DANCIN`HEART

あなただけが 私の恋人♪
 思い出して あの浜辺を♪
ふと見交わす あなたの瞳に 
赤い太陽が 満ちあふれて♪ 

 初恋 

2012年08月08日 | 雑事


http://www.youtube.com/watch?v=TpieiBG5CLY&feature=fvwrel

 
  初恋は 浅い夢だから 胸を離れない

  そう  思い出したわ 

  私の初恋を........

  憧れの彼は他校の演劇部の先輩でした

   夏期合宿でキャンプファイヤーでのフォークダンス

  オクラホマミキサーの曲が流れる中

  彼の姿だけが気になっていた..........

 http://www.youtube.com/watch?v=VBh_BmTMMbM

 秋には、毎年開催される市民会館での演劇コンクール

 彼のハイスクールの舞台で、彼は主役だった

 彼の事ばかり、じっと見つめていた・・・・・・・

演劇コンクールも、表彰される名門校はいつも決まっていた。

 長い髪を三つ編みにしていた17歳の私は、おとなしく控え目で消極的だった。

そんな私が、部活のことで悩みがあると彼に相談を持ちかけた事があった。

今思えば、何か理由を探しては、彼にアタックをしたように思う。(苦笑)

お城の銀杏の木が葉を落とし、その黄色の絨毯の上を歩くと

カサカサと音がして、少しずつゆっくりと南国の冬が訪れる。

秋が過ぎ冬が過ぎ、春浅い3月、彼の卒業が近づく頃、コンサートのお誘いを受けた。

お城に隣接する市民会館で、彼と聴いたクラシックコンサートは、誰の曲だったのかも

緊張の連続で全く何も覚えていない。

コンサート会場を出ると、もう、外は暗くなっていた。

その帰り道、高揚している私の心を見透かすかのように、彼は立ち止まって

私の肩に手を触れた・・・・・・。

ドキドキする心臓の音が彼に聞こえないかしら?と、神経が高ぶった記憶が甦ってきた。

初恋だった・・・・・・。

卒業と共に彼は就職で東京へ出た。

寝台特急みずほの発車時間を知らせてくれたのに、私は、なぜだか見送りに行かなかった。

すぐに彼から手紙が届いた。

新宿を歩いたよとか、東京に進学した演劇仲間と会ったとか・・・・。

遙か昔の事なのに、少し書いてみたかった初恋の人のことを。

誰にでもある想い出の形を、ふと文字にしてみたかった。

風貌は歳月と共に変化をしていくけれど、それは仕方ないことで、

でも、あの頃のセンチメンタルな私と、今の私は少しも変わっていない。

九州の実家に帰省する度に、同じ飛行機に乗り合わせるかも知れないなどと

淡い期待を寄せたがそんな偶然は起きなかった。

私が「東京」を意識し始めたのは、どこかで彼に会えたらという想いが

無意識にあったからかも知れない。