マックンのメモ日記

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巨大クラゲ(エチゼンクラゲ)で地球を救う!

2012-03-25 23:39:05 | 自然・環境問題・古生物
大型の食用クラゲの1種で、傘の直径が2メートル重さ150キログラムになるものもあり、体の90%以上が水分で占められています。もともとは東シナ海、黄海、渤海から日本海にかけて分布していますが、ときに大量発生し、そのため漁網を破るなどの被害を与えるため、漁師さんの間では海の厄介者扱いされています。最近の研究では毒性が高めであることもわかっていますが、日本では人が刺されたという報告はほとんどされていないようです。また、エチゼンクラゲには国内に食用加工の歴史がなく、あまりに大量発生するため何かに他に活用方法はないかといろいろ考えられたのですが、結局これといった使い方がないのが現状で、このクラゲを持て余しているのが現状です。

しかしある人がこの厄介者のクラゲの利用法を思いついたのです。それは2005年のクラゲの大発生という記事を見てこれは使えるのではと考えたのです。つまりクラゲは体の90%が水分でできているということを知っていたので緑化に使えるのではないかと考えたのです。しかし山の知識はあってもクラゲの知識がないのである水産会社に協力を仰いだのです。しかし早々壁にぶつかったのです。クラゲは塩分を含んでいるためこれをどう処理したら良いかと言う事だったのです。そこで閃いたのがナメクジだったのです。塩は水分を吸い取る性質があり、塩をかけられるとナメクジは、体からどんどん水が吸い出されてしまいます。これと同じ事をクラゲにもしようということなのです。

そこで大量の塩をクラゲに与え、ちぢませたものを10時間かけて乾燥させ、クラゲをチップ状にするのです。もともとクラゲ自体が水分を多く含むようにできているのですから、それを乾燥させてチップにしても、水をかければまた多くの水分を溜めこむはずで、保水剤になると言うわけです。実験では50グラムのチップでその8倍もの水を溜めこむことが分かりました。さらにこのクラゲには、燐酸、カリウム、窒素など肥料となる栄養素が含まれていることもわかったのです。木を植える穴にチップを入れておけば水を溜めてくれてなおかつそのチップが今度は木の栄養分となって成長を助けてくれるのです。つまり一石二鳥の効果があることがわかり、土壌改良剤にもなるのです。

チップを一緒に穴に入れることで木の成長に違いが出ることがわかりこれを2008年に学会に発表したのですが、一定の評価はしたものの、その事業に対して資金提供してくれる企業は現れなかったのです。そんな日本に失望していたとき、恩師の言葉を思い出したのです。それは「地球規模でものを考えよ」というものでした。日本では緑化に対する意識が低いと実感したのです。どうも日本という国は新たな取り組みに対して実績を上げると、それに対しての「やっかみ」や「妬み」のようなものがあり、それを認めようとしない雰囲気があるようで、人の足を引っ張る傾向がよくあります。結局、海外で評価があるとやっとそれを認めるという風潮があるのは情けないことです。

これに対して援助の手を差し伸べてくれたのが韓国だったのです。他国が目をつけているのに日本がそれを評価しないのではせっかくの技術なり発明が生かされないのがわからないのでしょうかね。そこでモンゴリナラという木の成長速度を調べたら、明らかに幹の太さも背の高さにも違いが出たのです。今ではアラブ首長国連邦の砂漠でも緑化計画も出てきているそうで、そのクラゲのチップの実力を世界が認め出しているのです。

例えば、地元の今治市にある火事で禿山になったところに植林をしているのですが、ウマメバシという木の成長を見ても4年間で、チップなしのは1,56メートルしか成長しませんでしたが、チップありでは2,1メートルの大きさに成長しているのです。こうした取り組みを国内でして実績を挙げているのにどうして日本ではこうした取り組みを全国に広げようという運動に繋がらないのか不思議でなりません。反対に韓国に援助してもらっているなんて言うのでは恥ずかしくないのでしょうか?

今、韓国経済に日本の家電業界がコテンパンにやられているのですが、こんなことをしているから負けるのだということがわかるような気がします。しかも製品だけでなく昨日くらいのしんぶんに、日本が唯一世界で競争力を持っている部品にまで手を広げようとしているという記事が出ていました。もし部品まで韓国製に負けたら日本の競争力のあるものはなくなってしまいます。今回の事例を見ていると部品でも韓国に負けてしまうのではないかと心配します。

この教授曰く、「過去の歴史を見れば緑がなくなって滅んだ文明はたくさんある」と言っています。日本も緑化に不熱心でいると、気が付けば国土が荒廃し日本の文化が滅んでしまってもおかしくないのではとさえ思えてきます。

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