琵琶湖側から比叡山に上るケーブル駅のある坂本は延暦寺と日吉神社の門前町として栄えた町です。
観光マップはこちらを石積みの門前町 坂本ご覧ください。
初めて訪れてみて驚いたのは、昔ながらの佇まいの家が多い事
そしてお寺がとても多いという事です。
日吉参道の左右に並ぶ寺々は全て延暦寺の里坊で
この里坊とは比叡山で修行を積んだ僧侶の隠居坊のこと。
この辺りでは見かけない構造の建物だと思いシャッターを切りました。
後で調べてみると養老寿庵といい
800年ほど前、倶利加羅峠の戦で儀仲勢に敗れた平家の落人の子孫藤井忠冶が
居住していた合掌造りの建物を移築したものだそう。
駅からまっすぐ伸びた参道の突き当りにあるのが
日吉大社(国宝・重要文化財)です。
山王鳥居と呼ばれる三角系の破風の載った変わった形の鳥居があります。
仏教と神道の合一を表しているのだそうです。
古事記上巻に「日枝の山に坐す大山咋の大神」と記されている日吉大社は、神代に創建されたことがうかがえ
日本では最も古い神社なのだそうです。
見上げると山の上には立派なお社があります。
このお社まで往復すると1時間半以上かかるとのこと。
今回は下のお社だけ周ることにしました。
立派な欄干装飾
ここは今日の表鬼門の方角に当たり
京の都の鬼門を守る神社として信仰を集め
山に多く住んでいた猿を神の使いと敬いました。
神猿(まさる)さんとよばれ、まさるは 魔が去る 勝るに繋がるとされました。
折しも今年は申年!
そのせいもあってか、参拝客の車で大渋滞でした。
電車で行ってよかったわ~!
猿岩
猿に見えてくるから不思議!!
下調べが足らず、こんなに歴史的に興味深いものの宝庫とは知らず
勿体ない事をしました。
他にも面白い場所があちらこちらの坂本の町だったのです。