お久しぶりです!M・吉田です。
ちょっと時期を逸した感もありますが、
R25でも取り上げられたことだし、というわけで、
先日、バーチャルコンソールで配信が開始された
「たけしの挑戦状」
について書いてみたいと思います。
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当ブログ開設以来、
“ネタ的に” 某有名ゲームを表現する場合を除き、
ずっと使わないでいた単語があります。
それは「クソゲー」。
これは、ただ単にその語を聞くだけで
不快になってしまうという方への配慮もありますが、
十分にプレイしたと言えるかわからないゲームの評価を、
ように短絡的に安易に言い切ってしまうのはどうなんだろう…
そんな、自重自戒の念もあったりします。
そんな、ゲームを趣味とする人たちにとっては、
忌避とまではいかずとも、なるべく使うことを避けたいスラング、
それが「クソゲー」。
だがしかし、本日はガンガン使っていきましょう!
なぜなら、
「たけしの挑戦状」は、クソゲーだから…!!
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ついにバーチャルコンソールでダウンロードできるようになった、
まさかの、平成の世に復活した「たけしの挑戦状」。
実際にプレイしたことはなくとも、
この名前だけでも、知っている人は多いでしょう。
なんてったって、
世界のキタノが作ったゲームですからね!
監督、さすがの知名度です。
ちなみに、本作ってば、
発売日が、1986年12月10日発売 なのですが。
なんというめぐり合わせか、
フライデー襲撃の翌日に発売という、
実にタイムリーでディスティニーな作品でもあります。
今のご時世だったら、販売自粛だとか
あわやレアゲー化だとか、そんな状態になってるゲームですね。
そんな本作を一言で表現しますならば。
「スーパーマリオブラザーズ」を、キング・オブ・ゲームス とするならば。
「たけしの挑戦状」は言うなれば、キング・オブ・クソゲー。
スペランカーが再評価されているこの時代(元々当方はクソゲーと思ってませんが)、
まさにキングの名に相応しいのは、この「たけ挑」ではないでしょうか!
いや、これにはモチロン反論があると思います。
スーパーマリオがキング・オブ・ゲームスだって?
マリオより面白いゲームはいっぱいあるよ!なんて言うような。
しかし、マリオならば、その知名度、完成度、発表時のインパクト、
研究のされ方、後の作品への影響・貢献といった…ゲーム本体の面白さに加え、
決して捨て置けない輝かしい要素があることから、キングとして選びたいところです。
同様に、この「たけ挑」も、
単発のゲームとしてのいたたまれなさで言いますならば、
スターをルックするパーソンとか、
スーパーモンキーなアドベンチャー(←ほとんどまんま)だとか、
どっちかっていうと、それらのほうが致命的だと言えるかも知れません。
つい近年でも、
バッターがピッチャーと逆方向に構える野球ゲームとか、
タイトルが(仮)のまま発売されてしまったゲームとかも、そんな候補に入りそうです。
しかし、「ゲームがアレ」であるという点に加え、
「ゲーム本体の知名度の高さ」および「作った人の知名度の高さ」による、
話題への引き合いに出され方が、当時から相当なものでした。
前述のフライデーな話も含めて、この時代を生きた当方としては、
やはり、これをキング・オブ・クソゲーに推したいところです。
っていうか
このゲーム、クソゲーだけど好きかもしれないので。
だからこそ推したいところです。
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いや、別に当方、
クソゲーに目がない人とか、そういうわけじゃないですよ。
いたってピュアなピュアプレイヤーですよ!
何が好きかって言えば、
やはり、ゲーム開始直後のこれですよね。
ゲーム開始直後、
スタートボタンを押すまでもなく、いきなり操作可能。
まずこのインパクトが凄かった。
さらにはこの状態で画面右に行くと
「こんてぃにゅうや」があり、
そこでゲームをコンティニューできるというシステム。
ほほう!風変わりですなあ!
そこではコンティニューするところであるにも関わらず、
デフォルト選択が
「ゲームを おわる」であるという親切設計。
え?ええ、もちろん、これを選べばゲームを終われますよ。
それが何か。
さらには、最後の「おやじを なぐる」で
「こんてぃにゅうや」の親父を殴ろうとすると、
逆に返り討ちにあってゲームオーバー、という不可解要素が満載。
ゲーム開始直後からの…
いや、ゲームが始まる前からのフルパワーなシュールさに、
ピュアなハートを持った少年であったM・吉田は度肝を抜かれたわけですよ。はい。
「おやじをなぐる」はよく引用されたものですよ。
また、ゲーム内の進行にしても、
無駄遣いで酒が飲めたり、お菓子を買えたり、床屋で顔を切られたりするなど、
妙に色々と(コマンド上は)出来ることが好みでした。
この辺の自由度(?)というか、空気感というか、
そういったものが、クソゲーであるにもかかわらず、当方が本作を好きな理由かも知れません。
メタルマックスでお大尽するのが好きなのも、
この辺があるのかも知れませんね。
まあ、ほとんど全て
無意味かつノーリアクションなのが、
本作がクソゲーたる所以なのですが。
それでも俺は、このゲーム…嫌いじゃないぜ!!
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そんな好きなゲームの「たけ挑」ですが、
これがバーチャルコンソールに収録された、
というのは、実に興味深いことだと思います。
先に「コンボイ」も収録しましたが、
クソゲーであっても収録するというその姿勢を評価したいんですよね。
言わば資料的価値とでも言うべきでしょうか。
これで、キャラゲー(?)やらクソゲーであっても、
収録の可能性、希望が見えてきたというものです。
ただ、以前にも書きましたが、
「これはクソゲー」みたいな情報は、どこかで表記しておく必要は絶対にあると
そう思うんですよね。
売る側が、これはクソゲーだけど、
求める人がいるから売る!というスタンスと認識して収録するのであれば
それを知らない人のための措置は必要でしょう。
(特に「たけ挑」のように、ほぼ否定意見なくクソゲーと認識され、
また、ファミコン時代からのゲーマーには、その通念が広く知れ渡っている本作なら…)
「ゲームをプレイする人」という幅広い中でも、
このゲームに価値を感じる人は、特にWiiの所有者層では限られると思いますし、
また、ファミコンはおろか、スーファミすら見たこともない人も増えている時代。
Wii Fitやら、Wii Sportsやらに魅かれてWiiを購入した人たちが、
まあ、そんな人たちがどこまでバーチャルコンソールを購入するかはわかりませんが、
そんな人たちが、何も知らずにクソゲーを掴まないためにも、告知は必要だと思います。
クソゲー…言い換えるなら
不良品とわかっているものをリリースするのは、
購入者が、それを認識した上で買うから問題ないのであって、
知らされていなければ、問題ですよね。
まあ、移植ゲーを取り扱う立場というものもあるでしょうが、
VCのサイト上には
かなりオブラートに包みまくって書いてあるのが気になるところです。
うーん……まあ、いいけど………いいけど……
なんていうか、
言いたいことはもっとはっきり言え!
などと任天堂に一喝したい、
クソゲー販売に対するモラルの考察でございます。
本作はゲーム史(クソゲー史)の歴史的価値と、
一般的価値とは異なることを認識し、それを明確にしたうえで、
販売すべきゲームでしょうからね。
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いやー、しかし、
クソゲーだし移植は難しいかなあ、とか、
これで芸能人起用(?)ゲームだから発売は難しいかなあ、とか、
そう思っていた「たけ挑」が移植されたことは、実に嬉しい。
続く作品に期待をしてしまうところです。
そう、要望が高ければ、
割と色々イケルんじゃないですかね。
芸能人起用ゲームであっても。
まあ、具体的な要望としては、
当時、クリアする前に「3Dホットラリー」に書き換えてしまった、
「中山美穂のトキメキハイスクール」を是非とも移植してもらいたい。
ってところですかね。
…久々の更新が、
このような随筆で申し訳ない限りでございます。
非常にまとまりのない文章ですね。いつものことですが。
助けて、ミポリン!!