【7月第1週:フープメン 最終話 成長】
http://www.tsphinx.net/manken/wek1/wek10418.html#594
【7月第2週:冥王神話 第140話 貫く忠義】
http://www.tsphinx.net/manken/wek1/wek10419.html#595
【漫研】
http://www.tsphinx.net/manken/
ちょっとここらへん(7月第2週の方)で話題に上げている「太陽を盗んだ男」について紹介したいと思います。「ヱヴァンゲリヲン劇場版:破」の朝の通学のシーンでBGMが流用されていたんですよね。(他にも使われている所あるのかな?ちょっと分からないですが…)その流用にどういう意味があるのか?というのは、なかなか解釈が難しそうです。「太陽を盗んだ男」という物語のテーマ自体は非常に破滅的なものなんですが、使われているBGMのタイトル「YAMASHITA」は菅原文太演じる刑事の役名で、その破滅的な主人公の“対”に当たる存在です。う~ん……単純に日常のディティール的に音楽が使われたようにも観えます…(考)
ま、とまれ「太陽を盗んだ男」(1979年制作)です。僕はこの映画メチャメチャ好きなんですよ!!以前、このブログで「敦煌」の話をした時、邦画の中で1、2を争って好きという話をしましたが……(↓)
【「シュトヘル」1巻】
http://blog.goo.ne.jp/ldtsugane/e/8c8b615488710df22d6d139e41335768
…その1、2を争うのがこの映画ですね!(ぐっ)この作品と…あと「キタキツネ物語」が僕の邦画ベスト3なんですよ!…でも、そこらへんの話に脱線するのは置いておくとして…(汗)
沢田研二演じる中学の理科教師が、原子力発電所から、プルトニウムを強奪して自宅の台所で“原爆”を作る物語。原爆を手にした理科教師が、警視庁(国家)に連絡をとって強迫した最初の要求は「プロ野球中継を最後まで放送しろ(途中で終わるな)」だった。その次の要求は「ローリング・ストーンズの日本公演」…とてつもなく下らないというか…庶民的な願望を満たすレベルの要求が出されて行きます。これ劇中の冒頭で理科教師が巻き込まれる元日本兵(と思う)によるバスジャック犯の要求「天皇陛下に会わせてくれ」と対比されているんですけどね……国家を相手にできる無敵の力を手に入れた男の望むものとは……結局、何も無かったんですよね。あるいは無敵の力そのものが欲しかったのであって、そこから先は何もなかった……と言う事でもありますが。
でもねえ……その無敵の力を手に入れるために、理科教師はその身を蝕まれて行くんですよね。…ガイガー・カウンターが振り切れる不気味な音がする中で作業をするシーンが、すっげえ恐ろしいのですが。(想像の放射能で何だか身体が痛くなるw)飼っていた猫は錬成した金属プロトニウムによって死んでしまう…。気がつくと歯茎から血が出ている…。自分の髪の毛は次第に抜け落ちて行く…。当然、もう助からないし、長くも無い。そこまで……そこまでしたのに、彼には、刹那的な快楽以外に叶えたい望みなんかなかったんですよね。
「虚無の物語」の金字塔的作品ですね。また、そういうドラマの部分以外にも、アクション大作としても素晴らしく、特に菅原文太演じる山下警部が、ほとんどターミネータばりの不死身っぷりを発揮して理科教師を追い詰める後半のアクションは圧巻!!日本映画史に残る大傑作なんで、未見の方は是非一度観ておいて下さい。
http://www.tsphinx.net/manken/wek1/wek10418.html#594
【7月第2週:冥王神話 第140話 貫く忠義】
http://www.tsphinx.net/manken/wek1/wek10419.html#595
【漫研】
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ちょっとここらへん(7月第2週の方)で話題に上げている「太陽を盗んだ男」について紹介したいと思います。「ヱヴァンゲリヲン劇場版:破」の朝の通学のシーンでBGMが流用されていたんですよね。(他にも使われている所あるのかな?ちょっと分からないですが…)その流用にどういう意味があるのか?というのは、なかなか解釈が難しそうです。「太陽を盗んだ男」という物語のテーマ自体は非常に破滅的なものなんですが、使われているBGMのタイトル「YAMASHITA」は菅原文太演じる刑事の役名で、その破滅的な主人公の“対”に当たる存在です。う~ん……単純に日常のディティール的に音楽が使われたようにも観えます…(考)
ま、とまれ「太陽を盗んだ男」(1979年制作)です。僕はこの映画メチャメチャ好きなんですよ!!以前、このブログで「敦煌」の話をした時、邦画の中で1、2を争って好きという話をしましたが……(↓)
【「シュトヘル」1巻】
http://blog.goo.ne.jp/ldtsugane/e/8c8b615488710df22d6d139e41335768
…その1、2を争うのがこの映画ですね!(ぐっ)この作品と…あと「キタキツネ物語」が僕の邦画ベスト3なんですよ!…でも、そこらへんの話に脱線するのは置いておくとして…(汗)
沢田研二演じる中学の理科教師が、原子力発電所から、プルトニウムを強奪して自宅の台所で“原爆”を作る物語。原爆を手にした理科教師が、警視庁(国家)に連絡をとって強迫した最初の要求は「プロ野球中継を最後まで放送しろ(途中で終わるな)」だった。その次の要求は「ローリング・ストーンズの日本公演」…とてつもなく下らないというか…庶民的な願望を満たすレベルの要求が出されて行きます。これ劇中の冒頭で理科教師が巻き込まれる元日本兵(と思う)によるバスジャック犯の要求「天皇陛下に会わせてくれ」と対比されているんですけどね……国家を相手にできる無敵の力を手に入れた男の望むものとは……結局、何も無かったんですよね。あるいは無敵の力そのものが欲しかったのであって、そこから先は何もなかった……と言う事でもありますが。
でもねえ……その無敵の力を手に入れるために、理科教師はその身を蝕まれて行くんですよね。…ガイガー・カウンターが振り切れる不気味な音がする中で作業をするシーンが、すっげえ恐ろしいのですが。(想像の放射能で何だか身体が痛くなるw)飼っていた猫は錬成した金属プロトニウムによって死んでしまう…。気がつくと歯茎から血が出ている…。自分の髪の毛は次第に抜け落ちて行く…。当然、もう助からないし、長くも無い。そこまで……そこまでしたのに、彼には、刹那的な快楽以外に叶えたい望みなんかなかったんですよね。
「虚無の物語」の金字塔的作品ですね。また、そういうドラマの部分以外にも、アクション大作としても素晴らしく、特に菅原文太演じる山下警部が、ほとんどターミネータばりの不死身っぷりを発揮して理科教師を追い詰める後半のアクションは圧巻!!日本映画史に残る大傑作なんで、未見の方は是非一度観ておいて下さい。
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