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北極温暖化で海底のメタンが放出され全世界に5900兆円の損害が発生!

2013-07-30 21:24:02 | 自然・環境問題・古生物
北極圏の温暖化が進み海底から大気中に温暖化ガスのメタンが大量放出されると、地球温暖化を加速し、全世界に60兆ドル(約5900兆円)の損害をもたらすとの研究結果を、オランダと英国の研究チームが30日までに英科学誌ネイチャーに発表しました。

 ロシア北東部が面する東シベリア海の海底は永久凍土で、その下に温室効果が二酸化炭素の20倍超もあるメタンが固体のメタンハイドレートの形で埋まっているそうです。ところが近年、メタンが大気中に漏れ出していることが判明したそうです。と言うのは、夏に海氷が覆わなくなり、海水や海底が温まって永久凍土が解けているためとみられているからです。

 チームは、この地域の500億トンのメタンが、2015年から10年かけて大気中に放出された場合の影響を試算しました。

 その結果、世界の平均気温が産業革命前より2度高まる時期が、現在の想定よりも早い35年に到来し、異常気象や干ばつ、洪水など温暖化による今世紀の世界の損害額は、これまで考えられていた400兆ドルにさらに60兆ドルが上乗せされるとしています。これは12年の世界経済規模の70兆ドルに匹敵する金額なのです。

 そして追加損害の8割は、アフリカ、アジア、南米の発展途上国にのしかかると指摘されているのです。もし想定どおりならば、先進国が産業革命以後、急速に二酸化炭素を大気中に放出し続けてきたことが現在の状況を生み出しているわけで、二酸化炭素などを多く排出する石炭の使用量などを抑えてくれと言っても、種をまいたのは先進国だから、それを自分たちに押し付けるなという事を言っており、温暖化対策が進まない理由の一つにもなっています。

したがってこうした問題を解決することは容易なことではないのですが、そうしている間にも北極圏の永久凍土からメタンガスが放出され続けていくわけで、人間の都合などは待ってくれません。その結果、日本の今回のような集中豪雨などの異常気象や干ばつ、洪水などが多発するようになるのかもしれません。

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