マックンのメモ日記

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これからの夏場などには、触ると炎症を起こす「やけど虫」に注意!

2014-06-09 15:42:43 | 健康・医療・スポーツ
肌の露出が増える夏は虫による被害も増えます。蚊や蜂などに刺されて不快な思いをする人は多いですが、アリに似ている通称「やけど虫」にも注意しましょう。この虫の体液に触れると、やけどの時のように皮膚に水膨れなどができて痛みなどが生じます。体についても潰さないで、そっと取り除いたり吹き飛ばしたりするようにしたいですね。

ある女性はジョギングで草花が生い茂る河川敷や森林などを週2回ほど走っているのですが、昨年6月にふと見ると小さな虫が腕にくっついているのに気が付き、手で払いのけたのです。その際、虫から出た体液がついてしまいました。帰宅してしばらくすると腕にひりひりした痛みが走るとともに、線上に赤い発疹や水ぶくれができていたのです。皮膚科に行くと「やけど虫の体液に振れたことによる線状皮膚炎」と診断されました。

やけど虫の正式名称は「アオバアリガタハネカクシ」と言って、体長6~7mで細く小さく、形はアリに似ており、頭や尾の先端部、胸の一部などが黒、他はオレンジ色をしています。川岸や池、田畑、草むらなどの湿った地表に住み北海道から沖縄まで全国各地に分布しています。この虫は梅雨の時期から夏にかけて最も増えるそうで、明かりを求めて飛ぶこともあり、春~秋は街灯などの光に集まります。

やけどをした時のように発疹や水ぶくれが起こるのは、この虫の体液に「ペデリン」と言う有毒物質が含まれているためで、成虫だけでなく卵、幼虫、さなぎもこの物質を体内に持っているそうです。津田教授によると、やけど虫は攻撃的でなく、ヒトの皮膚にくっついても噛むことはなく、むしろ臆病で逃げようとすると言います。ただつぶしたりむやみに払い落としたりすると、体液が糸のように付着します。そのままにしておくと約10時間後に、線状の赤い発疹ができ、水膨れになると言います。

また目などに入ると激し痛みを伴い、結膜炎などを引き起こしますので注意が必要です。治療では湿疹・かぶれ用のステロイドの塗り薬やかゆみ止めの内服薬を使います。ただしメントールが入っている虫刺されの塗り薬は患部を刺激するので使わないようにしましょう。きちんと治療すれば5~10日ほどで直りますが、水ぶくれがある場合などは傷跡が残る場合もあります。

被害を避けるには、虫の体液に触れないことが大切です。やけど虫が肌に触れても、素手でつぶしたりせず、息で吹き飛ばしたりそっとハンカチなどで払いのけるのが良いでしょう。念のため、水で肌を洗えば、問題ありません。もし体液が付着してしまったら、すぐ石鹸で洗い流します。夏場はやけど虫のほかにもガの幼虫である毛虫などでも触れると皮膚炎が起こるケースもあります。

半袖半ズボンなどで散歩や運動などをする際は、虫よけスプレーを活用すると良いかもしれません。もし虫のトラブルが起きたら、早めに皮膚科などを受診し、症状を悪化させないことが大切です。

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