畳の上に転がってる納品書を見てヨメは 「 業務用クリーナーツーオーエル 」 と読んだ。勿論20Lはニジュウリットルだ。
ヨメはツー・オー・エルと読んだ
今から30年くらい前、ワープロなんてのは影も形もなかった。当時のコンピューターには数字とアルファベット程度しか入力出来なかった。その入力だって紙に書いたのをキーパンチャーに渡して入力用の紙カードに穴を開けてもらうってものだった。だから打ち間違いされないように例えばZ、D、Oは図-1のように書いた。
図-1 ゼット、ディー、オー
キーパンチャーというのは書かれた文字を機械的に打つんだけど、経験の長いキーパンチャーは時々プログラミングミスを指摘したりする。これは「J」じゃなくて「 I 」じゃないですか、なんて。そんな事指摘された日にゃぁ上司に 「 何やってんだお前 」 ってな調子で大変。そんなキーパンチャーが字の上手い人より下手な人の方が良いと言っていた。
手書きよりはパソコンの字の方が綺麗だけど、英数字だと何って書いてあるのか紛らわしいのが多い。そんなことも気にせずに名刺にメールアドレスやホームページのURLなどを印刷してる。そこに紛らわしい字があるというのに配慮してあるのは少ない。試しにO、0、l、1、Iを色々な書体で書いてみたのが図-2だ。こんな調子だから読む方だって注意しないといけない。ま、20Lをツーオーエルって読む人は稀だろうけど…
図-2 オー、ゼロ、エル、イチ、アイ