MAKIKYUのページ

MAKIKYUの公共交通を主体とした気紛れなページ。
初めてアクセスされた方はまず「このページについて」をご覧下さい。

韓国鉄道 セマウル号(2)

2006-06-27 | 鉄道[大韓民国・KORAIL列車]
昨日韓国のセマウル号について取り上げさせて頂きましたが、今日はその車内について紹介させて頂きます。

セマウル号の客室は、何となく日本の列車と似たような感じですが、KTX運行開始までは韓国の花形だった事もあり、日本のグリーン車に匹敵する程の大きく豪華な座席が並び、一般室Ilpansil(普通車相当)でも非常に快適なものとなっています。

このセマウル号も一部の列車には特室(グリーン車相当)もついている様ですが、一般室でもかなり豪華な座席を装備しており、何のためにあるのか不思議な感じです。

ちなみにセマウル号でソウル~釜山間(400㎞)を乗車した場合、所要時間は5時間程度とKTXの2倍ほどかかりますが、座席はKTXの一般室より遥かに高級で、また運賃も33000W(約4000円)程度ですので時間に余裕のある方にはオススメです。(韓国の方々にも人気がある様です)

ただこのセマウル号にも幾つかの弱点がありまして、この列車の大半はディーゼル動車で運行されていますが、両端の動力車にも20席ほど座席が設けられています。

MAKIKYUはここに2回ほど当った事がありますが、ここはディーゼルエンジンの振動が激しく、居住性が悪いです。

しかも防音がそれなりに施されている様で、エンジンの音を堪能できる状況でもありませんので、動力分散方式大国・日本で電車や気動車に慣れ親しみ、日頃動力車を選んで乗車するMAKIKYUでも、この車両はオススメできません。

またこの車両の座席が高級過ぎるのか、長時間乗車していると睡魔が襲って来る上に、窓が小さくまた傾斜がついていますので、窓際で車窓を楽しむにもやや不適な気がします。

その為セマウル号はどちらかと言うと、車内でゆっくりと休みたい方向けの列車と言った感が強く、全車座席指定で立席券も発売されないので車内も割合落ち着いた感じです。

この様な車両は夜行列車でもっと活用して欲しいと思うのですが、夜行列車の大半はムグンファ号ですので、MAKIKYUはこの辺り何とかならないものかと思う事が良くあります。