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石積みと蕎麦の町~大津 坂本にて~

2016-01-28 | 四季折々のひとりごと



坂本の町並みは、「穴太(あのう)積み」と呼ばれる石垣の美しさが印象的です。

「穴太(あのう)積み」とは、坂本穴太の石工衆(穴太衆)に伝わる石積みの手法で

自然石の面を巧みに生かした「野面積み」の一種なのだそうです。

戦国末期から江戸初期にかけて、穴太衆は全国各地の石垣築造において活躍したとされ

安土城や彦根城そして今人気の竹田城などの石垣も穴太衆が積んだものといわれているそうです。

素朴でありながら強固である石積みが里坊一帯の景観を一層特徴のあるものにしています。



近代化と共に需要が減り石工も減少してしまっていたのですが

長い年月を経ても変わらず美しいままのこの技術がまた見直されるようになりました。

そして実験によりこの石積みがコンクリートのものの2倍近い耐荷力があることが実証されたのだそうです。



美しく積まれたこの石垣が再評価され

地震にも強い工法として現代に生かされて行くことになりそうです。

さて、お昼はどこで食べようかとあれこれ調べているうちに

興味深い建物のお店を見つけました。



創業300年になるという鶴喜蕎麦です。

この建物は登録有形文化財にも指定されています。



比叡山延暦寺、西教寺、日吉大社へ各地から来られる参詣者をねぎらいたいという

初代鶴屋喜八の想いから始まった店なのだとか。


庭に置かれた鶴



この地方らしい湯葉の入った湯葉蕎麦を頂きました。

お蕎麦はもちろんですが、この湯葉が美味しかった!!

なんだかこの町、知れば知るほど面白いところが現れそうです。

ちょっとPR不足では?なんて思ってしまいました。

あれ?ひょっとして知らないのは私だけかも?!

他にも有名なお寺や日光東照宮の雛形として作られた

日吉東照宮(重要文化財)という所があるそうなのです。

その豪華さは西日本随一で関西の日光と言われるのだとか。

又機会を見てまた訪れてみたいと思います。

そしてこの後、いつもの伏見稲荷大社へと急いだのでした。








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6 Comments

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Unknown (Neko★)
2016-01-28 09:44:09
穴太積み・・・以前、テレビで観たことがあります。
不思議ですよね~
永く残るものって、知恵と工夫、経験の賜ですね。

エジプトのピラミットも、私の中では同じかな?(笑)

お蕎麦
おうどん派でしたが、最近はお蕎麦になりました。

まだまだ沢山の発見がありそうですね~♪
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こんにちは (小父さん)
2016-01-28 15:04:42
>坂本の町並みは、「穴太(あのう)積み」と呼ばれる石垣の美しさが印象的です。

私も高齢者大学の講義やshinkaiさんのイタリアの要塞の写真を見ながら、最近石垣が気になりはじめたところでした。
穴太衆を取り立てた織田信長の小牧山城、岐阜城、安土城に行ってみたいなと思っています。

里坊一帯ということは城でないのに石積みがされているのでしょうか?
それとも一種の要塞ですか?

>コンクリートのものの2倍近い耐荷力があることが実証されたのだそうです

穴太衆さまさまですね!

>地震にも強い工法として現代に生かされて行くことになりそうです。

そんな動きもあるんですか!?
でもコストはかかるでしょね(笑)

>この建物は登録有形文化財にも指定されています。

うわっ、そんな知識や誰々の設計なんいていつも何見て調べるんですか?(笑)

>お蕎麦はもちろんですが、この湯葉が美味しかった!!

いやー、いいな。
これぞ日本の味覚ですよね。

>あれ?ひょっとして知らないのは私だけかも?!

わっはっはっは、首長さんにも責任がありそうです。
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穴太積み (みのこ)
2016-01-28 17:10:42
穴太積み・・・コンクリートの2倍近い耐荷力ですか、
昔の人の知恵は素晴らしいですね。

鶴喜蕎麦店立派なお店ですね。
湯葉の入ったお蕎麦おいしそう!!
湯葉は大好きです。

自分で調べて自分の足で行くのが一番印象に残りますね。
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穴太積み (Neko★さんへ・・・pinky)
2016-01-28 23:20:41
そうですか。テレビで取り上げられていたのですね。
残念ながら見ていませんでした。

この技術は、元をたどるとエジプトなのではないかとも言われているそうです。
凄いのは今もこの技術を守っている人たちがいるということですよね。
早い、安いに重きを置くようになって大切なものを忘れてきているような気がしています。

最近、出かける度にお蕎麦屋さんを探すようになってしまいました。(笑)
その土地土地で個性があって面白いですよね。

またゆっくり回ってみたいと思っています。
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こんばんは (小父さんへ・・・pinky)
2016-01-28 23:50:30
美しく積まれた石垣は眺めていても気持ちのいいものですよね。
昔の人たちの技術の高さには驚かされるばかりです。

明智光秀の城があったのもこの坂本、今は殆ど残っていないのが残念です。
延暦寺はもちろん里坊と呼ばれるお寺の塀の土台はこの穴太積みになっています。
石垣というと大きなものを想像していらっしゃるのだと思いますが
公人屋敷と呼ばれる建物や一般住宅の石垣、学校の通学路もこの穴太積みになっていました。

建築については学生時代に勉強しましたが、遠い昔の事なのでほとんどうろ覚えです。
あやふやな記憶をもとに図書館やネットを駆使しています。
偶々歩いていて、これは歴史のある建物だなと思うと
取り敢えず写真を撮っておいて
後で調べたりしています。
近寄ってみると文化財だったということも多いです。

この穴太積みはすでに新名神の景観を重視したい場所で使われているそうです。
この工事のために耐荷力を調べる実験が行われたのだそうです。

こういう場所で食べるお蕎麦はまた格別ですよね。
延暦寺まで出前?をすることもあるらしいです。

明智光秀の居城だった坂本城の城跡が殆ど残っていないような状態なのが惜しまれます。

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伝統工法 (みのこさんへ・・・pinky)
2016-01-28 23:55:32
仰る通りです!
本当に風景になじむ美しい石積みが強度的にも優れているなんて素晴らしいことだと思います。
いつか生きた仕事に再び日の当たる時代が来ると
言った人がありますが
これからはそんな時代になってくれたらと思います。

この湯葉おいしかったですよ~!
上に載せられたワサビがワサビの葉の形になっていて
お洒落でした。

こうしてブログに載せることで一層頭に残るようになりますよね。
そして知れば知るほど知りたいことが増え
また行ってみたくなります。
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