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消しピン

2005-05-20 23:59:59 | ピュアでもない日々
「消しピン」をご存知でしょうか。
小学校時代に流行った遊びで、2人以上で遊びます。
机の上に消しゴムを置き、デコピンする指の形を90゜横に倒した状態から指ではじいて、
相手の消しゴムを机から落としていき、最後に残っていた人の勝ち、というものです。
消しゴムを弾くのは、ババ抜きのように順番制となっています。
(後に、1順目は、相手を落としてはいけないというルールも誕生)。

休み時間などに、おのおの消しゴムを持ちより、
一つの机はコロシアムさながらとなりました。
10人以上いることも多々ありましたね。

これまた、非常に盛り上がった遊びで、
参加者一同、並々ならぬ研究を重ねていたと記憶しています。

単純な遊びに関わらず、様々な要素がありました。
本日はその要素・テクニックをいざ語りましょう!


◇攻撃
通常は、人差し指で消しゴムを弾くわけですが、
さらなる威力アップのために中指で弾く(通称中指ピン)ことは常識になりつつありました。
消しピンの消しゴムのエントリーは基本的に無差別級なので、
相手と体格差があるときは、積極的に使っていかなくてはなりません。

ただ、コントロールという面で言うと、やはり人差し指に分があるため、
ケースバイケースで使い分けることは勝率アップにつながります。


◇ローリング
攻撃手法の一種で、呼んで字の如しです。
消しゴムの端をはじき、回転させながら相手にぶつけます。
おもに、多数の消しゴムが固まっている中に突撃させたり、
相手をはじく方向を意図的に変える目的で使用されます。
性質上、縦横サイズ差が大きい消しゴムでローリングするほど、攻撃力が高くなります。
そして、やられたときの効果も縦横サイズ差が大きい方が高いわけです。
諸刃の剣。


◇ジャンプ
机の隅に半分落ちた消しゴムを、
宙に浮いている部分を下から弾いてジャンプさせるテクニックです。
これを使うと、隅で囲まれた状態から窮地脱出という、通好みのテクニックです。

さらに上級者は、消しゴムのカバーが僅かに出っ張っている部分を利用して弾くという
ウルテクも駆使し、使いどころは難しいけれども、してやった時の感動は計り知れません。


◇防御
ピンチのときには、防御をしてもよい、というルールにする時もありました。
防御…って何をするねん!という所かもしれませんが、
相手の攻撃のとき、消しゴムのゴムの粘着性を利用して、机に貼り付けるという技です。
そりゃもう、全体重をかけて消しゴムを机に押し付けます。
当然のごとく、この技が開発された以後は、消しゴムカバーを外す者が大幅に増えました。

さらに、いざという時は水道まで行って消しゴム全体を濡らし、粘着力をアップさせるという
もはや消しゴムの本来の用途を放棄した荒技も誕生しました。

この防御技、相手の攻撃のタイミングで使用する性質上、
連続して、または大勢で使用すると、テンポが悪くなるわけですが、
おもに戦いの佳境でしか使用されなかったのは、
小学生ながらに皆、空気を読めていたのかもしれません。


◇ドン
ブームになってしばらくすると、無差別級エントリーをいいことに
どこで見つけてくるんだか手のひらサイズの巨大消しゴムを用意する猛者も登場。
いかに中指ピンを使っても、50円のMONO消しゴムでは、こんなのには勝てません。マジで。
そこで考えられた技、それが「ドン」です。

消しゴムを弾くとき、通常の「デコピン型」の手の形をやめ、
人差し指~小指までを整列密着させ、その状態で、勢いよく、消しゴムを斜め上から突く!
そう、あたかも南斗聖拳のごとく!

移動させてはいけない(目でわかる範囲で)というルールで制限はしたものの、
そこそこの確立で密着状態になることの多い「消しピン」、
密着状態限定の「ドン」は、体格差がある消しゴムに対する超強力兵器となりました。
昇龍拳2回ヒットなのです。
超火炎旋風棍でアイヤー!ズボボボボボボなのです。

さらに、連続して3つ並んでいる状態のときは、
真ん中を残して、その先の相手を落とすということも出来ました。
いや、残す意味はないんですけどね。

しかし、「ドン」は不発の可能性もあり、
また、その時は、相手にやられる場合もあるので、
そうそうメリットばかりでもないのがミソです。

ってか、今にしてみれば、この技って反則なんじゃないかとか、
そもそも消しゴムをはじいてないんじゃないかとか、
色々と思うところが浮かび上がってきたわけですが、
まあ当時的にはOK牧場だったわけです。

なんにせよ、巨大消しゴムには大勢で立ち向かいます。
巨大消しゴムからのドンは、その周りに群がった消しゴムを
一斉に飛ばすことができるほどの恐るべき威力を持っていて、不用意に近づけば全滅です。
巨大な敵に、大勢で立ち向かうその様はMMO RPGさながらなのです(言いすぎ)。


◇様々な消しゴム
時代が進むと、巨大消しゴムの使用者が二人三人と増えていき、
この盛り上がりに水を差しかけたこともありましたが、
そんな折、サッカーボール型の消しゴムが登場!!
むろん、まるっきりの球形です。
1順目に、自分の攻撃で自滅する存在なのである!
それゆえに、1順目を生き残ったら感嘆の声に包まれました。

以降、いろいろな種類の消しゴムが登場しました。
たとえばキン消しなど。
ちょっと重量があるから、意外に強いかな?と思いきや、
打たれたらバランスを崩して転倒してすぐに場外に落ちる始末。
かと思えば妙な形のせいで乱反射されたりと、場荒らし的な存在に!

さらに、シャーペンの後ろについてる消しゴムまで登場。
業界最小、最軽量!
ドンすらも不可能なそのボディ、主な移動手段は「小指ピン」!
お得意の戦略は「相手の自滅待ち」!
…いや、勝ったところ見たことないですけどね。


◇ローカルルール
余り流行らなかったものの、プレイする机の上に紙を敷き、
紙に「池」や「木」などを描いて地形とし、
それらの上に消しゴムが乗ったときは、攻撃方法を制限したりといった
様々な別ルールが考え出されました。



と、このように、「消しピン」という遊びは、小学生時代、
様々な要素が絡み合い、プレイヤー自身の手で改良され、
並々ならぬ大ヒットゲームとして成長しました。

いやー、子供の遊びと言うのは、いつぞ鬼ごっこの時にも書きましたが、
本気でやれば面白い物が多いです。
なかなか出来る機会もありませんが、またこうした遊びに巡り会えるといいですね。


パワフルな次世代機で超美麗グラフィック&サウンドを実現するのも良いのですが、
遊びの、面白さの根底というものを追求していって欲しいものです。

子供の遊びの中にも、色々とヒントが隠されているかもしれません。

などと言ってみたり。


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