橋本忍さんのインタビューを見る。そのなかで七人の侍を作る前に二つボツになった脚本があったそうで、その際に研究された昔の武士の話が面白かった。昔のびんぼう武芸者はどうやって武者修行をしていたのか?メシはどうやって食っていたのか?武者修行で各地の道場を訪問して手合わせをするのだが、そのときに道場で夕飯を食わしてくれる。また朝の出発時には飯をもらえたそうだ。これで修行の旅が続けられる。でも道場が無い場合はどうするのか。。その場合は寺を訪ねる。その場合も夕飯と朝飯は貰えたそうだ。しかし、寺もなかったらどうするのか。そのときは百姓の村を訪ねる。当時野盗などで物騒だった農村を賊から守るのだそうだ。この、他の脚本を描く為に調べた武者修行の貧乏侍の話が七人の侍の発想の元となったそうだ。資本主義ぢゃないのだ。また、脚本を練るときは脚本を書いた紙を旅館の広い部屋に広げて、このシーンはいらないとか、こっち持ってきてとかのブラッシュアップをしたそうだ。「種も仕掛けもありません」ではなく、「種も仕掛けも盛りだくさん!」だそうだ。また、駆け出し時代勤め人をしながら脚本をかいたそうで、それは朝の通勤の1時間45分を利用して作られたそうだ。このエピソードのあとにも一見無駄で非合理的にも見える長距離の汽車による移動の際に発想の転換が得られたお話をされていた。この汽車でも移動時間がなにかのキーワードになるような気もする。競輪の戦術のマクリの方法で本を書いたという、「砂の器」の話など興味深かった。氏は競輪好きだそうで、黒沢監督に「君は博打打ちだ」と言われたのが印象に残ったそうだ。現在「わたしは貝になりたい」の脚本を書き換えたリメイク版が作成されているそうだ。
番組で紹介される映画の全部がおもしろそうで、みんなみたいと感じた。
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