工作台の休日

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半夏生

2020年07月02日 | ときどき音楽
 暦の上では昨日は半夏生(はんげしょう)と言い、これは天球上の黄経100度の点を太陽が通過する日、と定義されています、と言われてもイメージがつかみにくいと思いますが、かつては夏至から11日目を指しておりました。このため7月2日前後が半夏生となります。梅雨もそろそろ終わりが近くなり、この日までに農家は田植えを済ます、という風習もあるそうです。
 そんな「半夏生」というタイトルの曲がT-SQUAREにあります。2007年リリースのアルバム「33」のラストを飾るキーボード・河野啓三さんの曲です。「33」というアルバムタイトル、オリジナルアルバムの33作目から取られているわけですが、一曲目にはライブで大人気、イントロが鳴っただけで総立ちの「RONDO」という曲があるほか、ハードな曲からアコースティックな曲までさまざまな楽曲が収録されています。「半夏生」はそんな中でewi、エレキギターが使われながらもどこかアコースティックな、個人的に「ナチュラルオーガニック系」と呼んでいる曲です。梅雨の合間の貴重な晴れ間にさわやかな風が吹いているイメージです。ピアノの前奏で始まり、それが全体に通底している感じからでしょうか、アルバムを静かにしめくくる、気持ちをニュートラルにさせてくれるような曲です。いつもながら作曲された河野さんのネーミングは秀逸です。
 当然この曲を聴きながらこの記事を書いているわけではありますが、この時期をテーマにしたタイトルの曲があるのだからぜひブログで紹介したい、となったわけです。
 T-SQUAREのツアーは例年ですと初夏から夏にかけて開催されることが多く、まさに今の季節にかかるわけですが、半夏生については曲のおとなしさもあってライブで演奏されることはあまりなかったかと思います。今年の半夏生は東京では雨、さらに2日の未明には火球が観測されたということでニュースになっていましたね。この季節、エアコンの除湿機能についつい頼りがちですが、夏向きな曲や爽やかなインスト曲を聴くことで涼を求めている次第です。
 こんな駄文に興味を持たれ、じゃあ聴いてみようか、という方がいらっしゃったら幸いです。梅雨明けまでもう少し、皆様もご自愛ください。


2007年のツアーTシャツとともに。Tシャツがカラフルで黄色や黄緑などもありました。ツアーグッズもこうして年々増えております。


CD裏面。左上に「半夏生」とあります。

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