昨日を そして今日をありがとう

Demain il fera jour.
遠回りして歩きましょう 
素敵な景色に遇えるかも・・・

雪の日のあしあと

2016-01-30 | 菜園日記




あまりの暖かさに膨らみ始めていた紅梅も吃驚です!

寒くなりましたね~。

気象庁もこういう暖冬の年は豪雪や大嵐になることもあると

注意を呼びかけていました。

そんな矢先の突然の寒波であっという間に雪が積もり

今シーズン初めての積雪となりました。



20cmほど積もったでしょうか。

畑もご覧のとおりでした。



一旦掘り出して、また土に埋めてある大根は大丈夫でしょうか。



美味しくなったのは雪の下になっていた人参。



甘くて美味しいと評判になっている雪下人参というものがありますが

わが家の物は数日だけ雪の下でしたから

俄か雪下人参となりました。

長さ20cmほどに大きく美味しくなっていました!!!



キヌサヤエンドウの苗も凍えています。



そんな畑に、こんな足跡が!

何の足跡でしょう??

猫?



どなたかご存じありませんか?

庭にはこんな足跡が・・・



くるりと輪を書いていました。

どうもこれは鳩のようです。

食べ物を探しているのでしょうね。



毎朝、夫婦で庭にやって来ています。

知らないうちにやって来ている動物たちの足跡が見つかるのも

雪の日の細やかな楽しみでもありますね。

少し温度も上がり、雨が降ったので

雪はほとんど解けましたが

まだまだ寒い日は続きそうです。

悪い風邪もはやっているようです。

皆様お気を付けくださいますよう。



~玄関の窓から眺める夜の庭~


石積みと蕎麦の町~大津 坂本にて~

2016-01-28 | 四季折々のひとりごと



坂本の町並みは、「穴太(あのう)積み」と呼ばれる石垣の美しさが印象的です。

「穴太(あのう)積み」とは、坂本穴太の石工衆(穴太衆)に伝わる石積みの手法で

自然石の面を巧みに生かした「野面積み」の一種なのだそうです。

戦国末期から江戸初期にかけて、穴太衆は全国各地の石垣築造において活躍したとされ

安土城や彦根城そして今人気の竹田城などの石垣も穴太衆が積んだものといわれているそうです。

素朴でありながら強固である石積みが里坊一帯の景観を一層特徴のあるものにしています。



近代化と共に需要が減り石工も減少してしまっていたのですが

長い年月を経ても変わらず美しいままのこの技術がまた見直されるようになりました。

そして実験によりこの石積みがコンクリートのものの2倍近い耐荷力があることが実証されたのだそうです。



美しく積まれたこの石垣が再評価され

地震にも強い工法として現代に生かされて行くことになりそうです。

さて、お昼はどこで食べようかとあれこれ調べているうちに

興味深い建物のお店を見つけました。



創業300年になるという鶴喜蕎麦です。

この建物は登録有形文化財にも指定されています。



比叡山延暦寺、西教寺、日吉大社へ各地から来られる参詣者をねぎらいたいという

初代鶴屋喜八の想いから始まった店なのだとか。


庭に置かれた鶴



この地方らしい湯葉の入った湯葉蕎麦を頂きました。

お蕎麦はもちろんですが、この湯葉が美味しかった!!

なんだかこの町、知れば知るほど面白いところが現れそうです。

ちょっとPR不足では?なんて思ってしまいました。

あれ?ひょっとして知らないのは私だけかも?!

他にも有名なお寺や日光東照宮の雛形として作られた

日吉東照宮(重要文化財)という所があるそうなのです。

その豪華さは西日本随一で関西の日光と言われるのだとか。

又機会を見てまた訪れてみたいと思います。

そしてこの後、いつもの伏見稲荷大社へと急いだのでした。







里坊のある門前町~大津 坂本にて~

2016-01-23 | 小さな旅の思い出


琵琶湖側から比叡山に上るケーブル駅のある坂本は延暦寺と日吉神社の門前町として栄えた町です。

観光マップはこちらを石積みの門前町 坂本ご覧ください。

初めて訪れてみて驚いたのは、昔ながらの佇まいの家が多い事

そしてお寺がとても多いという事です。



日吉参道の左右に並ぶ寺々は全て延暦寺の里坊で

この里坊とは比叡山で修行を積んだ僧侶の隠居坊のこと。

この辺りでは見かけない構造の建物だと思いシャッターを切りました。



後で調べてみると養老寿庵といい

800年ほど前、倶利加羅峠の戦で儀仲勢に敗れた平家の落人の子孫藤井忠冶が

居住していた合掌造りの建物を移築したものだそう。

駅からまっすぐ伸びた参道の突き当りにあるのが

日吉大社(国宝・重要文化財)です。




山王鳥居と呼ばれる三角系の破風の載った変わった形の鳥居があります。

仏教と神道の合一を表しているのだそうです。

 古事記上巻に「日枝の山に坐す大山咋の大神」と記されている日吉大社は、神代に創建されたことがうかがえ

日本では最も古い神社なのだそうです。

見上げると山の上には立派なお社があります。



このお社まで往復すると1時間半以上かかるとのこと。

今回は下のお社だけ周ることにしました。



立派な欄干装飾


ここは今日の表鬼門の方角に当たり

京の都の鬼門を守る神社として信仰を集め

山に多く住んでいた猿を神の使いと敬いました。



神猿(まさる)さんとよばれ、まさるは 魔が去る 勝るに繋がるとされました。

折しも今年は申年!

そのせいもあってか、参拝客の車で大渋滞でした。

電車で行ってよかったわ~!


猿岩

猿に見えてくるから不思議!!



下調べが足らず、こんなに歴史的に興味深いものの宝庫とは知らず

勿体ない事をしました。

他にも面白い場所があちらこちらの坂本の町だったのです。





消防自動車と1200年の灯~比叡山延暦寺にて~

2016-01-20 | 小さな旅の思い出
 

ケーブル延暦寺駅から暫く坂を上ると


延暦寺の塔が見えてきます。




延暦寺は、滋賀県大津市坂本本町にあり

標高848mの比叡山全域を境内とする寺院です。

平安時代初期の僧・最澄により開かれたました。

平成6年には、古都京都の文化財の一部として

ユネスコ世界文化遺産にも登録されています。


歴史的風土保存地区 → 歴史的風土の保存に関する特別措置法

入口には木造の大きな案内板が



広い境内に貴重な建築物が点在しています。

時間にゆとりがないので、今回は東塔と呼ばれる区域を回りました。

延暦寺と聞いて思い浮かべる言葉は

日本史に出てきた僧兵、そして焼き討ちでしょうか。

こんなに急な山の上

鬱蒼と茂る森・・・

こんな場所で火事が起こったら大変なことになるでしょう。



自衛消防団があるらしく

消防自動車が待機していました。

火事はご免こうむりたいですが

遙か遠い昔から大切にされてきた火もあります。





急な階段の下に見えるのが延暦寺根本中堂です。

延暦寺の総本堂で、開祖最澄の自作と伝わる本尊薬師如来が祀られています。

法灯は「不滅の法灯」と称され、開創以来1200年の間灯り続けているそうです。

織田信長により焼き討ちされた時には分灯してあった山形にある立石寺から再び分灯されたのだそうです。

電車も自動車も無かった時代に大変なことだったように思います。

現在の堂は徳川家光の命により再建されたものだとか。

凛とした空気の中、圧倒されるような威厳のある建物でした。

内部は撮影禁止だったので写真がありません。

母の持つ瀬戸内寂聴さんの講話集(CD)では延暦寺での修行の様子が

面白おかしく語られてはいましたが

修行の厳しさで知られる延暦寺の一部分を垣間見る様な雰囲気でした。



真新しい鐘楼には開運の鐘が吊るされています。

一打 50円!

長い列が出来ていましたが、もちろん打ちましたよ。


重要文化財 戒壇院(かいだんいん)

参拝に来ていた人の話に聞き耳をたてると

「雪が無いなんて、変な感じだよな。どこか違う所みたいだ。」

例年雪があるのですね。

雪景色もまた風情がありそう。

そして、ガーデンミュージアムの開園している時にも来たいよねと

話しながら山を下りたのでした。

次回は門前町のご紹介をしたいと思います。







日本で一番長い11分

2016-01-15 | 小さな旅の思い出


毎年お正月に伏見稲荷に初詣に行くついでに

蒸気機関車好きで乗り鉄の甥と立ち寄る梅小路機関車博物館ですが

今年は工事の為休館してしています。

というのも大阪にあった交通博物館が梅小路に引っ越してきて

今春4月29日に京都鉄道博物館として

新しくオープンするのです。

そんな訳で、今年は別の場所へ行くことにしました。

蒸気機関車の代わりに乗れる変わった電車・・・

ということで見つけたのがこれ!

比叡山鉄道・坂本ケーブル

山科駅でJR湖西線に乗り換え比叡山坂本駅で降り

徒歩で約20分ほど。

比叡山鉄道のケーブル坂本駅に到着です。

坂道を上る途中で駅員さんが

「間もなく発車しますよ~!」とケーブルカーを待たせてくださったので

慌てて飛び乗り、駅に到着時の写真がありません~!(苦笑)



坂本ケーブルは全長2025m。

乗車時間は11分。

日本一長いケーブルカーなのだそうです。



階段状の車体に合わせてホームも階段になっています。



乗客は山に向かって背を向けて座ることになります。

山を上るにつれ、琵琶湖が眼下に広がります。



「縁」と「福」と名付けられた赤と緑のヨーロピアン調の車両がお洒落です。




丁度真ん中あたりが伏線になっていて

あっという間にすれ違います。

なかなかの迫力です。

急な斜面も座席に座ったままで楽々です。

厳しい修行で有名な延暦寺のある比叡山の山頂駅に到着です。

始発駅も終点のケーブル比叡山駅も大正ロマンたっぷりの駅舎です。





平成22年に大津市から景観重要建造物に指定されています。






展望台から琵琶湖を見下ろせます。

午前中は霧で電車が遅れるほどだったこの日

お昼近くになってもまだ霧が残っていて、景色がぼんやりしていました。

駅の横の赤い看板の上にヤマガラがとまっていました。



なんと駅員さんが一年かかって餌付けをしたそうで

駅員さんの手からピーナッツを貰って食べていました。

誰でも餌をやれるように、置いてあるピーナツを手のひらに載せると

木の枝から急降下!

直ぐに食べに来ました。

可愛い~♪



ヤマガラに癒されて

さあ、延暦寺へと向かいます!