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【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

冬の使者の訪れ

2006-11-07 16:36:52 | ちょっとアンティーク
   朝方、一時、パラッと来たようですが、
  今日もいいお天気になりました。
  でも今朝は、いつもとは少々、違った趣に。

   朝のゴミ捨ての時、気が付いたのですが、
  道端には、落ち葉が一杯!

   今は風は吹いていませんが、
  一挙に晩秋の趣きとなりました。
  空気が澄んで、爽やかです。

   昨日までは・・穏やかな天候で、
  ともすれば季節を忘れそうでもありました。

   『木枯し1号』 が吹き、
  なぜかほっとしている私がいます。

   風が吹いて、ほっと・・・も妙ですが・・・。
  そう言えば、今日は、“立冬” でもあったのですね。
  ここに来て、季節と気候が一致? したようです。







 


 




   “秋” と言いますと、
  どうしても、オレンジの灯りが恋しくなりますね。
  私の大好きな物の一つに、ランプがあります。

   写真のランプは、ただ古いだけの代物ですが、
  私のお気に入りです。

   これも又もや、銅製なのですが、
  (磨いていませんので)こんな色になってしまいました。

   でも、この色・・いかにも古めかしくて、
  結構、気に入っているのです。怪我の功名ですね。

   写真では、ちょっと分らないのですが、
  電球がちょっと変わっていて、焔のようになっています。
  焔って、なぜか落ち着きますものね。

 




   “レイチェル・リンド夫人は、
  秘蔵の客間用のランプを持ち出して、灯りを灯した。
   実を言えば、それは嫌な赤い球体の付いた、
  感じの悪いランプであったが、
  しかし、何と暖かな、薔薇色の、
  この場に相応ふさわしい光を
  全ての物の上に投げていることだろう!
  影が何と暖かく、親しげなことか!”


 



   いみじくも、ランプの素晴らしさ、
  全てを表現している言葉だと思いませんか?

   蛍光灯では、こうは行きませんものね。
  特にオレンジの揺らめきは、心が癒やされます。

   ところで、先日来の山野草、
  ドライフラワーにして、哲山の壺に挿しました。

   そこら辺に何処にでも生えている草ですが、
  草っぽい? 素朴な香りがしています。

   街路樹の銀杏の実が落ちる頃になりますと、
  野山では、“木の実たちの大パーティー”
  が、始まります。

   幸い、近くに リラ版 、『お化けの森』 がありますので、
  友人を誘って、木の実採りに行こう・・
  ~なんて、思っています。紅葉狩りを兼ねて。

澄んだ秋

2006-10-25 17:39:56 | ちょっとアンティーク
   昨夜、休む前に何気に見上げた夜空の星が、
  やけに綺麗で・・。

   慌てて二階のベランダに飛んで行き、
  今度は、ゆっくりと眺めることが出来ました。

   そう言えば、夕方のお天気コーナーで、
  「今日は、北風が吹きましたので、
  今までになく空気が澄んでいます。・・」 
  ~なんて言っていましたっけ。

   お月様は良く見るけれど、
  星はほとんどここでは見る事はありません。
  でも、こんな事もあるのですね。

   “一つ、一つの星って、
  こんなに大きかったの?” と言う位、
  じっくり見たのも初めてですし、
  思わぬプレゼントでした。

   そう言えば、アン も、
  星空のことをこんな風に言っていましたね。 

 




   「・・・ハリソンさんの楓の木立の上のあの大きな星を! 
  銀色の空が取り巻いて、神々しい、静けさに満ちているわ。
  ・・・あのような星や空を眺めていられれば、
  小さな失望や、災難なんて、
  たいしたことに思えないわね?」
    

   ~本当にその通りです。






  


 



   私の大好きな物に、壺があります。
  特に何とも言えない味わいのある、
  素朴な土物が好きなのです。

   丸だったり、四角だったり、
  はたまた細長かったり、厚ぼったかったり・・・。

   焼き物の産地に思いを馳(は)せながら、
  色々な形の壺を見ているだけで、心が和みます。

   中には古い物もありますが、
  骨董的価値なんてものは全然なく、
  ただ単に古いだけです。

   先日から野山の雑草を沢山採って来ましたものね、
  必要性に駆られて、そのドライフラワーを挿してみました。

   これまでのように、ただ置いているだけでも
  良かったのですが、こうして使用すれば、
  壺も喜んでくれますね。

   左の写真の壺は一見、土物に見えますが、
  銅製です。時代は分かりませんが。
  古い物です。

   右は硝子ですが、実は硝子製品も大好きなのです。
  これは、アンティークでもなんでもなく、
  ナルミ硝子の物。昭和40年代の物です。

   これには、先日の薔薇と野の花のドライフラワーを。
  これから少しずつでも、紹介して行けたら・・と、思います。

セピア色の風景

2006-10-19 19:13:11 | ちょっとアンティーク
   今日も日本晴れの気持ちのいい天気でした。
  そして・・今は、もう夜の帳 (とばり) に、
  しっかり覆われています。

   今のこの季節、
  青い空と黄金色に染まった稲穂を見る時・・・。

   そしてその先に、たわわに実った柿なんて見た時には
  何だか懐かしいような、これぞ日本の原風景という気がします。

   そしてこのような風景は、
  今この時しか出会えないような・・郷愁すら感じます。

   と言っても一面に広がる光景ではなく、
  住宅地の中に点在した狭い空間の一つなのですが・・・。






  


   



   郷愁にかられた所で、
  今日は古い蓄音機を引っ張り出して来ました。

   以前は時折蓋を開け、目の届く所に飾ってもいたのですが、
  だんだんいつの日か、部屋の隅っこに追いやられ、
  すっかり忘れられた存在となってしまいました。

   でもこれ、まだ動きます。
  手動で目一杯回し、その反動を利用して、
  レコードが聴けるというものです。

   最近になってCDではなく、
  LP盤の良さが見直されて来ていますが、
  これは、もっともっと懐かしい音なのです。

   雑音だらけなのに、その雑音さえも
  音楽にしてしまうような・・そんな音。

   上手く表現出来ないのですが、
  心に沁みる音であることは確かです。

   そうそう、アンティークと言えば、
  蓄音器の後ろのオルガンも年代物です。

   今はもう製造されていない、
  USA製の 『ハモンドオルガン』。
  トーン・ホイール型です。

   バッハや、テレマンなどのクラシックの
  オルガン曲は勿論のこと、ジャズも
  このオルガンならではの独特の音を
  かもし出してくれています。

   尤もクラシックの場合、こちらは小さいので、
  本格的な曲は弾けません。
  それは、もう一台の大型(フル)を使っています。

   そう言えば、あの アン は、ミス・ラベンダー を指して 
  「まるで、音楽のような方ね。」
 
  ~と 言っていましたっけ。

   なぜだか分らないけれど、何の関係もないけれど・・
  今、ふと、この言葉が浮かんで来ました。
  でもこんな風に言われたら、嬉しいだろうな、と 思います。

   因みに アン は、すみれ。
  
 「先生が何か仰る時、すみれの匂いがするわ。」 だったり、
  「あなたは、すみれの言葉でお話になるわ。
  シャーリーさん。」
 と言うように。

   これがどんな意味があるとか、
  そんなことはどうだっていいのだそうです。

   アン によれば、
  “響きがいかにも詩的だから” とか。
  納得です。

   そうそう、一昨日の山野草、花瓶に挿しました。
  秋桜(コスモス)も種がこぼれたのでしょうね。

   道端に咲いていたものです。
  その野生のコスモスは驚くほど背丈が高く、
  秋の風に気持ち良さそうに、そよそよと揺れていました。

憧れの暖炉

2006-10-11 16:42:14 | ちょっとアンティーク
   連日続いた日本晴れも、
  今日は、ひとまず終止符となりました。

   昨夜、お月様が姿を現さなかったのも頷けます。
  今は、雨は上がっていますが、
  なぜかほっとしている私がいます。

   晴れるのは、とても嬉しいのだけれど、
  (出掛ける分にはいいのですが) 
  家にいると、なぜか落ち着かなくて、
  心騒ぐことが良くあるのです。

   そういうことからすると、
  今日は心平安? です。おかしなものですね。



   ところで、私の憧れの一つに
  暖炉があります。

   写真の物は、暖炉もないのに、
  アンティークショップで、
  衝動買いしてしまった物です。

   普段は玄関先に
  飾り物として置いています。

   これが帽子好きな
  私にとって、格好な
  帽子掛けになっています。

   本当は、暖炉で本来の
  使い方をしたいのですが・・・。

   暖炉と言って思い浮かぶのは、
  “パティの家” での ジェムシーナおばさん です。
  そう、あの猫好きな・・・。

   赤々と燃えた暖炉の前の揺り椅子に座り、
  編み物や縫い物をしている彼女の姿。

   アンの時代には当たり前のようにあった暖炉。
  そう言えば、ミス・ラベンダー
  “石の家” にもありましたね。










 




   今日は又、嬉しいことがありました。
  近所の友人から連休中、ディズニーランドへ行って来たと、
  クッキーのお土産を頂きました。

   ケースがとても可愛いですね。
  そして新聞配達のお兄様からは映画の券を・・・。

“三丁目の夕日” 的空間

2006-10-06 15:39:11 | ちょっとアンティーク
   朝方降っていた雨もやみ、
  雲の切れ目から太陽が顔を出して来ました。

   この様子でしたら、今夜の十五夜のお月様、
  拝むことが出来るかも知れません。

   このお月見と花見は、
  昔の人の最大の楽しみだったようですね。
  まだか、まだか・・と指折り数えて待った十五夜。

   そのお月様、よく鏡に例えられますが、
  それは自分を映す鏡ではなく、心を映す鏡だと言います。

   それにしてもお月様を眺めながら、
  自分の心を見つめ直すなんて・・。

   そうして自分を律して行ったのでしょうね。
  日本人の原点を思います。



   この古びたラジオ、
  実家の物置に埃を被って
  眠っていた物です。
  昭和30年代位の物でしょうか。

   今と違って、一家団欒の
  中心に少なく共、このラジオは
  あったのでしょう。

   ラヂオなんて記した
  方が、ピッタリ来るような・・。

   そして、丸いちゃぶ台を囲んだ
  家族の笑顔・・のようなものが、
  浮かんでは消えます。







  


 



   こちらは籐で編んだ買い物籠です。
  とても頑丈に作られていて、
  相当重い物を入れても、びくともしません。

   こんな籠を持って買い物すれば、
  レジ袋なんて必要ありませんね。

   今はマガジンラックとして使用し、
  普段は、写真のように、キルトでカバーしています。

 



   “とうもろこし色のカーテン越しに注ぎ込む光で、
  部屋中が金色になっており、
  白塗りの壁には、外の柳が落とす影の模様が
  世にも珍しい壁掛けを織り成しています。
  (中略)
  絶えず変化し、震えている、生きた壁掛けです。
  何となく大層楽しい部屋のように思われ、
  あたしは、まるで世界中で一番
  お金持ちの娘であるような気がしました。”


 



   これは、婚約中の アン が 
  ギルバート に送った手紙の一部です。

   丁度、今私がいる部屋にもこれと同様の光景が。
  小さな天窓から光が入り、外の植物の影を映す・・。
  「震える壁掛け」 とは実に詩的ですね。   

   『三丁目の夕日』 の時代もそうですが、
  人間の豊かさは決して物質の豊かさだけでは
  ないことを教えてくれます。

   当然のことながら、心の持ちようで、
  豊かにも貧しくにもなるのですね。

ピンクの微笑み

2006-09-23 14:59:18 | ちょっとアンティーク
   今日もカラッとした好天となりました。
  埼玉では、ソメイヨシノが開花したという
  ニュースが流れましたね。

   我家の庭も、夏を一気に遡って・・
  まるで今、春のようです。







 


 




   先日来からの朝顔、ハイビスカスは言うに及ばず、
  未だに、春浅い時期から咲いていた
  ペチュニア、カリチュニア等など・・。
  そしてその周りを蝶が、ヒラヒラと舞っていて。

   そうそう、今日は紫色の朝顔ですが、
  先日はブルーでした。

   この写真は朝撮ったのですが、
  先程見ましたら、ピンクになっていました。
  それは、写真にも現れていますね。






   


 




   おまけに先日は一輪だけだった、
  毬のような淡いピンクの
  小さな薔薇まで咲いてしまいました。

   ちょっとしたピンクの世界。
  これならピンクの大好きなアンも、大喜び!?
  ~なんて思ってしまいます。

   確かにピンクは夢の世界。
  アンでなくても素敵な夢が、
  次から次へと生まれて来そうです。

   例え、落ち込んでいたにしても、
  その気分は、パッと高揚すると言うものです。

  

      そのピンクからガラッと変わって、
  こちらは茶色の世界。

   昔の秤(はかり)を
  吊り花台に仕立て、
  庭から採って来た
  海老草を挿してみました。

   この秤はこれでも銅製なのですが、
  不精して磨かないので、
  こんなくすんだ色に。

   それはそれで趣があるなんて、
  勝手に思っています。でも・・・

   



   「持って嬉しい物には何でも多少の苦労は、
  付きものですわ。」
  

  



   アン のこんな声が聞こえて来そうです。

空っぽの時間

2006-09-18 12:22:05 | ちょっとアンティーク
   強烈な風をもたらした台風は、
  どうやら日本海へ抜けたようです。

   こちらは晴れ間が覗いていますが、
  相変わらず風は強いです。
  それも湿気をたっぷり含んだ生暖かい風です。

   それにしても、この所の一週間の早さは、
  一体どうしたと言うのでしょう。

   昔の一週間が一日、一ヶ月が一週間? 
  の慌しさです。







  








   写真の時計を使っていた頃は、
  どんな時間が流れていたのでしょう。

   振り子のカチ、カチ・・と、時を刻む音。
  5分や10分、進んだり遅れたりしても、
  どうってことない、それさえも想定内だった時代・・。

   現代のように、0.1秒の狂いもない
  正確な時計に越したことはないけれど、
  同時に心の余裕も、なくしてしまったのかも知れません。

 




   「・・・一体夏はどこへ行ってしまったんでしょうね? 
  あの春の夕方、さんざしを持って帰って来てから
  一日も経っていない気がするのにね。

   小さい頃、あたしは夏の一方の端から
  もう一方の端を見ることが出来なかったのよ。
  果てなく続く季節のように、
  あたしの前に広がっていたんです。
  今じゃ、『片手の幅だけ、一つの物語』 だけですわ。」


 



   でも アン のこの言葉、“素敵な遊び時間” の中でのこと。
  楽しいひと時が、アッと言う間と言うのは分りますが、
  そうでなくても・・今は、駆け足で過ぎ去ってしまうのです。

想い出のトランク

2006-09-12 13:45:53 | ちょっとアンティーク
   昨夜は、これから欠け行くお月様の、
  ちょっとした天体ショーに、
  しばし見とれていました。

   この8日が満月でしたから、昨夜は3日目。
  と言うことは、座って待つと言う、
  「居待月」 ですね。

   雲間に浮かんだり、消えたり・・。
  グレーの空とダーク・グレーの雲。

   その間からパッと顔を出す青白い月と・・
  見ていて飽きません。

   満ちて行く月には名前がないのに、
  欠けて行く月にはある名前。

   人間は、失う物には、どうしても
  哀惜を覚えてしまうのでしょう。

   翻って今日の空。
  昨夜の雲行きから心配していた通り、
  この時期としては気温は低いのですが、
  もう慣れっこになってしまった、
  不安定な天気です。

   そんな中で、ハイビスカスが元気です。
  昨日の赤に続き、今日はオレンジ。

   それも一気に3輪も咲き、
  今日の灰色の空に彩を添えています。

   まだまだ沢山の蕾を付けていて、
  「私を忘れないで・・」 
  と言っているかのようです。








  


 

   





   ところで、私の好きな物に革のトランクがあります。
  先日の古い、トランクも、まさにそうですね。

   昔の見るからに重厚なトランクは、
  職人さんが、一針々、心を込めて作った
  手の温もりがあり、ちょっと重いけれど、
  何とも言えぬ味わいがあります。

   私は、幼い頃から変わった物が好きだったようで、
  ある時は、弁当箱だったり・・そしてこの赤いトランク。
  父にねだって買って貰った、想い出の品です。



   上の写真のトランクも勿論、
  現役です。

   これも実家に転がっていた、
  大きな壺に重ねて、
  見せながらの収納です。

   きっと アン も、
  これと同じような物を抱えて、
  アボンリーにやって来たに
  違いありません。

   まだ幼いアンが、
  こんなトランクにちょこんと座って、
  マシュウおじさんの迎えの馬車を待っている姿が、
  目に浮かびます。

ちょっとアンティーク・・

2006-09-09 13:29:38 | ちょっとアンティーク
   昨日、今日と、まるで季節の逆戻り。
  9月に入って、一時の暑さが和らいだこともあり、
  ふっと心のたがを緩めてしまった私としましては、
  今になってのこの暑さは、幾分、堪(こた)えます。

   ところで、一応飾るには飾っていたけれど、
  いつしか隅っこの方に追いやられていた、鉄のアイロン。
  久し振りに引っ張り出して来ました。






   
  【炭火】         【一応電気式】


   

   


   元々は、実家の物置に埃(ほこり)を被り、
  錆(さび)だらけで眠っていた代物です。

   その錆を取り、ニスを塗ると、こんな色に。
  ただ、(それをしたこと)
  ちょっぴり後悔の念がない訳ではありません。
  折角の古さが損なわれたような気がして。

   それはさておき、
  このアイロンを使っていた時代に思いを馳せる時・・。
  確実に時間は、今よりゆっくりと流れていたのでしょうね。

   アイロンをかける時、わざわざ炭で火を熾(おこ)す・・。
  恐らく洗濯だって、手洗いだったのでしょう。

   今のようにスイッチ一つで、洗いから濯ぎまでやってくれ、
  アイロンも素材による温度調節がなされ・・。

   そのくせ、時間に追われている毎日です。
  そして、一週間の何と早いこと!!

   このアイロンには、素朴な野の花を・・
  と思ったのですが、生憎、適当なものが見つかりません。
  取りあえず手近にあった、ポトスを挿してみました。

   今、ふと思ったこと。
  毎日、台所の窓際に座り、窓の外を眺めながら、
  チクチク刺し子(キルト)蒲団を縫っていたと言えば、
  そう、あの レイチェル・リンド夫人。 
  彼女なら、こんなアイロンが一番ピッタリ来るような気がします。