あとだしなしよ

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トモダチ作戦、福島の高校生

2011年06月28日 | 原発
トモダチ作戦 軍の論理に無防備な国よ
2011年6月24日 3
 東日本大震災に伴う米軍の災害支援「トモダチ作戦」は、放射能に汚染された戦場を想定した訓練だった。米紙ウォールストリート・ジャーナルが伝えている。
 この訓練は、福島第1原発事故をテロ集団が核汚染を引き起こす爆弾を爆発させたと見立てて実施。在沖米海兵隊の第31海兵遠征部隊(31MEU)が参加した。米軍は「放射性環境下では最も有名な作戦になるだろう」と評価する。
 しかし、航空機37機、300以上の車両、主要装備などが放射能汚染の影響を受け、航空機の除染に1カ月を要した。だが除染作業の場所を含め海兵隊から沖縄側への説明は一切ない。基地周辺環境への影響はないのか。県や関係自治体に連絡するのが筋だ。米軍の対応は無神経も甚だしい。
 在沖米軍はこれまでも、核戦争を想定した実戦訓練を沖縄で秘密裏に行ってきた。
 例えば、米ロが大量の核兵器を保有した冷戦時代、米軍は核模擬爆弾の投下訓練を伊江島で繰り返した。日本政府は1972年3月、この核訓練の存在を国会で追及されても、しらを切った。
 外交記録によると、日本政府は水面下で訓練中止を求めたが、米側から演習は日本を守るために結ばれた日米安保条約上、何の問題もなく実施できると回答されると、手のひらを返したように核投下訓練を肯定。米軍の利益を優先した。
 今回のトモダチ作戦で海兵隊は日本には恩を売りつつ、米国内向けには海兵隊不要論を打ち消すべく、核がらみの事態への対処能力を最大限にアピールした。
 軍隊は軍の論理でしか動かない。戦後66年たった今でも通じる、沖縄発の教訓だ。
 「トモダチ作戦」については、各方面で日米同盟の絆を示す成功例として評価する傾向が強い。兵士の献身的な働きぶりには敬意を払う。震災の惨禍を前に、国民が感謝するのも不自然ではない。半面、彼らが所属する海兵隊が戦後沖縄でどれだけ傍若無人に振る舞ってきたのか。その点にも思いを巡らせてほしい。
 「トモダチ作戦」の成果を踏まえ、日米は今後、全国の自治体と米軍との防災訓練を強化するという。米軍が日本中の空港や港湾などで訓練を行うのは歓迎すべきことか。軍の論理の先走りに、この国はあまりに無防備ではないか。

トモダチ作戦 軍の論理に無防備な国よ - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース


放射線量:被ばく低減へ知識還元したい…高校生が独自研究

2011年6月27日 2時32分 更新:6月27日 2時48分


さおの先に付けた線量計とウェブカメラを使って、空間線量の高低差を調べる県立福島高校の生徒ら=福島市内で2011年6月26日、貝塚太一撮影
 身近な場所の放射線量を測定したり、放射性物質の特性を研究する活動を福島県立福島高校(福島市)の生徒9人が行っている。公表された放射線量の結果に一喜一憂するのではなく、自分たちの手で現状を知り、正確な知識を身につけることで、被ばくリスクの低減などに役立てようとしている。

 26日午前9時。福島市中心街にある14階建てマンションで、同校独自のカリキュラム「探求クラス」に参加している2年生5人が教師の指導を受け、放射線量の測定を始めた。

 長さ4メートルのさおの先に結びつけられた簡易放射線測定器のデータが、ウェブカメラを通してパソコンに表示される。マンション管理組合の許可を得て、各階の通路から、それぞれの高さの放射線量がどのような値を示すか計測した。これまでに、校庭で採取した土を真水や食塩水などに混ぜ、ろ過した後、自然に乾燥させると放射線量はどうなるかといった実験も行っている。

 ◇8月に成果発表…福島高校
 活動のきっかけは4月中旬、県が学校など県内全域で実施したモニタリング調査だった。同校は屋外活動制限値を下回ったが、いつ誰がどのように測ったのか分からないまま安全だとされたことに疑問を持った生徒たちが、自ら測ることを希望したという。

 校内の放射線量を詳細に把握しようと5月、700カ所以上を測定し、放射線マップを作製。側溝の線量が高いことを早い段階で突き止め、除染などの対策に役立ててきた。

 生徒が放射線量の測定に携わることについては批判もあるが、原尚志教諭(52)は「生徒が自分たちの生活の場で起きている状況を自ら把握することで線量の高い場所を避けるなど正しく行動できる」と指摘。2年生の佐藤萌さん(16)は「あらゆるケースを調べて地域の人たちにも知識を還元したい」と話した。

 福島高校は、理系教育に重点を置く文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されており、研究成果は8月に開かれる「SSH生徒研究発表会」で披露する。【金寿英】
放射線量:被ばく低減へ知識還元したい…高校生が独自研究 - 毎日jp(毎日新聞)

文科省より頼もしいですね。