あとだしなしよ

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嘘だらけのヨーロッパ製世界史

2007年05月31日 | 
嘘だらけのヨーロッパ製世界史
著者:岸田秀

アメリカ人の作家で今だと“ゲド戦記”が有名なアーシュラ・K.ル・グィンは
小説中の架空の惑星の語り部にこんなことをいわせている。
動物は言葉をもたない。
彼らには本能がある。わかるかね?
彼らはやり方を知っている。
どこへいけばよいか。どうやって行けばいいか。
本能で知っている。
だがわしらは本能を持たない動物だ。そうじゃないか?
本能をもたない動物だ。なんと奇妙な話。
我々はかわりものだ。
どうやっていくか。なにをやっていくか、
いちいち話あわねばならぬ。
それについて考えなければ、研究しなければ、
学ばなければならね。
そうじゃないか?

もしわれわれが世界を語らなければ、
世界のことはわからない。
そのなかで迷ってしまう。死んでしまう。
だがわれわれはそれをただしく語らなければならない。
真実を話せねばならない。
そうじゃないか。世話をし真実を語る。
われわれはそれを誤った。
コーポレーション・ステート(国家企業)が
支配する街で、彼らがウソを話し始めたときだ。
自分たちの他に真実を話せる者は
自分たち以外にいないと人々にいったので、
皆が彼らのいった同じウソを話さねばならなかった。
金のために人々を悪い方向に導いた。
ウソをついて富を得てひとに指図する。
世界が回るのを止めてしまい、
警察があとを引き継いだのも当然の話だ。

- 言の葉の樹 アーシュラ・K.ル・グィン

ほとんど岸田秀でびっくりします。
ル・グインは架空の星の話にしていますが、
この地球で“自分たちの他に真実を話せる者は自分たち以外にいない”
と言ったのはだれだろう。
奇蹟で海をまっぷたつにして海の底を歩ていったカミサマだろうか…

アメリカ人の作家、カート・ヴォネガットはこんなことを書いている。
わたしはこの文章を選挙前に書いているので、
ジョージ・W・ブッシュとジョン・F・ケリーのどちらが、
私達の新大統領になって…万事うまくいけば…
次の4年間を務めることになるのか、知ることが出来ない。
北欧系で貴族的な大金持ちであるこれら二人は、
言ってみれば双子のようなものであり、大方の人々と違って、
少々おかしな白子の双子と呼ばれるのがふさわしい。
しかし私にとってはこちらの事実が時宜に適う-
両候補共に、現在でもイエール大学の排他的な秘密結社
“スカル・アンド・ボーンズ”のメンバーであるという。
つまりこういうことだ…
どちらが勝利しようが、私達は
スカル・アンド・ボーンズ(骸骨と骨)大統領を迎えることになる…
地上や海、大気に毒を撒き散らしたおかげで、
全ての脊椎動物が…さあお立会い、
まさしく骸骨と骨だけに変わり果てようとしている時代にである。

なんと詩的な!

- 終末は近づいている(The End is Near)カート・ヴォネガット

アメリカ大統領のことをアルビノなんて痛快なことを言えたのはヴォネガットだけだろう。
“嘘だらけのヨーロッパ製世界史”で中心に検証されるのは
黒いアテナ”(ギリシャ文明は黒人のエジプトの植民地下で創られたか
エジプトの影響を多く受けているとする本らしい)で、
その他のユダヤ史や大日本帝国のことなど
色々とすごく興味深いことが書かれています。
私は岸田秀の日本兵に対する弔い合戦みたいにも思えました。
あの人たちをどうやって止めたら良いのでしょうか…
第一議

人間の思うことは皆妄想である
哲学でも宗教でも唯物思想でも何でも
人間文化は全部妄想の文化である
現代文化は第二議の文化である
この文もまた……である
自然物は皆第一議の文化の花を咲かし
人間ばかりは第二議の花を誇りとし
これがために第一義の真と美を犠牲にし
軽蔑している
汝が汝を支配するとき
汝は死物となる
支配せず
支配せらざる汝は
生きた汝である
自然の汝である。

夢野久作

横浜港は赤潮?

2007年05月31日 | さまざまなことを!

これって赤潮?
海の水が赤みのある黒色で不気味です。
横浜港はきれいな海ではありませんが、これほど汚くはありません。
眺めていると世界が終わるみたいな気持ちになります。
いつもは魚が飛び跳ねるのが見えたりしますが、
今日は全然見えず、クラゲも死んでいるみたいでした。

- 横浜市環境創造局 赤潮の発生について
2006年6月の情報の上ページの写真とそっくりな感じです。

ちなみに明日から横浜開港祭ですがどうなんでしょうか…
花火大会はビームスペクタクルINハーバー の名前で土曜日のようです。
詳しくはこちら
イベント名 ビームスペクタクルINハーバー
イベント概要 光と音・水と花火のショー  横浜港を美しく彩ります。
開催日時
6月2日(土) 20:20~21:00
開催場所 臨港パーク前面洋上・メインステージ前