私の故郷、熊本の地震のニュースに思わず「えっ?」と叫んでしまいました。。熊本地震の余震は15日午前11時までに124回。その多くは本震を引き起こしたとみられる布田川、日奈久の両断層帯が交わる周辺での発生だったそうです。複雑な地下構造が、今回の余震は、複雑な地下構造が原因になっているとTVで伝えていました。
気象庁は、今回の地震のメカニズムについて、南北方向に引っ張られる力で断層が横に動く「横ずれ断層」型と発表しました。この地域では一般的なメカニズムだそうで、震源の深さが11キロと浅く、14日夜の本震は東日本大震災以来となる震度7の揺れをだそうです。布田川断層帯(長さ64キロ以上)日奈久断層帯(約81キロ)。政府の地震調査研究推進本部は、断層の一部について30年以内にM7・5の地震を起こす確率を最大6%と見積もっていたそうです。
震源の浅い地震は余震が多くなる傾向があり、過去には、余震が最も多かった中越地震(04年)は今回の地震と同じ最大震度7。本震から4日後に震度6弱、10カ月後に震度5強の余震が発生しています。
気象庁の地震津波監視課長は「中越地震では本震と近い規模の余震が何回もあった。断層面がいくつもあり、地面の中で複雑に岩盤が壊れていたためだ」と説明。熊本地震も中越地震と同様に無数の断層が分岐し並走するなど複雑な地下構造を形成していることなどが、余震が多い原因となっているそうです。
東京大地震研究所教授の佐藤比呂志(構造地質学)は、「日奈久は非常に長い断層で、今回その北端の5分の1程度が割れた。布田川と交わる部分と非常に近く、構造が複雑だ。止めている部分が割れ、両側に止める構造がないので、余震が多発している可能性がある」と指摘。この数年の九州における火山活動の活発化から「南海トラフ地震が5年以内に起きる可能性は非常に高く、つまり2019年までと考えられています。
今回の地震を引き起こした二つの断層の近くには、阿蘇山(熊本県)、桜島(鹿児島県)や雲仙岳(長崎県)などの活火山があり、地震と火山との関係について、井村隆介・鹿児島大准教授(地質学)は「今までも阿蘇山は何回も活発化しているが、こうした地震は起きておらず、阿蘇山噴火への影響も考えにくい」と指摘する一方、「阿蘇山について小さな変動も見逃さないように、より慎重に観測を続けるべきだ」と語っています。
高層ビルなどをゆっくり揺らす「長周期地震動」について、気象庁は15日午前0時3分に起きた震度6強の余震で、最も大きい「階級4」を観測したと発表。同庁は2013年3月から、地震が起きた際に一般的な揺れの大きさを示す「震度」とは別に、各地の「長周期地震動階級」について、高層階では「立っていることができず、はわないと動けない」状態になる階級4が観測されたのは初めてだそうです。