あとだしなしよ

Japanese text only..
落書きブログです。
報道記事の全引用は元記事消去への対応です。m(__)m

ショーシャンクの空に

2007年05月19日 | 外国映画
ショーシャンクの空に - The Shawshank Redemption
1994年 アメリカ
監督:Frank Darabont フランク・ダラボン
出演:Tim Robbins ティム・ロビンス 、Morgan Freeman - モーガン・フリーマン

スティーブン・キングが原作の映画はけっこうみていて、
私にとって「キャリー」、「シャイング」、「グリーンマイル」に続いて
この映画で4作品めの作品となりました。

無実の罪で無期懲役の囚人になってしまった
主人公の刑務所でのムゴイ生活が描かれていました。
どういうふうに惨いかというと…

 楽しいお食事には、ウネウネするイモムシごはん
 看守に暴行され
 人間のクズ達に目を付けられて
 集団リンチされ、オカマも掘られたり
 所長の隠し資産を作ったり

など、堪え難い苦難をヤクザ映画みたいに積み重ねていきます。
主人公のキャラが音楽を愛し読書好きの
イギリス紳士系のインテリで、
人間的にもやさしく、囚人に高校の資格をとらせたり
図書館の予算を嘆願して、予算を確保したりと
清純なキャラで、そのひとがひどい虐待をうけるわけで
よけいに同情をさそう作りになっていました。
このなかでも、主人公を追い回す胸クソ悪くなる人間のクズのヤロウの
描写がうまくて「たのむから死んでくれ…」と
思えるような残虐で卑怯者で弱いものいじめをするヤツで
グリーンマイルにも少女を暴行して殺す人物が出てきましたが、
このへんがこの監督のうまいところなのかなと思えました。
この手の人物が戦争に行って人殺しをするのかなとも思え、
なんとも嫌な気持ちになります。
「もうがまんできねえ!」と殴り込みをかけるのが
ヤクザ映画ですが、この映画も殴り込みはしないけれど、
「やったね!」と握手するかんじの
爽快な逆襲劇の結末にしてくれました。
老いた黒人の老人とのあたたかい友情が
ヒューマンドラマにもなっていたり、
囚人服でさえ格好良く見えたりして、
カッコイイひとは何着ても似合うんだなとか思いました。
あと人生の大半を刑務所で過ごした老人が仮出所して、
「若い頃に車を見たことがある。でも一台か二台だ。
 こんなに沢山車があるなんて想像していなかった。」
変わった世間についていけず、友人も刑務所にしかいない彼が、
ひとりぼっちで首つり自殺をしてしまうエピソードも印象的でした。

なんだかマイベストにあげるひとが多いので見てみたのでありました。
でも私は「シャイニング」のほうが好きだったりしますが、
ひとそれぞれということで…

第69回(1995年度)キネマ旬報ベストテン 第1位

ファンサイト:
ジワタネホ~ショーシャンクの空に