あとだしなしよ

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からゆきさん

2007年05月29日 | 日本映画
からゆきさん
1973年、昭和48年
監督:今村昌平
出演;今村昌平、善道菊代、福田庫八

からゆきさんと呼ばれる明治~昭和初期の東南アジアなどで
強制的に売春をさせられた女性達に対するインタビュー。

メインで出演されていたキクヨさんのしゃべりかたは、
落ち着いていてもの静かなかたのように見え、
卑しいところや、誰かを恨んでいる様子は全く感じなかった。
他の出演者のかたも、あっけらかんとした
明るい女性が多いように見えました。
しかし、その生活に耐えられずに
若くして亡くなったひともたくさんいらっしゃったようで、
やはり生活はきびしいものだったと推察され、
訪れる人も少ないたくさんの墓地が映し出さていた。
当時は、からゆきさんが先兵として
海外での日本人テリトリーを開拓し、
そのあとから日本企業が入っていったそうです。
また、彼女達の稼いだ外貨は
当時の日本の政府や経済界を多いに支えたそうです。
太平洋戦争時も積極的に金品を差し出したことも
あったようです。

当時は貧困が現在の視点では考えられないくらい大きく、
家族が生きていく為にはしかたがなかったこともあったようです。

追記:
からゆきさんとは大きくいえば、海外へ出稼ぎに行く人だったそうで、
男性の場合は“からゆきどん”と呼ばれていたそうです。
男性の場合も大変な目に合わされたそうです。

“福岡から沖縄までの人を集め、これに広島、和歌山の出身者など合計五百余人をのせてメキシコへ送った会社がある。メキシコの銅山募集に対して、坑夫を送るといつわって農民を送ったもので、やはり銅山では農民は受け入れてくれず、武力で追い散らされた。移民会社の責任者が逃げて、おおぜいのからゆきたちがさわいだためである。このとき十人あまりがジャングルに追われて生死不明になっている。
やむなくメキシコ政府によって送り返されることになり、やっと横浜に帰り着いた。ところが東洋移民会社となのるこの会社は、からゆき一同が損害を要求する気配があるというので、外務省を動かし水上警察をとおして、上陸禁止の処置をとった。船中では食料も水も不足して病人も死人もでていた。
「からゆきさん」 森崎和江より引用”


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