マックンのメモ日記

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サイバー犯罪に巻き込まれないためには!

2012-11-12 21:53:10 | ネット、ビジネス、IT
今回、インターネット社会を脅かす新手のサイバー犯罪が広がっています。そうした犯罪に巻き込まれないようにするにはウィルスへの自己防衛策や対処方法を知らなければ、自分が犯罪者に間違えられ、警察に連行され不利益をこうむることが今回の件で明らかになっています。警察に犯人だと疑われただけで連行され、拘置所に拘留されてしまいます。そして自分が犯人だと認めなければ認めるまで警察は自白書を取ろうとするので、理由をつけては拘置所に拘留させられ、連日の取り調べで大きな精神的苦痛を受け、取調べ期間が長くなれば会社も辞めなければならなくなる場合だってないとは言えません。そういう事に巻き込まれないためにも自分の身を守るには最低限のことはしておかなければなりません。

最近のサイバー犯罪の内容を言いますと、大きく分けて2種類あります。一つは他人のパソコンに忍び込んで所有者に成りすまし、犯罪予告文を自治体のホームページに書き込んだり、企業などに脅迫メールを送りつけたりした事件です。逮捕された人は結局、犯人ではなかったのですが、いずれも、インターネットのサイトからパソコンがウィルスに感染し、真犯人が遠隔操作で犯人扱いされた人のパソコンを操作していたのです。普通はウィルスに感染しても分からないようにして操作していて、足跡を残さないように消したりもしています。

もう一つは「フィッシング」と呼ばれる詐欺です。金融機関などのホームページを装った偽物の画面を作成し、預金者にIDやパスワードを書き込ませ、個人情報を盗んでいたのです。犯人はその情報を使って本人に成りすまし、不正な送金などを行っていたと言うものです。さらにはネット銀行などからのお知らせメールを装っている場合もありました。「フィッシング」詐欺と言うのは被害者をおびき寄せると言う意味からこう呼ばれるようになったのです。

なぜ無関係の人が逮捕されたかと言えば、警察は逮捕する証拠として、犯罪予告文などが書き込まれたサイトに残っていたネット利用者の痕跡を頼りに犯人を特定しているからです。それはIPアドレスと呼ばれるネット上の番地のようなもので、パソコン1台1台に付けられているものです。プロダイバーを経由して様々なサービスを利用した時にIPアドレスが記録に残るのです。だからそれが分かればパソコンの所有者が分かるわけで、警察はプロダイバーに捜査協力を求めIPアドレスを特定するのです。しかし今回はそれが遠隔操作で無実の人のパソコンから犯行予告文などが送られていたのですが、それが見破れなかったのです。

真犯人はこうしたネットの仕組みを逆手にとって、自らの存在を分かりにくくしながら、他人のパソコンを乗っ取り、犯罪を実行していたのです。例えば、「オニオンルーティング」と呼ばれる仮想回線接続により、通信を複数のノードを経由させることにより、匿名性を高めるのです。 暗号化が、あたかもタマネギの皮のように1ホップごとに積み重ねられることが名前の由来なのですが、実はこのTor(トーア、The Onion Router)は、TCP/IPにおける接続経路の匿名化を実現するための規格、及びそのリファレンス実装であるソフトウェアの名称です。

まさにこのたまねぎの皮のように、攻撃ルートを偽りいくつものパソコンを経由して犯行に及ぶのです。だから最新のIT技術を活用すれば無実の第三者も罪に陥れられるのです。当初はオニオンルーティングの開発元でもある、米海軍調査研究所によって作られたものなのですが、今では犯罪の道具として使われているのですから皮肉ですが、それが皮肉ではすまないほど今では誰でも(ある程度知識があれば)これを使えるのです。最初は軍事目的だったのでしょう。それが犯罪者の道具にもなっているのですからどうしようもありません。

自己防衛策としては、感染を100%防ぐことはできませんが、まずウィルスソフトを手に入れ、常に新しいバージョンにアップデートしておくことです。そしてウィルスに感染しそうなサイトを閲覧したり、怪しいソフトをダウンロードしないこと。ネットの掲示板に張り付けてあるアドレスに接続しない。見覚えのないアドレスに勝手に接続し始めたら接続を切る。また心当たりのない送り主からのメールは絶対に開けないこと。画面上に不自然なロゴや文字が載っていたら要注意。これはパソコンに関わらずスマホやタブレットでも同じことです。

自分の身は自分で守るのがネットでの常識なのです。効果的な対策と言うものはなく、自己防衛するしかないのです。