民進党の蓮舫代表は28日午前、稲田朋美防衛相が東京都議選の応援演説で「自衛隊としてもお願いしたい」と発言したことに関し、「自ら(身を)引くか、安倍晋三首相が罷免するしかない」と述べ、自発的に辞任しないなら罷免を求めていく考えを表明した。また、同党や共産党など野党4党は同日夕に国対委員長会談を開き、この問題について厳しく追及する方針を確認する。
 蓮舫氏は稲田氏発言について、「憲法15条、公職選挙法、自衛隊法の三つ全てに違反している。完全にアウトだ」として、公務員や自衛隊員の政治的中立性を定めた関連法に抵触するとの見方を示した。党本部で記者団の質問に答えた。
 菅義偉官房長官は午前の記者会見で、稲田氏の27日の発言について「明らかに誤解を招きかねない」と語ると同時に、同日夜に稲田氏に電話で注意したことを明らかにした。その上で「しっかり説明責任を果たし、今後とも誠実に職務に当たってほしい」と述べ、辞任は不要との認識を示した。
 自民党の下村博文幹事長代行は、東京都内で記者団に「サービス精神で言った言葉だと思う。実際に自衛隊や防衛省職員に自民党を応援しろ、というつもりはさらさらないだろう」と述べ、稲田氏を擁護した。
 これに対し、4野党は稲田氏の進退や首相の任命責任を問うとともに、臨時国会の早期召集も求める構えだ。
 一方、稲田氏は防衛省で記者団に「きのう話した通り」と述べ、発言は撤回済みとの認識を示した。進退に関する質問に対しては無言だった。首相も首相官邸に入る際、稲田氏発言に関する記者団の問い掛けに応じなかった。
 
 
 
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