組み込まれたキハ30形改造のトロッコ車両、最後尾に連結されたAT-100形お座敷車両です。

また車内の様子に関しても、近日中に追って取り上げたいと思います。

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SL会津只見新緑号~只見線で運行された臨時SL列車

2008-05-29 | 鉄道[東北]

  
  

数日前MAKIKYUは会津方面へ小旅行に出向いていたのですが、その際に乗車した列車の一つが「SL会津只見新緑号」と呼ばれる臨時列車で、この列車は5月24・25日の2日間、只見線で臨時運転されたSL牽引・全車指定席の客車列車です。
(今後も7月に同種列車の運行予定が発表されていますが、只見線でのSL運転日は非常に少ないです)

この列車は会津若松~只見間で運行(只見~小出間は臨時接続列車が別途運行され、この列車と乗り継ぐ事で只見線乗り通しも可能でした)され、MAKIKYUは旅行の計画に時刻表こそ活用しているものの、不勉強故に最新号などで臨時列車まで念入りに調べていなかった事もあり、この列車の存在を知ったのは運行当日の朝、それも宿泊していた会津若松駅前の某ホテル客室内からSLの姿を目撃(この地ではばんえつ物語号が週末などに運転されていますので、SL自体は比較的頻繁に姿を見る事が出来ますが、この列車が会津若松を発着するのは午後になります)して、初めてこの列車の運行を知った有様でした。

そのためふらりと会津を訪れ、この様な列車が走る姿を見れただけでも上等過ぎると言えるのですが、その後みどりの窓口で会津若松行きの指定席空席状況を伺った所では、当日にも関わらず、大都市圏とは離れている土地柄もあってか若干の空席が存在しているという答えが返ってきましたので、少々予定を変更してSL会津只見新緑号「会津柳津→会津若松」の指定席券を購入し、行程の都合もあって途中乗車で1時間程度(本当なもっと奥地の方が車窓も良く、3時間乗り通しても飽きる事はない列車ですが…)ながら、この列車に乗車してきました。

SL牽引の客車列車というだけでも、日本国内では相当な注目を集める存在ですが、極めて限られた日程でしか運転されない上に、SLは真岡鐵道から借り入れた車両で、日頃同社で運転される場合は50系客車を牽引する機関車が、これまた希少な旧型客車を率いている事もあってか、沿線も随所で列車を撮影したり、見送る姿が見られたのは印象的でした。

この列車はそれに加え、日頃SL列車が走らない只見線での運行でしたので、鉄道ファンはもとより沿線住民からの注目度も相当なものだったと感じられ、MAKIKYUが乗車した会津柳津駅では数分間の停車時間が設けられ、沿線PRのパンフレット配布や地元名産の饅頭販売などが行われていました。

MAKIKYUは中国で現役のSL列車には乗車した事があったものの、国内の営業路線でSL列車に乗車するのは実は今回が初めてで、たまたまふらりと訪ねた地でこの様な列車に乗車できたのは予想外の大収穫で嬉しい限りでしたが、車内や沿線の賑わい、それに発車時をはじめ派手に汽笛を鳴らす様などは、日本ではSLが特異な存在である事を改めて実感させられたもので、営業の第一線で活躍するSLとはまた異なるSL列車に乗車するのも、たまには面白いものだと感じたものです。

またMAKIKYUが旧型客車へ乗車したのも初めてでしたので、この観点でも今回のSL会津只見新緑号乗車は非常に貴重なもので、会津若松寄りから「スハフ42 2173+オハ47 2246+スハフ32 2357」の順で3両が連結された旧型客車は、スハフ32だけが床が板張りになっていて客窓も小さいなど、他2両とは若干様相が異なっていたのは印象的で、この最後尾の客車はSLとの愛称抜群と言える古風な旧型客車の中でも、特に良い味を出しているものと感じたものです。

あと今時の日本では珍しい手動の客ドアは、扉毎に係員が配置されているのも、
中国の列車を連想させられるものがありましたが、開扉時には車内放送で指示が流れてから一斉にドア扱いを行う事や、希少な車両故にドアの手すりを係員がこまめに拭いている姿も旧型客車ならではで、こんな様子も滅多に見れないものでした。

それとこの列車では乗車証明書の配布も行っており、下り/上りでそれぞれの運行時刻まで記されたものになっている事にも感心させられましたが、会津柳津発の指定席券を購入するというだけでも、今後この様な機会があるのだろうか…と思う程貴重な機会でした。

まして他の目的でも使用していた会津ぐるっとカード利用で運賃免費(ぐるっとカードで只見線は会津若松~会津柳津間フリー乗車可)でしたので、僅か510円の指定席券だけでこの様な列車に乗車できるとは…と感じたもので、またこんな乗り方をした乗客が他にいたのかも気になるものです。

写真は会津若松駅到着時と会津柳津駅入線時のSL列車、会津若松駅停車中の客車最後尾と列車サボ(行先のみを示したシンプルな感じは、旧型客車と愛称もなかなかと感じました)、指定席券・乗車証明書(左側のお菓子は、会津柳津駅で発売されていた饅頭の詰め合わせです)と乗車中のワンシーンです。

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昨日は小旅行の途中で…

2008-05-25 | Weblog

一昨日・昨日の2日間、新幹線などを使う程の遠方ではないものの、MAKIKYUは1泊小旅行に出向いていました。

一応時刻表で行程は組んでいるとはいえ、最新号のみに掲載される様な臨時列車に関してはノーマークだった事もあって、その旅行先で昨日は予定外のSLにも遭遇し、いきなりその姿を見た時はビックリしたもので、それも最初にその姿を見たのはホテルの客室(このホテルの確保も某駅から最も近い上に、宿泊費もそこそこという動機で選んだだけなのですが…)からでしたので、偶然にも随分良い所に宿を確保したものと我ながら感心すると共に、日頃のMAKIKYUの不勉強さが現れたとも言えます。

昨日ダメもとでこのSL列車の座席指定券(全車両指定)の空席を訪ねたら、当日にも関わらず「空席あり」との事でしたので、急遽予定を一部変更し、一部区間だけとはいえこのSL列車にも乗車して来ました。
(そのお陰で今日は早朝から用務があるにも関わらず、昨日は深夜バスのお世話になる状況で、体力的には少々ハードでした)

2日間の小旅行では予期せぬSL列車への乗車という大収穫をはじめ、「MAKIKYUのページ」でも取り上げたい事柄が多数ありますので、追って近日中にボチボチ取り上げて行きたいと思いますが、以前の旅行中に乗車した交通機関など、まだまだ取り上げたい記事が山ほど…という状況です。

またこの記事の文章や写真を見れば、すぐにMAKIKYUが一昨日・昨日の2日間で何処へ出向いたのか分かる方も居られると思いますが、この写真を見て「○○駅」と分かる方は、コメント欄に是非どうぞ。
(近日中にこのSL列車に関する記事を公開予定で、その記事をもって解答とします)

<ちなみにヒントは以下の通りです>
1.JR線の駅でスイッチバック配線になっており、列車発車時にはこの駅だけの独特なオリジナル発車メロディも流れます
2.この写真の車両以外にも、同じ動力を用いた機関車がしばしば姿を見せます
3.大手私鉄某線まで乗り入れる、元特急用の気動車を用いた快速が発着しています

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城市巴士のトップドア車両~この様な車両を導入するメリットは果たして?

2008-05-22 | バス[中華人民共和国]

昨日中国四川省・成都市内を走る2階建てバスに関して取り上げ、その際に車両の塗装が「香港の某大手事業者と非常に類似」と記しましたが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中でも、この様な話をしてもご存知の方はごく一部かと思いますので、今日は久々に香港のバスに関する話題として、城市巴士に関して取り上げたいと思います。

城市巴士は英名で「City Bus」、また略称で「城巴」などと呼ばれる事もあり、香港では以前「MAKIKYUのページ」でも取り上げ、九龍や新界と呼ばれる地区で幅広く路線を持つ九龍巴士(KMB・九巴)には及ばない新興勢力ですが、香港では大手事業者の一つに数えられる存在で、「黄色を主体に朱色と青の派手な塗装」が特徴的です。

運行エリアは香港島内の路線を主体としており、香港島内の路線を新世界第一巴士(First Bus・新巴)と呼ばれる事業者と2分する状況になっていますが、城巴も香港のバスでは一般的な2階建て車両がメインとなっており、平屋車両を見かける事がむしろ少ない状況です。

またMAKIKYUは城巴自体まだ一度しか乗車しておらず、それも香港島の南側を走る73路と呼ばれる路線(香港島の南側自体が余りメジャーなエリアではなく、そのエリア内を走る路線ですので、この系統に乗車した事がある方は少ないかと思います)に乗車しただけなのですが、2階建て車両も車種は色々ある様で、MAKIKYUが乗車した車両をはじめ、一部は客ドアが前1箇所のみとなっている車両も使用されていました。

2階建て車両でドアが1箇所のみとなれば、高速バスなどであればまだしも、市街地を走る一般路線にしては…と感じるもので、MAKIKYUが乗車した73路の様な比較的ローカルな路線であればまだ良いのですが、写真の973路の様に香港島を南北に縦断し、更に海峡を越えて九龍地区へ至る過海綫と呼ばれる路線でも用いられており、この様な路線では香港の中心部を突き抜ける事になりますので、これでは果たして乗降に手間取る事はないのだろうか…と感じたものです。
(余談ながら写真の973路の車両は、見た目はMAKIKYUが乗車した73路とほぼ同等の車両です)

ちなみに香港のバスは城巴に限らず基本的に「前乗り前払い」中降りで、日本の一部事業者で見られる「前乗り前降り」の運賃後払い(途中停留場では中扉しめきり)ではありませんので、中ドアのない車両を導入するメリットがどれだけあるのかも気になるものです。

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成都市内を走る路線バス(3)~この塗装は何処かで見た事がある様な…

2008-05-21 | バス[中華人民共和国]
数日前に発生した四川省の大地震は、未だにその被害の全貌すら把握できない程で、報じられている情報を耳にするだけでも…という状況ですが、今日は先日に引き続き、その省都である成都市内(壊滅的な被害が報じられている震源周辺の山村程ではありませんが、今でも混乱は続いている様です)を走る路線バスに関して取り上げたいと思います。

2階建て車両はMAKIKYUが2年程前に成都を訪問した際には、幾つかの系統で走る姿が時折見受けられる状況で、香港の如く2階建てばかりで平屋車がむしろ珍しく…という程ではないのですが、2階建て車両と言っても特別な観光向けのバスなどではなく、一般路線として運行されていましたので、運賃は他の非空調車と同じ1元均一となっていました。

MAKIKYUも成都市内で一度乗車する機会があったのですが、2階建てとは言えども所詮非空調車で、座席も中国では恒例の硬いプラスチック製ですので、乗車時間は20分程度でさほどの実害はなかったとはいえ、居住性は決して快適なものとはいえない状況でした。

ちなみにこの車両の塗装は、香港へ足を運ばれた事がある方はご存知かと思いますが、香港の某大手事業者と非常に類似しており、これは偶然なのか、それとも敢えて模倣したものなのかも気になる所です。

またこの車両は長江と呼ばれるメーカーの車両で、中国の大陸本土では四川省以外でも各地で見受けられる比較的メジャーなメーカーの車両ですが、大陸本土では恒例とも言える非力なエンジン音を奏でて走り、車両自体もこの車両はマニュアル車(シフトレバーは一般的なロッド式)となっていました。

そのため見た目は香港のバスを連想させられるとはいえ、通行方式の違い(大陸本土は右側通行ですが、香港は左側通行)を別としても格段の差があり、また2階客室へ上がる階段も車両後部に設置(MAKIKYUが香港で乗車した2階建てバスは、階段が比較的前の方に設置)されているなど、内容的にはカラーリングとは裏腹に、香港の2階建てバスとは随分異なるバスだった事が印象的でした。
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トラバーサーへの体験乗車~停車位置にも注目

2008-05-20 | 交通関連イベント等

 

先日開催された秩父鉄道の「2008わくわく鉄道フェスタ」では、大目玉とも言える1000形リバイバル塗装編成の並びや、この車両を用いた臨時列車の運転、それに広瀬川原駅の臨時営業といった事柄が大きな注目点といえますが、通常非公開となっている広瀬川原車両基地内のイベント会場ではそれ以外にも通常はまず…という事が幾つかあり、その一つがトラバーサーへの体験乗車です。

トラバーサーとは機関区や路面電車の車庫など、一部の鉄道車庫に置かれている車両移動用搬機で、通常トラバーサーが設置されている車庫内自体が、一般には非公開ですし、これを用いて車庫内の幾つも敷かれた線路の中で、別の線路へ車両を移動させる為に用いるものですので、営業列車がトラバーサーに載る事はまずありません。

まして乗客自身が乗車する事はまずない代物で、目にする機会があったとしても乗車機会は…という状況ですが、先日のイベントではこのトラバーサーへの体験乗車も実施されており、体験乗車コーナーはさほど混雑していませんでしたし、こんな体験は滅多に出来ず乗車料金無料という事もあって、MAKIKYUも初めてトラバーサーに体験乗車してきました。

このトラバーサー自体も両端にレールが敷かれ、車輪を用いていますので、鉄道車両というより車庫内設備の一つという位置づけとは言えども、見方によっては超広軌の鉄道車両と捉えてもおかしくない程で、鈍足ながらも居住性は決して良いものではありませんが、「2本のレール上を乗客を乗せて走る車両の線路幅が路線延長に匹敵、或いはそれ以上」という状況は滑稽なものです。

また今回のイベントでは乗客を多数乗せてピストン運行しており、迅速に運行する必要性がある反面、接続する線路とトラバーサー内線路の位置をあわせる必要性がない事もあって、トラバーサー乗降扱いの際にも、トラバーサー内線路と接続する線路の位置が目に見えるほどずれた状況となっており、多数の乗客を乗せた姿と共に、本来の使用目的ではまずありえない姿を見るのも、日頃公開されない車庫内でのイベントらしく、面白いものでした。

「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中にも、このイベントでトラバーサーに乗車されたという方も居られるかと思いますし、別の機会で乗車体験をお持ちの方も居られるかと思いますが、乗車された体験をお持ちの方は、その時の感想なども是非コメント頂ければ幸いです。

写真は多数の乗客を乗せて走る(?)トラバーサーと、線路の位置が随分ずれた状況で停車している停車中のトラバーサー内(降車時に撮影)です。

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秩父鉄道・広瀬川原駅~日頃旅客扱いは行っていない駅ですが…

2008-05-18 | 交通関連イベント等
   

昨日秩父鉄道では「2008わくわく鉄道フェスタ」が広瀬川原車両基地で開催され、MAKIKYUもこのイベントに出向いた一人ですが、この車両基地は通常旅客営業を行っているひろせ野鳥の森駅から、秩父方向に徒歩10分程度の場所に位置しています。

ただこのイベントでは、最寄駅となるひろせ野鳥の森駅からのアクセスの他に、このイベントへのアクセスの為に、車両基地内を発着する臨時列車が運行され、リバイバル塗装となった1000形(旧国鉄101系)が運用されましたが、この列車は日頃一般旅客が乗車する機会がない車庫線を走るという意味でも、非常に貴重な機会でした。

ちなみに広瀬川原車両基地を発着する旅客の営業扱いも、500mほどしか離れていないひろせ野鳥の森駅の構内扱い、或いは以遠の最寄駅と同運賃扱いにするのではなく、「広瀬川原」駅として旅客扱いを行い、運賃も広瀬川原駅のキロ数を適用(そのため熊谷駅から乗車した場合は230円で、ひろせ野鳥の森駅利用より70円ほど割高に)するなど、一日限りの臨時駅(以前にもイベント開催時に同様の扱いを行った前例あり)としては随分本格的で、MAKIKYUは同駅を初めて利用しましたが、この点もファン的には非常に面白いモノといえます。

その上今回広瀬川原駅を発着する列車の乗降扱いは、仮説ホームなどを用意する訳ではなく、船などで用いられるタラップの如く、列車到着時に可般式ステップをドアに合わせて設置し、ステップの設置されたドアから下車するという、少なくとも日本国内を走る一般鉄道の通常の営業運行では類を見ないもの(海外の低床ホームで乗降する路線では、駅名標だけでホームすらない所で乗り降りする例も多数ありますが…)で、広瀬川原駅を発着する臨時列車はイベント参加者で混雑しているにも関わらず、特定のドアからしか乗降できない事もあって、乗降にも結構な時間がかかる有様でしたが、これもまた普段では体験できない貴重な体験でした。

また広瀬川原駅は車両基地内に直接降ろされるという状況であるにも関わらず、車両基地内では臨時列車発着場所とは少々離れるものの、保線用車両展示位置にきちんと広瀬川原駅の駅名標が用意されていた事や、往路(広瀬川原行)は同駅名が印刷された乗車券の発売こそなかったものの、イベント会場(広瀬川原駅)内では、広瀬川原駅名の入った復路の硬券乗車券や、広瀬川原駅入場券(硬券・501号機関車のイラスト入り)まで発売され、入場券は「20.-5.17に限り有効」と印刷され、この駅の特殊性を示している辺りも面白いものでした。

この広瀬川原駅発着列車に乗車でき、同駅の乗車券(硬券)を入手できただけでも大きな収穫ありという所でしたが、今回のイベントでは目玉のリバイバル塗装車並びや広瀬川原駅営業以外にも面白いモノが目白押しで、これらに関しても近日中にまた別記事で取り上げたいと思います。

写真は本線から分岐してイベント会場の車両基地内(広瀬川原駅)に入る際の、熊谷発臨時列車からの前面展望シーン(熊谷方向からの広瀬川原行き臨時列車は先頭車が3両で唯一の冷房付電動車という事もあって、この手の列車ではただでさえ混雑する最前部は相当なものでした)、広瀬川原駅に到着した寄居からの臨時列車に可搬式ステップを設置する様子、広瀬川原駅名入りの硬券乗車券(一枚は熊谷から広瀬川原まで乗車する際に購入した通常の乗車券)、会場内にあった広瀬川原駅の駅名標です。
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秩父鉄道・わくわく鉄道フェスタへ行ってきました

2008-05-17 | 交通関連イベント等
 

今日は埼玉県熊谷市の秩父鉄道・広瀬川原車両基地で、「2008わくわく鉄道フェスタ」と呼ばれるイベントが開催され、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中にも、このイベントに参加された方も居られるかと思いますが、日頃人出が殺到するイベントの類には余り顔を出さないMAKIKYUも、今回初めて秩父鉄道のイベントに行ってきました。
(ちなみに秩父鉄道のイベントは、今回で4回目になる様です)

今回は日程に空きがあった事に加え、昨年鉄道博物館開館を記念して登場したリバイバル塗装の旧国鉄101系(秩父鉄道1000系)がイベント会場に登場し、しかもその車両を用いた臨時列車が、日頃営業運転を行わない広瀬川原駅(車両基地内)を発着するという事で、イベント参加前からこれはなかなか面白そうと感じたものです。

実際にMAKIKYUも往復の広瀬川原駅(イベント会場)発着臨時列車でリバイバル塗装車に乗車でき、またカナリア・スカイブルー・オレンジの3色が並んだ姿を見れ、それどころか先月新たに登場した黄色の警戒帯が入ったウグイス色の編成(関西線色)の姿も初めて見る事ができ、この車両が会場近くを一般の営業列車で走った際には敢えて徐行し、この編成も含めたリバイバル塗装4編成の競演まで見れましたので、わざわざ足を運んだ機会は充分にあったと感じるものでした。

イベントの様子などはまた後日改めて取り上げたいと思いますが、今回のイベントの目玉とも言えるリバイバル塗装1000系の並び画像を2枚ほど掲載して、今日の記事にしたいと思います。
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成都市内を走る路線バス(2)

2008-05-16 | バス[中華人民共和国]

先日中国四川省の省都・成都市を走る路線バスの中で、MAKIKYUが2年程前に同市を訪問した際に良く見かけた車両に関して取り上げましたが、MAKIKYUの訪問当時でも先日取り上げた非空調バスに混じって、それなりに空調バスも走っていたものの、発展著しい中国だけあって車両代替もハイペースで進んでいる様で、土地柄もあってか、この街でも今は結構空調バスの割合が高くなっている様です。
(それ以外に成都では地下鉄の建設も行われており、これが開業すれば現在専らバスに頼っている市内交通の状況も随分変わると思います)

そうなるとかなり古い部類に入るバスはどうなっているのか気になるもので、写真の車両は2年程前に成都を訪問した際に、火車北站(成都站)で見かけた車両なのですが、MAKIKYUが成都で見かけたバスの中では割合古めと思われる車両ですので、今も走っているのか気になるものです。

ちなみにこの車両は中国では典型的な前エンジンの車で、前扉が前輪の後にあるマイクロバス等でよく見られるドア配置が印象的ですが、車掌乗務の路線バスが今も各地で多数が走る状況(MAKIKYUが成都市内で路線バスを利用した際にも、車掌乗務のバスには何度も当たりました)を考えると、この手の車両が存在する事も分からなくないものです。

ただこの車両の車体には「無人售票」と書かれており、これはつまりワンマンバス
(このバスは前乗り後降り)ですので、これでは運賃収受等も…と感じてしまいますが、前エンジンのバスで前輪より前にドアを設置すると入口付近が随分狭くなりますので、その事を考えるとこの造りの方が良いのかもしれません。

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成都市内を走る路線バス(1)

2008-05-14 | バス[中華人民共和国]

 

つい先日中国・四川省で非常に大規模な地震が発生し、未だに被害の全貌すら把握できない状況ですが、聞き慣れない地名と共に次々と入ってくる情報を耳にする度に、未曾有の災害である事を痛感させられ、亡くなった方への冥福を祈ると共に、一刻も早い被災からの復興を願いたいものです。

ところで中国・四川省といえば、沿岸部から2000km程内陸に入った奥地に位置しており、どんな山奥でも100km程度で海に出られる某島国と比較すると、こんな話を聞くだけで中国の広大さを痛感させられる程で、今は不要不急の訪問は避けた方が良い状況となっているこの地には、MAKIKYUも私事ながら2年程前に一度足を運んだ事があり、飛ぶ事(=飛行機搭乗)がダメなMAKIKYUとしては、今まで足を運んだ事がある所で最も遠い部類に入ります。
(現在は交通機関にも大きな影響が出ている様ですが、平時であれば北京・上海・広州などからも丸1日以上は要するものの直通列車(寝台車と座席車の混成)運行もあり、時間に余裕があれば列車での成都訪問も可能です)

既に「MAKIKYUのページ」でも、成都から200km程度離れた楽山市郊外の沙湾を走る座席なしトロッコ列車が走る軽便鉄道や、芭石鉄路と呼ばれる軽便SL鉄道に関する記事(この方面は地震で被害が報じられているエリアとは逆方向ですが、何らかの影響は出ているかと思います)などを取り上げていますが、今日は久々に中国関連の記事として、この四川省の省都・成都市を走る路線バスに関して少々取り上げたいと思います。

写真はMAKIKYUが2年程前に成都を訪問した際には、ありふれた存在とも言えたタイプの車両で、MAKIKYUが列車で成都にたどり着いた後、すぐに宿泊先へ向かう際に乗車したバスもほぼ同等の車両でしたが、前面に「成都」と書かれた姿は、如何にも四川省の省都・成都を走る車両というイメージがあります。

前面にルーバーがあってエンジンも前扉付近にあり、2段ステップながらも段差が大きく前扉付近が狭くなっていますが、走行中には異様な臭気を放ちながら非力なエンジン音を奏でて這う様に走る様は、成都に限らず中国の路線バスでは典型的ともいえます。

非空調のこの様な車両では、運賃は割安(1元)ですので短距離の乗車であれば良いものの、湿度が高く蒸し暑い成都の土地柄での長時間乗車はかなり体力を消耗し、あまりオススメできるものではありません。

ただ火車北站(成都站)から大回りして、成都市内のバスターミナルの中でもアクセスが悪いと言われる街外れの石羊場汽車站(バスターミナル)へ向かう系統などで走っている姿も目撃しており、楽山方面などへ向かう長距離バスに乗車するために石羊場汽車站へ…というのであれば、このバスも市内移動の選択肢の一つにはなりそうですが、この系統を全区間乗り通すともなれば、座席も中国では典型的なプラスチックという有様ですので、例え座れたとしても結構疲れそうです。
(今はもう少し良い車が使われているかもしれませんが…)

また成都をはじめ、中国の路線バスに関してはまだまだ取り上げていない写真などが…という状況ですので、国内などの話題と合わせ、今後も時折中国のバスに関して取り上げて行きたいと思います。

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昨日の東海道線・日頃見かけない車両が偶然…

2008-05-12 | Weblog

 

昨日MAKIKYUは所用で横浜市内(=近場)を動き回り、東海道線を利用する機会があったのですが、その際には今や当たり前過ぎる存在の「某社レンズ付きフィルムに良く似た名称で呼ばれる事が多い車両」の代表格と言える車両に乗車(これは全然面白くないですが…)すると共に、普段東海道線では走らない車両にも2本程偶然遭遇する機会がありましたので、今日は日頃の「MAKIKYUのページ」記事とは趣旨を少々変えて、この普段東海道線を走らない車両2本に関して取り上げたいと思います。

1枚目は戸塚駅で撮影した189系と呼ばれる特急用車両で、直流区間用の特急形車両・183系に碓氷峠対策を施した車両(現在碓氷峠を越える区間は廃線となっており、実質的に183系と変わらない状況になっています)ですが、近年は新型特急車両E257系の台頭等によって主役の座からは降臨し、臨時では特急として運行される機会も残されてはいるものの、183・189系の定期特急列車での運行は見られなくなっています。
(183系を名乗る車両というだけであれば、国鉄から継承の老朽車に手を加えて使い続ける事が好きな会社では、今でも一部線区の特急として第一線で活躍中ですが、この車両は他形式からの改造車で実質的には全く別物ですので、ここでは除外します)

ただ特急の花舞台から退いた183・189系は、廃車となった車両も多数あるものの、特急での活躍時代にそこそこ手を入れた車両なども多数あり、まだ使い続ける事はできる車両も多い事から、ごく一部は「妙高」号などの定期列車で使用されています。

また一部は波動用車両に回されており、この編成は旧国鉄特急色を纏った編成が多い事から、被写体としても結構人気がありますが、臨時列車などによく用いられ、この代表格といえる列車としては、青春18きっぷシーズンの週末などに臨時運行される快速「ムーンライトながら」号の臨時便(91・92号)が知られています。

それ以外にも臨時快速列車や団体貸切列車などでの出番が多い状況ですので、東海道線の横浜周辺でも時々姿を見かけますが、全て不定期列車ですので、日によっては183・189系の姿を全く見られない事もあり、姿を見る事ができるとしても1日に数本ですので、偶然遭遇すればちょっと気になる存在と言えます。

ちなみに昨日遭遇した189系は修学旅行専用列車として走っており、多少古い車両とはいえ、リクライニングシートで悠々自適の旅は、決して安いとは言えない普通運賃を払って、「レンズ付きフィルムに良く似た名称で呼ばれる事が多い車両」の薄暗く貧相な車内に2~3時間程度身を置く事も当たり前という現状(東京都心やそれ以南から、宇都宮や前橋などへ普通・快速列車で向かう場合などが該当し、一部の方はこれを「修行」と呼んでいる様です)では、高割引の学生団体でそれも小児運賃適用の小学生にはかなりの贅沢…と感じてしまい、この修学旅行専用列車は「特急」扱いなのか、それとも「快速」扱いなのかも気になる所です。

もう一本は南武線用の205系で、これは所用で戸塚区内の某所を歩いていた際に、普段の東海道線では見慣れない感じの車両が…と思い、とっさにコンデジを構えて撮影したものです。

慌てて撮影した事もあって、かなり中途半端な感じの写真ですが、工場などへの入出場か試運転で走っていたものと思われ、MAKIKYUは車両のグレードを考えると喜んで乗りたい電車とは感じませんが、こちらは臨時列車でも営業運転で戸塚周辺を走る機会はまずないだけに、この場所での珍客という度合いでは、189系を遥かに上回る存在と言えます。

この205系の客扉窓は小さいタイプで、これは205系の中でも初期車に当たりますので、山手線からの転属車両という事になりますが、南武線はこの車両が配属当初に走っていた山手線と同様に、首都圏JR通勤線区の中でも比較的駅間が短く、さほど高速で走行する様な路線ではありませんので、複線区間をのんびりと走る印象が強い黄色(+オレンジと茶色)帯の6両編成が、場違いとも言える3複線(東海道・横須賀線と貨物線)区間を高速で突っ走る様は、非常に違和感を感じたものです。

これがもし205系でも比較的駅間の長い武蔵野線や京葉線辺りを走る車両であるならば、同じ205系で珍客とは言っても、ここまで違和感を感じる事は…という気もしますが、たまに日頃見かけない車両に偶然遭遇するのも面白いものと感じさせられたものです。

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岩国市営錦バス(2)

2008-05-11 | バス[中国]

 

昨日取り上げた岩国市営錦バス(以下錦バスと記します)は、MAKIKYUが乗車した雙津峡温泉方面へ向かう路線以外にも、錦町駅などのある広瀬地区から幾つかの路線が運行されており、MAKIKYUが錦町駅で錦バスを下車してから、列車に乗り継ぐまでの短い間でも、駅のすぐそばに停車している数台の車両の姿を見ることが出来ました。

見かけた車両は日野製マイクロバス3台、その内1台は少々古めの車両で、あとの2台はコミュニティバスなどでおなじみのリエッセでしたが、RBとリエッセの一台はクリーム色と薄緑色に朱色のラインが入った塗装となっています。

これはかつての錦川清流線NT-2000形が纏っていた塗装を連想させられますが、一応錦バスではこの塗装が標準塗装となっている様で、錦町が岩国市に編入されたにも関わらず、古めの一台は相変わらず「錦町」という表記が残存しているのも特徴です。

2枚目の写真(日野リエッセ)の右脇には、もう一台リエッセが写っています(2台並びの写真はあまりに写りが悪いので、こちらを掲載しました)が、このリエッセは少々新しい車両なのか、中ドア付きの車椅子対応車両となっており、この車両は白一色という極めてシンプルな塗装でした。

この他にもMAKIKYUが錦バスに乗車している際には、昨日取り上げた車両とほぼ同等と思われ、錦バス標準塗装(?)を纏った日野製中型車を一台目撃しています。

また錦バスで使用している車両なのか、それとも旧錦町の自家用用途で使用している車両なのかは分かりませんが、錦町駅近くでやはり錦バス標準塗装の三菱ローザも一台目撃しており、車両のバリエーションも幾つかありますが、これらの車両の中には写真で整理券発行機の存在が確認できる車両もあり、整理券発行を行うか否かを路線毎に決めているのか、それともやってくる車両次第になってしまうのかも気になるものです。

ちなみに錦バスの路線の中には、山間の奥地へ入り込む路線だけでなく、隣接市町へ至る路線も幾つか存在しており、県境を跨いで六日市へ抜け、そこから高速バス(広島~益田を結ぶ路線で、益田方面へは途中日原を経由します)に乗り継ぐ事や、六日市で更に路線バス(休日運休で便数も少ないですが…)で日原へ抜ける事ができ、バス乗り継ぎで未成線となった岩日北線を偲ぶルートを辿ることも出来ますし、市販の時刻表に時刻は掲載されていませんが、周南市の須金へ至る路線(錦バスは3往復しかなく、その先の接続も必ずしも良いとは言えないのですが…)と防長交通の路線バスを乗り継ぎ、徳山へ抜ける事も可能です。

便数の少なさや時間の制約もあって、MAKIKYUはこれらのルートには乗車できなかったものの、錦川鉄道乗車と合わせ、これらのルートを走る錦バスに乗車されるのも面白いかと思いますので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も機会がありましたら、是非これらのルートも試されてみては如何でしょうか?

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岩国市営錦バス(1)

2008-05-10 | バス[中国]

 

「MAKIKYUのページ」では何度かに渡って錦川鉄道に関する記事を取り上げてきましたが、この錦川鉄道の終点、錦町駅からは通称80条バスなどと呼ばれる自治体運行による白ナンバーの路線バス(過疎地などで自治体のみに認められている特例です)が発着しています。

この路線バスはかつて錦町が運行していましたが、現在錦町は他の錦川鉄道沿線町村などと共に岩国市に合併された事もあり、このバスは現在「岩国市営錦バス」(以下錦バスと記します)として運行しています。

普通に考えると「岩国市営バス」でも良さそうですが、岩国市は以前からJR岩国駅周辺などの市内中心部に市営バスを運行しており、岩国市交通局を抱える中で、これとは別の部署が別形態で路線バスを運行するため、この様な名称になったものと考えられ、この様なバスは錦バス以外にも岩国市内では幾つか存在しています。

錦バスの運行は現在、他の錦川清流線沿線の自治体バスと共に、岩国市などが出資する第3セクターの錦川鉄道に受託されていますので、錦川鉄道は直営の路線バスこそ運行していないものの、実質的に錦川鉄道バスと言っても過言ではない存在となっています。

ちなみにMAKIKYUは錦町→雙津峡温泉間でとことこトレインに乗車した後、雙津峡温泉から錦町駅へ戻る際に錦バスを利用したのですが、MAKIKYUを除くとことこトレイン利用者は全て往復でとことこトレインを利用しており、時間帯の関係もあってか錦バスの利用者は他に途中停留所から一人乗り込んできただけという状況でした。

雙津峡温泉を通る錦バスは2路線存在しており、更に奥の山中へ路線が通じているのですが、2路線合計でも運行本数は6往復程度ですので、運行時刻を事前に調べておかないと利用し難い状況ですが、とことこトレインと組み合わせ、往復で異なる交通手段を用いて錦町~雙津峡温泉間を移動できるダイヤとなっている便も幾つか存在していますので、とことこトレインと乗り比べてみるのも面白いもので、万が一とことこトレインが満席で乗車できない時(可能性は低いと思いますが…)の交通手段としても、知っておくと便利かと思います。

MAKIKYUが乗車した際のバスは1枚目の写真の車両で、ハイバックシートが並ぶ日野製中型車は、路線バスとしてはそこそこ高級な部類に入りますが、この車両はかつて自治体がスクール輸送などの自家用で使用していた車両を譲り受けた様で、この塗装の車両は錦バスでは一台のみの存在との事です。

また錦バスは前乗り前降り(少なくともMAKIKYUが乗車した車両は)、大半が自由乗降区間となっている多区間運賃後払いの路線バスで、路線によっては片道運賃が1000円を超える区間も存在しています(MAKIKYUが乗車した路線でも最高金額は800円を超えており、錦町駅~雙津峡温泉・深須郵便局間では470円です)が、運賃表が地方の路線バスでは時折見かける三角表(2枚目の写真)となっているのはともかくとしても、利用者の大半が地元の乗客という事もあるのか、運賃表示器や音声合成装置などによる車内アナウンスはおろか、MAKIKYUが乗車した車両では整理券発行機すら存在していない事には驚かされたものです。
(信用方式による運賃後払い路線は、都内均一区間用の車両を用いている松戸駅→戸ヶ崎方面へ向かう千葉~埼玉県跨ぎの京成バスなどが有名(松戸駅方向は前払い)ですが、区数が多い錦バスの様な事例は余りないと思います)

そのためMAKIKYUが乗車した際には、整理券発行機が見当たらないので運賃前払いかと乗務員の方に尋ねた程ですので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も錦バスに乗車される機会がありましたら要注意です。
(余談ながら同じ岩国市内を走る岩国市営バスは、整理券方式運賃後払いながらも、デジタル運賃表示器や整理券発行機、音声合成装置による車内案内放送などがあり、山口県内共通バスカード対応のバスカード機器も備えています)

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錦川鉄道・とことこトレイン(車両編)

2008-05-09 | 博物館・保存施設等

   

先日「MAKIKYUのページ」では、錦川鉄道のとことこトレインに関して取り上げましたが、今日はその車両に関して取り上げたいと思います。

とことこトレインで使用している車両は、阿知須町(現在は山口市に合併)で2001年に開催された、山口きらら博と呼ばれる博覧会で使用した遊覧車2編成を錦町(現在は岩国市に合併)が購入したもので、この2編成が岩国市などが出資した第3セクターの錦川鉄道に貸与されています。

使用している2編成は、共にトヨタ製のトーイングトラクターが3両の客車を牽引する編成となっており、とことこトレインの路線は1000m以上の長さになるトンネルが2つ存在する事もあって、トラクターは天然ガス車両となっているのが大きな特徴で、2編成の形態は同一ながらも、塗装はそれぞれ異なるものになっています。

とことこトレインの走る岩日北線記念公園上の錦町駅~雙津峡温泉駅間では、路盤の幅は単線用で整備されており、列車交換駅や信号所などは存在していない事から、基本的には2編成の内どちらか一方が運用されており、多客期には2編成を続行運転する事もある様です。

客車は典型的なゴムタイヤのトロッコ遊覧車といった感じのもので、とことこトレインは時速10km程度の速度で、錦町~雙津峡温泉間約6km程度の区間を片道40分程度の時間をかけて走行します(路線バスで同区間は15分程度)ので、かなりゆっくりとしたものです。

それでも路盤の所々で凹凸が存在する事や、車両の乗り心地は見た目通りという事もあって、居住性はお世辞にも…という状況で、むしろその乗り心地を楽しむと考えた方が良さそうな乗り物ですが、これは全国数箇所で走っている観光用のトロッコ列車に乗車するのと同様と言えます。

最後尾の客車は過ぎ行く景色を眺めたり、撮影するには好都合な車両ですが、この車両は元々座席数が他車両に比べて少ない上に、車掌用の座席が1席設けらているのは要注意で、また鉄道(清流線)利用者向けの予約席は1両目に設定されています。

ちなみにとことこトレインの走る錦町~雙津峡温泉間の未成線は、全区間が岩日北線記念公園上という事で、とことこトレイン自体も公園内の遊具扱いとなっており、特に免許などの必要もない様ですが、交通機関ではなく遊具扱いとなっている事もあって、悪天候などの諸事情で急遽運休になる場合もある旨が客車内にも記されています。

あと鉄道(清流線)利用者向けの予約席以外は当日販売の自由席とはいえ、1編成の定員は55名となっており、定員超過の場合は乗車不可となりますので、岩日北線記念公園の未成線視察や、きらら夢トンネル見物などの遊覧目的で往復乗車を楽しむのであれば良いとしても、雙津峡温泉へのアクセスとして利用する場合などには注意が必要です。
(乗車券の発売場所も錦町駅となっており、雙津峡温泉駅から乗車の場合は乗務員(空席があれば…)となっていますので、特に要注意です)

ちなみにこのとことこトレイン、見た目は「トレイン」と名乗りながらも列車とは大きく異なる乗り物ですが、未成線区間の高架線を走る様を沿線から眺めると、ミニ列車が走っている様に感じさせられ、とことこトレインは観光用で、未成線ながらも悲願の列車運行!と錯覚させられるもので、全国に幾つも存在する未成線の数々も、今後錦川鉄道に習って活用される事がないのだろうか…と思うのはMAKIKYUだけでしょうか?
(既に未成線を活用している事例も皆無ではありませんが…)

写真はMAKIKYUがとことこトレインに乗車した際にやって来た編成の機関車と客車最後尾、もう一編成のとことこトレインと沿線から眺めた未成線(岩日北線記念公園上)を走るとことこトレインです。

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錦川鉄道・とことこトレイン(路線編)

2008-05-07 | 博物館・保存施設等

  
   

先日「MAKIKYUのページ」では、錦川鉄道で活躍する気動車に関して取り上げましたが、現在は錦川清流線と名乗る錦川鉄道は、国鉄時代には岩日線という路線名を名乗っており、この名前は岩国と日原(にちはら:津和野の近くにある山口線の駅です)それぞれの頭文字を取ったものでした。

現在の錦川清流線の終点は錦町となっており、こんな事を書くと「日原は?」と思う方も居られるかと思いますが、岩日線自体が廃線→第3セクター転換となる程の状況ですので、国鉄の財政難で錦町から先は工事が凍結されており、国鉄時代の岩日線という名称の様に日原までの鉄路が実現する事はなく、錦町までの盲腸線として現在に至っています。

しかしながら錦町寄りの区間は路盤などが概ね完成した状況のまま放置される事になり、未成線として永らく放置されていましたが、その内錦町駅から6km程山間を進んだ雙津峡温泉までの間で、2002年から「とことこトレイン」と呼ばれるトラクター牽引の遊覧車が走っています。

錦町~雙津峡温泉間の路盤は「岩日北線記念公園」という扱いになっており、このトレイン(厳密には列車ではないのですが…)はその遊具扱いで交通機関という位置づけではありませんし、とことこトレイン自体も岩国市が保有しています。

ただ「とことこトレイン」の運行は錦川鉄道が受託していますので、観光用で冬季を除く土休日や休暇期間の昼間のみの運行、また厳密には鉄道とは違った乗物ながらも、錦町~雙津峡温泉間は錦川鉄道の延伸区間と言っても良く、大抵は活用されずに放置されてしまう未成線を6kmにも渡って活用している事はレールファンとして喜ばしい事で、また未成線をこれだけ大規模に活用している事例は他にないという点でも、注目すべき存在といえます。

また「とことこトレイン」が走る錦町~雙津峡温泉間の岩日北線記念公園上路盤は、鉄道として建設されただけあって、カーブなどは非常にゆったりとした感じになっており、それこそ全国で幾つか存在する鉄道の廃線や未成線を利用したバス専用道路を連想させられるものがありますが、錦町~雙津峡温泉間にある途中の集落では1箇所駅を設置する予定があった事もあり、その痕跡が見られる辺りも面白い所です。

それに岩日北線記念公園上路盤を単に遊覧車が走るだけでなく、路線上に2箇所存在する長大トンネル(全長1000mを超えます)の内、錦町駅を出てすぐの所にある広瀬トンネル(きらら夢トンネル)と呼ばれるトンネルでは、トンネル内に蛍光石を用いた大規模なトンネル壁画があって、この場所で数分間停車して壁画を楽しめる様になっているなど、レールファンでなくても楽しめる様に趣向を凝らしているのも特筆すべき点と言えます。

ちなみにこの「とことこトレイン」は錦町~雙津峡温泉間で片道600円(往復はその倍額・片道のみでも乗車可)となっており、運転日が土休日など特定日に限られますので要注意(詳細は錦川鉄道公式HP内に掲載あり)ですが、錦町~雙津峡温泉間は路線バス利用(岩国市営錦バス)でも470円を要する事から、観光用の遊覧車という性質も考えると、その運賃設定はむしろ割安とも言えます。

錦川清流線の利用促進も兼ねている事から、同線を利用して訪れると、清流線の利用証明書(錦町到着時に車内精算する際に配布)を持参する事で100円引き(片道500円)となるのも有り難いものですが、鉄道利用の場合は電話での事前予約可能という特典も用意されています。
(MAKIKYUがとことこトレインに乗車したのは平日だけあって、予約なしで直接現地に赴きましたが、日によっては多客故に突然訪問しても、定員超過で乗車できない事もある様です)

この「とことこトレイン」、現在では山間の田舎町では大きな注目を集める観光資源の一つとなっており、とことこトレインを模したお菓子などの土産物なども売られている程ですが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も錦川清流線に乗車される機会がありましたら、是非もう一歩足を伸ばして「とことこトレイン」にも乗車して、雙津峡温泉まで足を伸ばしてみては如何でしょうか?

あと「とことこトレイン」で使用している遊覧車と、岩国市営錦バスに関する記事も近日中に掲載予定ですので、こちらはもう暫くお待ち頂ければと思います。

写真はとことこトレイン錦町駅と雙津峡温泉駅、雙津峡温泉駅周辺の様子ときらら夢トンネル内のトンネル壁画、乗車中のワンシーンと錦町駅の駅名標(雙津峡温泉駅にも同様の駅名標があります)、とことこトレインの乗車券(○鉄の印は鉄道利用を示しており、もう一枚のきっぷは錦川清流線の普通乗車券で硬券)です。

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