曲学阿世:真実を追求し、虚実の世間に迎合するようなことはしたくない。

真実を曲解し不正な情報によって世間の人々にこびへつらい、世間にとり入れられるような、ことはしたくない。

日本政治を再刷新する「意志力」が不可欠!

2014年09月10日 09時23分46秒 | 政治経済、社会・哲学、ビジネス、

  

テニスの世界四大大会(グランドスラム)のひとつである全米オープンで、日
本の錦織圭選手が世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)を
破って決勝進出を決めた。

日本人選手が四大大会シングルスで決勝に進出するのは史上初。

アジアの男子選手としても史上初である。

快挙を祝福したい。

2014年に入ってからの錦織選手の大躍進の陰に、マイケル・チャン氏の指
導があると指摘されている。

チャン氏の指導で特筆されるべき点は、メンタルな側面の強化である。

「絶対に勝てる」

という意志力の強さが現実を変えるという点にある。

テニスで頂点に立つには、体力、技術が必要不可欠であることは当然である。

この条件をクリアした者だけが頂点に立つ可能性を持つ。

しかし、問題はその先だ。

トップ集団のなかで、さらに頂点を極めるには、抜きんでた「意志力」が必要
なのだ。

「意志力が9割」

ということなのかも知れない。



世界ランキング1位にジョコビッチに快勝した。

決勝では世界ランキング16位のマリン・チリッチ(クロアチア)と対戦す
る。

錦織選手は現在世界ランキング11位だ。

とはいえ、チリッチ選手も準決勝で世界ランキング3位のフェデラーを破って
決勝に進出する。快進撃を続ける二人が決勝で対戦することになる。

錦織選手には力を出し尽くして、最高の結果を生み出してもらいたい。

決勝は現地米国ニューヨーク時間で9月8日、日本時間では9月9日の午前5
時45分から開始される予定だ。

グランドスラム初制覇の偉業を是非勝ち取ってもらいたい。



錦織選手にしても、マイケル・チャン氏による指導は「目に鱗」だったのでは
ないかと推察される。

「絶対に勝つ」

の意志がなければ、勝負に勝てないことは誰にでも分かることだ。

問題は、その意志の強さだ。

世界の最高峰と世界のトップクラスを分かつ、紙一重の相違が、この「意志力
の強さ」なのだろう。

ものごとを成し遂げようとするとき、どこまで精神力を集中し、「絶対に成し
遂げる」の意志を維持できるのか。

この部分が、恐らく結果を大きく左右するのだろう。



これはスポーツに限らないと思う。

日本の政治を変えなければならない。

この思いがあっても、その思いが中途半端である限り、目標は成就されない。

2009年に政権交代の偉業が成し遂げられた。

いまから5年前のことだ。

5年前の8月30日、総選挙で政権交代の偉業が成就された。

米・官・業が支配する日本政治を

主権者が支配する日本政治に刷新する、重要な第一歩が印された。

米国に隷従しない。日本の真の独立を果たす。

日本に巣食うシロアリを根絶する。

大資本が政治を支配する現状をせん滅する。「政治とカネ」問題の根幹にある
「企業団体献金の全面禁止」を実現する。

この壮大な大改革=日本政治刷新が始動した。



しかし、このときに、日本でもっとも強い意志力を働かせたのは、一体誰で
あっただろうか。

改革を進める側の意志力よりも、強い意志力が存在したと考えられる。

それは、日本の既得権勢力の意志力であった。

米国・官僚・大資本が日本政治を支配してきた。

小沢-鳩山新政権は、この既存の日本政治構造を根底から覆す可能性を秘めて
いた。

徳俵にまで追い詰められた日本の既得権勢力は、ここで死に物狂いの抵抗を示
したのである。

彼らは、目的のためには手段を選ばない。

謀略と暴虐の限りを尽くしたと言っても過言ではないだろう。

しかし、重要な点は、いかなることがあっても、日本の既得権の構造を死守す
るという、激しい執念が存在したことを否めない。

この「意志力」において、真の改革勢力は劣勢に立ったと思われる。



既得権勢力は警察、検察、国税、裁判所勢力とマスメディアを総動員して、小
沢一郎氏と鳩山由紀夫氏を標的に不当で不正な総攻撃をかけた。

これに同調したのが、民主党内に潜んでいた「隠れ既得権益勢力」である。

既得権勢力の反攻の端緒は2010年7月参院選だった。

鳩山由紀夫政権は党内クーデターによって破壊され、既得権勢力に魂を売って
首相の椅子を手に入れた菅直人政権が2010年参院選での民主党大敗を誘導
して、日本政治刷新の潮流は完全に破壊された。

2010年7月参院選を起点とする3度の国政選挙で、既得権勢力が3連勝し
たために、日本政治情勢は完全に転覆された。

窮地に追い込まれた既得権勢力が、日本全土を支配する、地獄のような図絵が
生み出されてしまったのである。



事態を再逆転できるかどうかは、日本の真の意味での改革勢力が、既得権勢力
を凌駕する意志力を保持できるのかどうかにかかる。

既得権が支配する日本政治を、もう一度、主権者が支配する日本政治に転換す
ることについて、

「これを絶対にやり抜く」

との、強固な「意志力」を保持できるのか。

その「意志力」が希薄であれば、事態を再転換することはできないだろう。

既得権勢力は政治支配を取り戻し、国民から吸血生物のように血税を召し上げ
て、その金で利権三昧の我が世の春を謳歌しようとしている。

この現実を再転換するには、

意志力



連帯=大同団結

が必要不可欠だ。



解散総選挙は年内か2015年央に実施される可能性が高い。

直ちに臨戦態勢に入らなければ間に合わない。

2015年前半までに、

原発・憲法・消費税・TPP・米軍基地

の五大問題が大きく動く局面を迎える。

日本の主権者の命運を分かつ重大問題である。

この五つの問題を軸に、主権者勢力が結集して、既得権勢力に立ち向かわねば
ならない。

メディアが主導する、「えせ野党再編」の動きに惑わされてはならない。

日本の命運を分かつ五つの重大問題を基軸に主権者側に立つ政治勢力が結集す
ること。

これが日本政治を再刷新する条件になる。

そして、既得権勢力の既得利権を守ろうとする「意志力」を凌駕する、日本政
治再刷新に向けての、強烈な「意志力」を保持することが求められている。



日本政治再刷新に向けての政界再編においては、政策を軸にした大同団結が必
要不可欠だ。

野党が多党分立している以上、国政選挙での政治状況刷新は実現しない。

政策を軸に野党再編を主導する、市民運動が必要になる。

主権者が主導して野党再編を実現させ、来る国政選挙で日本政治刷新の重要な
第一歩を印す。

この方向に向けての「意志力」を高めなければならない。