あとだしなしよ

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男はつらいよ 噂の寅次郎

2006年01月03日 | 日本映画
男はつらいよ 噂の寅次郎
1978年 昭和48年松竹
監督 山田洋次
出演者 渥美清, 大原麗子, 志村喬, 泉ピン子
あらすじ

マドンナの大原麗子は夫と別居中の女の役。熟年夫婦がメインで営む"とらや"は、忙しさを軽減する為に人を雇うことにして、そこにマドンナが勤めにやって来る。寅次郎は相変わらず旅のテキヤ。旅先で偶然にひろし(前田吟)の父親(志村喬)に出会う。彼のおごりで寅次郎は芸者を呼んで酒を飲み騒ぐ。学者風のひろしの父親は今昔物語の"死んだ妻の墓をあばく話"を寅次郎に話して寅次郎は少し神妙になる。古里の柴又に帰った寅次郎は例によって"とらや"で働くことになったマドンナに恋をする。

ある日、離婚届を出したマドンナはその足で"とらや"に勤めに出るが、寅次郎の無造作な問いただしに離婚したことを話させられ、『寅さん、私泣いちゃう』と泣き出してしまう。うろたえる寅次郎。後日、とらやの人達や寅次郎と食卓を囲むマドンナ。『明るい話をーしようょ』との寅次郎の問いかけに、とらやの人たちはそれぞれ話をするが、イマイチ冴えない。最後にマドンナが話しだす。『私のー。明るい話はーー。寅さんに会えたこと!』と話し、さらに『私、寅さん好きよ!』とまで言ってしまうマドンナ。みんなの前で、照れる寅次郎だが、家族はそろって怪訝な表情をみせる。

数日後、幼馴染でもある義兄弟が現れ、彼女の為に貯めた貯金を寅次郎に託し小樽へと旅立つ。寅次郎もなぜか義兄弟にマドンナを譲る形でまた旅に出てしまう。マドンナも結局、幼馴染でもある義兄弟を追って小樽に行ってしまう。

相変わらず、寅さんは諸国を旅し、旅先で出会った人達と再会する。旅の虚無僧や旅先で出会った女(泉ピン子)など。この女は映画の冒頭で自殺しそうな所を寅さんに助けられるのだが、新婚旅行中の汽車の中で寅さんと再会する。幸せそうにはしゃぐ女を、半ばあきらめの表情で見つめて、視線を車窓へと移す寅さんを写し映画は終わりとなる。

*

大原麗子さんは、かわいいとゆうよりあどけない感じで、こうゆう大人の美人が子供っぽい表情を見せると男は弱いんだろうか。最初から清純なタイプとはちと違う感じです。
『私、寅さん好きよ!』とまで言われた寅さんですが、義兄弟の出現であっさり身をくらましてしまうのは、放浪や失恋で傷ついたせいなのか、ああゆう男を評価しない世間の大人達のせいなのかは判りません。マドンナも義兄弟に恋愛感情があるわけでもないようなので、寅さんが逃げた感じでもありました。
寅さんがマドンナの誰かと結婚して子供を養いながら放浪する話があっても良かったような気がしますが、それだとシリーズにならなかったのかなぁ。

『我が息子よ!あれが帝釈天だよ!』

なんて駄目かな…