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鳩山政権が悪夢の民主党政権であった本当の理由

2019年02月14日 18時28分09秒 | 政治経済、社会・哲学、ビジネス、

                                     

                         「植草一秀の『知られざる真実』」

                                     2019/02/14

          鳩山政権が悪夢の民主党政権であった本当の理由

              第2260号

   ウェブで読む:https://foomii.com/00050/2019021416490552079
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2月10日の自民党大会で安倍首相が、

「我が党の敗北で政治は安定を失い、そして悪夢のような民主党政権が誕生し
た」

と発言した。

品格を欠く発言であるが、安倍首相にとっては文字通り

「悪夢のような民主党政権」

だったのだと推察できる。

2009年9月の鳩山内閣誕生は画期的な政権樹立だった。

戦後の日本政治を刷新する方向性が明確に示されていた。

日本を支配し、権益をほしいままにしてきた既得権勢力にとって鳩山内閣の誕
生は、まさに「悪夢」だったのだ。

このために、鳩山内閣は既得権勢力の総攻撃を受けた。

既得権勢力は目的のためには手段を問わない、卑劣で不正な人物破壊工作を展
開し続けてきた。

そのために、画期的な鳩山内閣はわずか8ヵ月で破壊されてしまったのであ
る。

日本の「国のかたち」について、私は2010年に上梓した

『日本の独立』(飛鳥新社)
https://amzn.to/2DF8Ixt

に詳述した。

米国が支配する日本。

その米国支配の手先として官・業・政・電が既得権勢力として権益をほしいま
まにしてきた。

この構造を明らかにした。



鳩山内閣は米国、官僚機構、大資本による日本支配構造を根幹から刷新しよう
とした。

そのために既得権勢力の卑劣で不正な総攻撃を受けたのである。

米官業のトライアングル、政電を加えた悪徳ペンタゴンによる不当な日本支配
に終止符を打つことを目指した鳩山内閣が、安倍首相にとって最悪の悪夢で
あったことは想像に難くない。

私たちはいま、鳩山内閣の適正な再評価を求められている。

来る2月16日(土)に友愛政治研究会主催シンポジウムが開催される。

一人でも多くの市民の参加を求めたい。

公開シンポジウム「脱 大日本主義のすゝめ」

主催:友愛政治研究会
後援:村山首相談話を継承し発展させる会

期 日:2019年2月16日(土)
   18:30~21:20(開場18:00)
会 場:東京都文京区民センター3階会議室(3A)
参加費:1,000円(資料代として) 
※事前申し込みは不要になりました。

「友愛政治研究会」は、下記のような形で公開シンポジウムを開催します。共
通テーマは、「脱大日本主義のすゝめ」です。対米従属を深めながら軍事大国
化を進めようとする、今の日本政治のあり方を根本から問い直す機会にしたい
と思っています。一人でも多くの皆様方のご参加をお待ちしています。

フライヤーはこちら
https://bit.ly/2S1C6TD



●プログラム●
司会者:木村 朗(鹿児島大学)

Ⅰ 研究会代表からの開会のご挨拶(18:35~19:00)
  鳩山由紀夫(東アジア共同体研究所所長)
  「いまなぜ脱大日本主義なのか」

Ⅱ 個別報告:(19:00~20:20) 各20分
 ・川内博史(衆議院議員)「日本の主権を取り戻す」
・植草一秀(政治経済学者)
 「『シェアノミクス』政策連合による市民政権樹立の方策」
・纐纈厚(明治大学)
 「朝鮮半島問題と日本の植民地責任―明治150周年と植民地主義の未精
算」
・高良鉄美(琉球大学教授)
「『大』と『帝』の憲法と東アジア」(スカイプ中継の予定)

Ⅱ 質疑応答:(20:30~21:10)

Ⅳ 閉会の挨拶(21:10~21:20)
  藤田高景(村山首相談話を継承し発展させる会・理事長)

一人でも多くの主権者の参加を求めたい。

そして、3月2日(土)にはオールジャパン平和と共生主催の総決起集会が開
催される。

消費税廃止へ!
2019政治決戦必勝!総決起集会
ガーベラ革命で共生社会を実現しよう

日 時 2019年3月2日
    午後1時開場 午後1時半開会
会 場 日本教育会館一ツ橋ホール
    地下鉄メトロ神保町駅A1出口徒歩2分
参加費 無料

ご案内状は
https://bit.ly/2X0tUXI

チラシは
https://bit.ly/2GHnRRX

3月2日午後1時半、神保町日本教育会館一ツ橋ホールに集結ください。



2009年9月に誕生した鳩山内閣は画期的な政策方針を明示した。

1.普天間基地の県外、国外移設

2.官僚天下りの根絶
  =消費税増税の封印

3.企業団体献金の全面禁止

である。

経済政策の基本を、「弱肉強食推進」から「共生重視」に転換した。

米国による日本支配、官僚機構による日本支配、大資本による日本支配

という戦後日本政治の基本構造を根本から刷新しようとしたのである。

たしかに鳩山首相は普天間の県外・国外移設に失敗した。

結果論であるが、鳩山首相は普天間の県外・国外移設方針を最後まで貫くべき
であったとは言える。

しかし、この点については鳩山元首相自身が明確な反省の言葉を表明してい
る。



2月8日付河北新報「沖縄の針路」に鳩山元首相のインタビュー記事が掲載さ
れた。

米国にばかり顔を向ける外務省などの官僚によって選択肢が全てつぶされてい
く状況があり、辺野古に戻さざるを得なかったと、当時の状況を振り返った上
で、大変申し訳ないと率直に謝罪している。

外務省は公文書をねつ造して鳩山首相に示し、県外移設が米軍の規定上不可能
であると説明したのである。

しかし、この公文書はねつ造されたものだった。

鳩山元首相はこのときの判断が誤りであったことを明確に認めた上で、辺野古
米軍基地建設の阻止に力を注いでいる。

総理大臣といえども完全無比の存在ではない。

判断を誤ることは誰にでもある。

重要なことは「過ちては則ち改むるに憚ること勿れ」なのである。



鳩山内閣は官僚の天下り利権を根絶せずに消費税を増税することを許さないと
の明確な方針を示した。

官僚支配構造の根幹にメスを入れようとしたのである。

さらに、大資本が政治を支配する源泉が企業献金の合法化だ。

大資本は巨大な資本力によって政治権力を支配してしまっている。

この構造を打破する決定打が「企業献金の全面禁止」なのである。

米官業による日本支配の構造を根底から刷新しようとした。

これが鳩山内閣だった。

だからこそ、日本の既得権勢力にとって、鳩山内閣は文字通り「悪夢の存在」
だったのだ。



鳩山首相は普天間問題処理の責任をとって辞任した。

民主党政権が大転落したのは、この後に誕生した政権が、すべての路線を破壊
したことにある。

菅直人氏は鳩山首相が卑劣で不正な人物破壊工作の標的にされたことを間近で
見つめていた。

その結果、菅直人氏がすべての路線を覆したのである。

米国に隷従し、官僚機構の軍門に下り、企業献金廃止の主張を闇に葬った。

菅直人氏は首相就任10日後に消費税率を10%に引き上げる公約を提示して
2010年7月参院選を大惨敗に導いた。

後任の野田佳彦氏は「シロアリ退治なき消費税増税を許さない」と絶叫した議
員である。

その野田氏がシロアリ退治なき消費税増税に突き進んで、民主党を弱小野党に
転落させたのだ。

岡田克也氏は普天間の県外・国外移設方針を妨害した中心人物の一人である。



私たちは歴史を事実に即して正しく把握する必要がある。

いま再評価するべきことは、2009年に誕生した鳩山内閣の真価である。

既得権勢力がいまなお鳩山首相に対する攻撃の手を緩めないのは、鳩山元首相
の正統性・正当性を示す証左であると言える。

日本を支配する米官業トライアングル、米官業政電の悪徳ペンタゴンにとっ
て、鳩山元首相は、文字通り「悪夢の存在」なのである。

その意味を正しく理解し、鳩山内閣の存在意義を正当に再評価することが求め
られている。

注:政権交代し鳩山民主党政権は成立するや、既得権益側は何かあらがないかと

 探り当てて、鳩山氏側には相続税の問題を探り当てて、また幹事長の小沢一郎氏

 に対しては企業の献金問題をでっち上げて、有罪判決を下したが、裁判の結果は

 無罪になったが、毎日のようにNHKはじめ大手新聞、テレビが報道を繰り返し

 わずかに8ケ月で退陣に追い込んでいる。現政権では国家に損害を与えているで

 あろう、モリカケ事件関係に付いてその他の数々の事件でも、マスゴミの批判 

 報道は皆無であり、それに救われているではないか!?

 政権は安泰化している。



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